エントリ

 「内科の医者」さん以外の「内科」の医師の皆さん向けのヲチスレヲチカテゴリエントリです。

 私が「自分は内科だからリスクは少ないと思ってるのでしょうか?」と書いたのは、「内科の医者」さんが、警察検察の暴走だ、医者が人生を破壊される、と執拗に強調していながら「内科の医者」さんご自身は「だから自分は医者をやめる」とはおっしゃらないので、皮肉を込めて「自分は内科だからリスクは少ないと思ってるのでしょうか?」と書いたものです。
 「内科の医者」さんが主張している状況(事実誤認ですけどね)を「内科の医者」さん自身に当てはめれば、「内科の医者」さん自身がとても医者などやってられないはずなのに、そこまでは言わないということは「内科の医者」さん自身は自分が言うほどの刑事訴訟リスクはないと考えているのかな、と思えたからです。
 要するに、「内科の医者」さん個人の認識を前提にする「内科の医者」さん個人に対する批判であったわけで、一般論として「内科」には訴訟リスクがない(または有意に低い)と言うつもりはありませんでした。
 不快に思われた「内科」の医師の皆さんには陳謝いたします。

 問題の発言の文脈では、一般論として内科の訴訟リスクが低いと述べたつもりはありませんが、それとは別に直感的には、外科がらみの事案のほうが警察検察のターゲットになりやすい(あるいはなりやすかった)とは思います。
 医療素人の警察検察ですが、切った張ったの傷害致死事件には慣れていますので、外科がらみのほうが傷害致死事件のバリエーション的な感覚でわかりやすい(わかったつもりになりやすい)からです。

 犯罪論的には、外科手術は直ちに傷害罪の構成要件に該当しますが(説による。もちろん通常は違法性を欠いて犯罪にはならない)、内科の診察行為はそうとは言えません。
 投薬行為は副作用を考慮すると傷害罪の構成要件に該当する余地はあると思いますが、該当しないと考える学者法曹が多数だと思います。
 つまり、あくまでも理論上の問題ですが、外科のほうが本来的に内科より犯罪に近いということは言えます。

 以上は私の直感ですが、一般論としての内科と外科の訴訟リスクの客観的な比較は、過去の起訴例と判決例を分析検討する必要があります。
 なお、私の感覚では産科は外科の範疇です。

 私に以上のような認識があったので問題発言になったことは否定しませんが、内科と外科の比較において内科の診察行為を軽んじる意図は毛頭ありません。
 あくまでも、訴訟リスクについての問題に関する認識です。


 いずれにしても、大野病院事件判決以後は、警察検察の上層部が安易にわかったつもりになるんじゃないと釘をさしていますから、大野病院事件判決の前後で、状況が相当変わったことはすでに何度も指摘しているとおりです。
 そのことをどうしても理解したくない人が若干いるようですが。

 福島地検の起訴は福島地裁の判決で否定された。
 そして、そのことを警察も最高検も受け入れた。
 最終的公権的判断として検察は不起訴を決定した。

 このことの重みを元検の私が強調しているわけですが、それを一切無視する医師は、自己の医学的判断を司法側が一切無視しても文句は言えないと思うんですけどね。
 もっとも、私が無能元検弁護士で、某医師が名医であれば、私が無視されて某医師の判断が尊重されても私は文句を言えませんが(^^;

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