当然日本でもつまり日本人にも妥当すると思うのですが、 早期の選択的帝王切開は合併症リスクを増大
こういう情報が、ボ2ネタで取り上げられることはよいことだと思います。
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帝王切開の問題が日本人に通用するかどうかは私は知りませんが、実は医学の世界では人種差が見られることが数多くあります(人種差と言うより、実は個人差といった方が正解なのかもしれませんが)。 ある薬は白人には有効率が高かったが、日本人では低かっただけでなく、危険性も高かったとか・・・。 最も解釈的には日本人と白人の差というよりも、一人一人違うDNAを持っているわけで、有効となる遺伝子を持つ割合が日本人には少なかったとなる訳なんですがね。 勿論、環境因子とか、その辺も考慮しなければなりませんが。
少なくとも、米国人の腹部の脂肪量は並み半端ではないですからこれだけでも相当リスクは違うような、、、海外での診療経験のある方いかがですか?私は、日本にきた方しか見たことないのでNが小さいもんで。 ところで、数日前の朝日の米国の医療事情の記事の中で、帝王切開の料金が940万円で払えなくて破産を考えたという学者さんのコメントが載っていたと思います。[URLまたまた出せずに申し訳ありません。)逆にいえば米国の産科医にとって、予定の帝王切開は相当うまみのある手技のように思われます。
日本の場合。我が家などは帝王切開になったために[医学的に絶対に必要な状況でしたが、予定帝王切開でした]共済からの払い戻しやら何やらで、黒字になりました。日本はとっても安いんです。
すみません。ボツネタ読むと意味違いなコメントだしたようです。申し訳ありません。 うちも主治医と私と麻酔科医と手術室の都合で予定日を決めました。
日本では診療所にしろ病院にしろ分娩主治医制の施設がまだまだ多くて、夜中でも休みの日でも、主治医が分娩に駆けつけてくれます。
しかも予定帝王切開は平日日中に行われることが多く、ほぼ必ず主治医が手術に入り、多くは執刀医になります。
これが裏目に出れば、多忙を極める主治医の都合で手術予定を不必要に早めるということにもなりますが、日本の場合、よほどの事情がない限り、不必要に予定帝王切開を早めることはまだないだろうと思います。痛い目を見ることになるのは分かり切っているからです。
まあ、現状以上に分娩を担当する医師数が減少し続ければ、まもなく、そうせざるを得ない日も来るのかも知れませんが、…。
同種の研究が国内で為されたという話は寡聞にして知りませんが、医学的必要のない早期帝切が同様の39週以上帝切の三分の一を占めるということはないのではないかと思います。
早急にデータを収集する必要があるように思います。
ただし、ではそういう事例をどうにかできるかとなるとそれは別の話で、そこには一定の割合で医者一人一人の努力では左右できない事情も存在するわけです。
そこは日米で違いがありません。
>早急にデータを収集する必要があるように思います。
私もそう思います。 まだ論文の表しか目を通していないので何とも言えませんが、、 私の感覚からすると、37週帝王切開例で、新生児敗血症が7%や、呼吸窮迫症候群3.7%は多すぎるように思います。
>私の感覚からすると、37週帝王切開例で、新生児敗血症が7%や、呼吸窮迫症候群3.7%は多すぎるように思います。
論文なんかを読んでいると向こうで一流と言われる病院の臨床研究でもこちらと比べると合併症の率が非常に高かったりすることは珍しいことでもありません.あっちのレベルがそんなものと考えるのが妥当かと思いますが. むしろこちらの医療レベルにもっと自信をもつべきかと私は思っています.
>論文なんかを読んでいると向こうで一流と言われる病院の臨 >床研究でもこちらと比べると合併症の率が非常に高かったり >することは珍しいことでもありません.あっちのレベルがそ >んなものと考えるのが妥当かと思いますが.
そんな水準でも刑事/民事訴訟が医療サービスを市場で販売する際の妨げにならないことにびっくりしました(というのは私の事実誤認で、実際、米国では販売に支障を来しているのか?)。
選択的帝王切開術を遅くすると、児の予後によい可能性は医学的には認められるます。昔よりは遅くしてきています。
しかし、前期破水や陣発発来の可能性も高まり、結果として緊急帝王切開率が上昇するため、妊娠39週以降に設定するというのは現在の日本では現実的ではありません。 緊急手術は麻酔リスクが高まるし、手術室の人員配置的にも効率的ではないということで麻酔科・手術室師長ら問題視されますし、新生児科医を準備する環境にもないでしょう。 緊急帝王切開だけのために麻酔科医や手術室看護師が常時待機している手術室が使える環境にある施設なら可能かもしれませんが、成育医療センター、府立総合母子医療センターなど限られた施設でしょう。そのような施設にしても前回帝王切開で前置胎盤で癒着が疑われるような例を妊娠39週まで待機して帝王切開してはいないでしょう。
緊急帝王切開に伴うリスクと児の予後とを勘案すると妊娠38週過ぎに選択的帝王切開術を設定している施設が多いのではと思います。それでも癒着胎盤が疑われる場合は前倒しでしょう。
しかし、前期破水や陣発発来の可能性も高まり、結果として緊急帝王切開率が上昇するため、妊娠39週以降に設定するというのは現在の日本では現実的ではありません。
実際、開業産婦人科で母親の希望で40週まで待機し、手術予定日の2日前夜に常位胎盤早期剥離で搬送されてきて....という悲しい症例を経験したことがあります。
アメリカでは帝王切開後、一般的に3日に新生児も一緒に退院するという話も聞きますから、状況が異なるように思います。
39w以前と以後での選択的反復帝切の新生児予後のみを評価すれば、この研究の結論はまあ妥当だといっても良いでしょう。
ただし、帝切を後にずらして39w以降にすれば陣痛発来または前期破水する確率も高くなりますので緊急帝切となる可能性も高くなります。
その場合の新生児予後は?母体予後は?という観点からの評価がなければ臨床での実践において有用とはいえないわけです。
もし破水に伴い臍帯脱出があれば、新生児予後は絶望的に悪くなりますし、 緊急帝切の場合の母体死亡率は選択帝切(待機手術といってもよいでしょう)に比べて4倍以上高いわけですから。
そんなわけで、この報道のみが独り歩きすることはいささか困った事だと感じています。
>そんな水準でも刑事/民事訴訟が医療サービスを市場で販売する際の妨げにならないことにびっくりしました
びっくりさん, ある州では「医療訴訟のために産科医がいなくなった」ということもあるようですから,「訴訟が妨げになっている」ようですけど... まあある意味では向こうは「ハイリスク・ハイリターン」です.こちらは「ハイリスク・ローリターン」...
以下,モトケンさんのお考え・エントリないしはボ2ネタを批判するものでは一切ありません。単なる指摘です。
一つの医療訴訟の裁判例を,それがすべてであるかのように捉えて大騒ぎする医療関係者の思考方式が的外れであるのと同様に,一つの医学的研究成果をもって,それが原則としてすべての判断の材料として使えるものと捉える法律家の思考方式も的外れだと思います。
「裁判例一つを取って医療関係者が大騒ぎ」の例ではピンと来ないかもしれませんが,「法学者の学術論文一つを取って医療関係者が大騒ぎ」というのであればより理解しやすいでしょうか。
医学的研究成果は,実地検証によってどんどん書き改められていくものです。裁判例の積み重ねと類似したものを感じますが如何でしょうか。
医療も,司法と同様に,正解を与えられていない事案について,専門的判断によって正解らしきものを決定して進めていくものであるという現実を,法律関係者の方々にはよく理解して頂きたいものです。よっぽどの目に見えて明らかな大チョンボでもないにもかかわらず,それを法的過失とされることがあるような現実ではやる人がいなくなっていくことは,司法がそのような仕打ちにさらされるようであればどういう結末になるかを考えれば自明だと思います。
そして,絶対的に正しいとは言えないことであっても,「正しい」と表明する専門家が存在するのであることも,法学者にそのような例があるであろうのと同様に,医学でもありうるということも理解して頂きたいと思います。
「指摘」ということですが、 峰村さんが指摘するような法律家または法律家の意見というのは、法律家の一般的傾向として指摘されたように読めるのですが、私の認識では
一つの医学的研究成果をもって,それが原則としてすべての判断の材料として使えるものと捉える法律家
は、それほど一般的ではないと思うのですが、私の認識が一般的ではないのでしょうか?
>一つの医学的研究成果をもって,それが原則としてすべての判断の材料として使えるものと捉える法律家
それは不勉強な(というか都合の良いクリームスキミングで手抜きをする)一部の人だけではないでしょうか? そういう弁護士なら重要な判例(某事件最高裁判決)を知らないというレベルなので医師の先生方が誤解するのも無理はありませんが。
一つの医療訴訟の裁判例を,それがすべてであるかのように捉えて大騒ぎする 【一部の】 医療関係者の思考方式が的外れであるのと同様に,一つの医学的研究成果をもって,それが原則としてすべての判断の材料として使えるものと捉える 【一部の】 法律家の思考方式も的外れだと思います。
のように、業界全体に対するレッテル貼りにならないような修正が必要と思います。
些細な揚げ足取りではなく、議論の本質にかかわる点だと思います。 ご配慮の程。。。
帝王切開の問題が日本人に通用するかどうかは私は知りませんが、実は医学の世界では人種差が見られることが数多くあります(人種差と言うより、実は個人差といった方が正解なのかもしれませんが)。
ある薬は白人には有効率が高かったが、日本人では低かっただけでなく、危険性も高かったとか・・・。
最も解釈的には日本人と白人の差というよりも、一人一人違うDNAを持っているわけで、有効となる遺伝子を持つ割合が日本人には少なかったとなる訳なんですがね。
勿論、環境因子とか、その辺も考慮しなければなりませんが。
少なくとも、米国人の腹部の脂肪量は並み半端ではないですからこれだけでも相当リスクは違うような、、、海外での診療経験のある方いかがですか?私は、日本にきた方しか見たことないのでNが小さいもんで。
ところで、数日前の朝日の米国の医療事情の記事の中で、帝王切開の料金が940万円で払えなくて破産を考えたという学者さんのコメントが載っていたと思います。[URLまたまた出せずに申し訳ありません。)逆にいえば米国の産科医にとって、予定の帝王切開は相当うまみのある手技のように思われます。
日本の場合。我が家などは帝王切開になったために[医学的に絶対に必要な状況でしたが、予定帝王切開でした]共済からの払い戻しやら何やらで、黒字になりました。日本はとっても安いんです。
すみません。ボツネタ読むと意味違いなコメントだしたようです。申し訳ありません。
うちも主治医と私と麻酔科医と手術室の都合で予定日を決めました。
日本では診療所にしろ病院にしろ分娩主治医制の施設がまだまだ多くて、夜中でも休みの日でも、主治医が分娩に駆けつけてくれます。
しかも予定帝王切開は平日日中に行われることが多く、ほぼ必ず主治医が手術に入り、多くは執刀医になります。
これが裏目に出れば、多忙を極める主治医の都合で手術予定を不必要に早めるということにもなりますが、日本の場合、よほどの事情がない限り、不必要に予定帝王切開を早めることはまだないだろうと思います。痛い目を見ることになるのは分かり切っているからです。
まあ、現状以上に分娩を担当する医師数が減少し続ければ、まもなく、そうせざるを得ない日も来るのかも知れませんが、…。
同種の研究が国内で為されたという話は寡聞にして知りませんが、医学的必要のない早期帝切が同様の39週以上帝切の三分の一を占めるということはないのではないかと思います。
早急にデータを収集する必要があるように思います。
ただし、ではそういう事例をどうにかできるかとなるとそれは別の話で、そこには一定の割合で医者一人一人の努力では左右できない事情も存在するわけです。
そこは日米で違いがありません。
>早急にデータを収集する必要があるように思います。
私もそう思います。
まだ論文の表しか目を通していないので何とも言えませんが、、
私の感覚からすると、37週帝王切開例で、新生児敗血症が7%や、呼吸窮迫症候群3.7%は多すぎるように思います。
>私の感覚からすると、37週帝王切開例で、新生児敗血症が7%や、呼吸窮迫症候群3.7%は多すぎるように思います。
論文なんかを読んでいると向こうで一流と言われる病院の臨床研究でもこちらと比べると合併症の率が非常に高かったりすることは珍しいことでもありません.あっちのレベルがそんなものと考えるのが妥当かと思いますが.
むしろこちらの医療レベルにもっと自信をもつべきかと私は思っています.
>論文なんかを読んでいると向こうで一流と言われる病院の臨
>床研究でもこちらと比べると合併症の率が非常に高かったり
>することは珍しいことでもありません.あっちのレベルがそ
>んなものと考えるのが妥当かと思いますが.
そんな水準でも刑事/民事訴訟が医療サービスを市場で販売する際の妨げにならないことにびっくりしました(というのは私の事実誤認で、実際、米国では販売に支障を来しているのか?)。
選択的帝王切開術を遅くすると、児の予後によい可能性は医学的には認められるます。昔よりは遅くしてきています。
しかし、前期破水や陣発発来の可能性も高まり、結果として緊急帝王切開率が上昇するため、妊娠39週以降に設定するというのは現在の日本では現実的ではありません。
緊急手術は麻酔リスクが高まるし、手術室の人員配置的にも効率的ではないということで麻酔科・手術室師長ら問題視されますし、新生児科医を準備する環境にもないでしょう。
緊急帝王切開だけのために麻酔科医や手術室看護師が常時待機している手術室が使える環境にある施設なら可能かもしれませんが、成育医療センター、府立総合母子医療センターなど限られた施設でしょう。そのような施設にしても前回帝王切開で前置胎盤で癒着が疑われるような例を妊娠39週まで待機して帝王切開してはいないでしょう。
緊急帝王切開に伴うリスクと児の予後とを勘案すると妊娠38週過ぎに選択的帝王切開術を設定している施設が多いのではと思います。それでも癒着胎盤が疑われる場合は前倒しでしょう。
実際、開業産婦人科で母親の希望で40週まで待機し、手術予定日の2日前夜に常位胎盤早期剥離で搬送されてきて....という悲しい症例を経験したことがあります。
アメリカでは帝王切開後、一般的に3日に新生児も一緒に退院するという話も聞きますから、状況が異なるように思います。
39w以前と以後での選択的反復帝切の新生児予後のみを評価すれば、この研究の結論はまあ妥当だといっても良いでしょう。
ただし、帝切を後にずらして39w以降にすれば陣痛発来または前期破水する確率も高くなりますので緊急帝切となる可能性も高くなります。
その場合の新生児予後は?母体予後は?という観点からの評価がなければ臨床での実践において有用とはいえないわけです。
もし破水に伴い臍帯脱出があれば、新生児予後は絶望的に悪くなりますし、
緊急帝切の場合の母体死亡率は選択帝切(待機手術といってもよいでしょう)に比べて4倍以上高いわけですから。
そんなわけで、この報道のみが独り歩きすることはいささか困った事だと感じています。
>そんな水準でも刑事/民事訴訟が医療サービスを市場で販売する際の妨げにならないことにびっくりしました
びっくりさん,
ある州では「医療訴訟のために産科医がいなくなった」ということもあるようですから,「訴訟が妨げになっている」ようですけど...
まあある意味では向こうは「ハイリスク・ハイリターン」です.こちらは「ハイリスク・ローリターン」...
以下,モトケンさんのお考え・エントリないしはボ2ネタを批判するものでは一切ありません。単なる指摘です。
一つの医療訴訟の裁判例を,それがすべてであるかのように捉えて大騒ぎする医療関係者の思考方式が的外れであるのと同様に,一つの医学的研究成果をもって,それが原則としてすべての判断の材料として使えるものと捉える法律家の思考方式も的外れだと思います。
「裁判例一つを取って医療関係者が大騒ぎ」の例ではピンと来ないかもしれませんが,「法学者の学術論文一つを取って医療関係者が大騒ぎ」というのであればより理解しやすいでしょうか。
医学的研究成果は,実地検証によってどんどん書き改められていくものです。裁判例の積み重ねと類似したものを感じますが如何でしょうか。
医療も,司法と同様に,正解を与えられていない事案について,専門的判断によって正解らしきものを決定して進めていくものであるという現実を,法律関係者の方々にはよく理解して頂きたいものです。よっぽどの目に見えて明らかな大チョンボでもないにもかかわらず,それを法的過失とされることがあるような現実ではやる人がいなくなっていくことは,司法がそのような仕打ちにさらされるようであればどういう結末になるかを考えれば自明だと思います。
そして,絶対的に正しいとは言えないことであっても,「正しい」と表明する専門家が存在するのであることも,法学者にそのような例があるであろうのと同様に,医学でもありうるということも理解して頂きたいと思います。
「指摘」ということですが、 峰村さんが指摘するような法律家または法律家の意見というのは、法律家の一般的傾向として指摘されたように読めるのですが、私の認識では
は、それほど一般的ではないと思うのですが、私の認識が一般的ではないのでしょうか?
>一つの医学的研究成果をもって,それが原則としてすべての判断の材料として使えるものと捉える法律家
それは不勉強な(というか都合の良いクリームスキミングで手抜きをする)一部の人だけではないでしょうか? そういう弁護士なら重要な判例(某事件最高裁判決)を知らないというレベルなので医師の先生方が誤解するのも無理はありませんが。
のように、業界全体に対するレッテル貼りにならないような修正が必要と思います。
些細な揚げ足取りではなく、議論の本質にかかわる点だと思います。
ご配慮の程。。。