女性看護師4人を土下座1時間、言いがかり患者逮捕(2009年3月9日22時32分 読売新聞)
金田容疑者は1月28日に内科系の病気で入院。同日深夜にナースコールで女性看護師を病室に呼んだ際、「来るのが遅い。顔を見て笑った」などと言いがかりをつけた。さらに、病院から出て行こうとしたため、看護師4人が引き留めたところ、「なぜ、言うことを聞かなければならないんだ。謝れ」などと言い、ナースステーション前の廊下で4人を土下座させたという。
なんで引き留めたんだろう、というのは素人的疑問ですが、それはともかく、今後患者が逮捕というニュースが増えそうですね。
それによって言いがかり患者が減ればいいんですけど。
いつも勉強させていただいております。引きとめようとしたのは入院期間中にたとえ無断外出や外泊でも交通事故や転倒などで問題があれば制度上病院の責任なり、患者側はすき放題クレームなり訴訟をできるからではないでしょうか。もしかしたら私の誤解かもしれませんが。法的にagainst medical adviceとか規定されていればいいのでしょうが。日本はルールを整備せずに現場に鞭打つだけな気がしてなりません。
「なぜ引き止めたのか」と言われれば、出て行かせたら出て行かせたで某かの因縁をつけられるというのがわかっていたからではないでしょうか。
こういう人は全方位に言いがかりをみつけようとしているのですから。
常習性があるのかないのかによっても違うかも知れませんがそういうことはなかなか報道されません。
>なんで引き留めたんだろう、というのは素人的疑問ですが、
モトケン先生らしからぬことを。
患者が無断で出て行った結果、病気が増悪してしまった場合、病院側の説明責任や管理責任を問われるからです。
こういう場合についても病院側の説明責任や管理責任を問われるとしたらやってられないな、と私も思います。
法律的表現を借りれば、保護に値しない、というやつです。
報道に表れた事実だけに基づく感想ですけど。
引き留めた理由は責任ということを考えてのことでしょうけど、法的なことだけではないでしょう。うちの若い研修医や看護師などは、患者さんに対するパタニティーや責任感でわがままな患者さんに振り回されています。治してあげたい、よくしてあげたい、このままでは悪くなってしまうというような、善意の気持ちから振り回されています。
自分のことは、自分が一番よくわかっているといって、医師、看護師の言うことを聞かない患者相手に、どれだけの責任ある治療ができるのかといえば、責任の持ちようがありませんが、善意でやっている医師、看護師にとっては、それでもなんとかしなければということになってしまうようです。
それでも、歳を取ってくれば、なんか言いがかりつけられるような気がするから、裁判なんかになったらめんどうだし、止めるしかないかという判断も出てきますけど。
こういう場合に相当するかどうかは分かりませんが、私の知り合いが
子宮がん健診で細胞診classⅣ(上皮内癌程度?)だったが検査結果を確認しに来ないので、電話で精査・治療の必要性があることを再三連絡したものの、通院せず。で後日、多量出血で救急搬送となるも、肺転位もあり末期と診断。
患者・家族から結果が出た時点で直ぐに治療していれば結果が違ったであろう とゴネて、民事訴訟。結局数百万で示談に。
って事がありました。
自己都合で退院したり治療を拒否したり(そもそも通院すらしない)患者さんなんて、それこそ掃いて捨てるほど遭遇しますが、それで何かあったら説明責任を果たしていない、という事になるのは目に見えていますので、相手が納得するまで時間をかけて説得するしかありません。
(それでも納得しない人も居る事は居ますので一筆書いて退院してもらっていますが、それで何かあったらどうなるのでしょうか?)
でも、「帰る」と言って帰る人はまだマシです。なかには無断で出て行って、夜中に探しまわす・・・でコンビニで発見なんてことも、ありますから。
理解力に乏しい、思考力のない人は本当に多いです。
幾ら時間を掛けて丁寧に説明しても、
判って貰えないケースが多くありました。
そして、悪い結果は全て人のせいにして済ます。
私が研修医だった15年ほど前から、
そんな患者は少なくありませんでした。
余りに横暴な患者(といえるのか?)の場合には、
警察を呼ぶことも度々ありました。
しかし今回の事件と似たようなケースでも、
警察は、全く我関せずの態度であり、
殆ど失望していたのですけどね・・・・・・。
今回の件に関しては、ようやく逮捕にまで至ったか、
と少しだけ安堵しております。
とはいえ、救急の現場に戻るつもりは、
未だ全くありませんが^^
記録して証拠を残しましょう。
すぐにAMA(against medical advice)の書類に署名を御願いして、拒否されたら、その旨を診療記録に記載しておきます。
精神病患者が病棟から逃げ出したら管理責任ですが、判断力ある成人が病院から出て行くと騒ぐのは、自己責任です。その状況を克明に記録し、病院として最善を尽くしたことが第三者的にも認められれば、問題ないと考えます。もしもそうでないというのなら、もう、病院など危なくて運営できません。
「ものとーく」にあったペン型録音機などが武器になるかも。
病院としては、一人の患者のために他の入院患者を危険に晒すことはできませんから(一匹の迷える羊のために99匹の従順な羊を見捨てることは、医療現場では、してはならないことです)、警察に捜索願を出し、家族に連絡するしかないのでは。こういう患者さんの家族は、恐縮するどころか、「何かあったら訴えてやる、患者の保護責任も果たせないのか」ぐらいのことを言いかねませんがね。家族の暴言もついでに記録。
>>判断力ある成人が病院から出て行くと騒ぐのは、自己責任です。その状況を克明に記録し、病院として最善を尽くしたことが第三者的にも認められれば、問題ないと考えます。もしもそうでないというのなら、もう、病院など危なくて運営できません。
仰る事はまさしくその通りだと思うのですが、現実的に患者さんが自己都合退院をした場合に、その結果が悪かった場合に説明責任を果たしていないと咎められるのではないかという、ある種の恐怖感は強いですよ。
(ついでに質問させていただきますが、相手に同意を得ない録音って、証拠として法的な意味はあるのでしょうか? この手のタイプの患者は、話し合いの録音を申し出たとたん逆切れするケースも多いんですけど)
いや、こんな馬鹿馬鹿しい恐怖感にとらわれる必要はありませんよ、と仰るのかもしれませんが、現場はそんな理不尽な対応に毎日振り回されているわけです。
>>警察に捜索願を出し、家族に連絡するしかないのでは。
まずは、家族に連絡します。
その上で、病棟管理者・当直看護師長・場合によっては病院管理者に連絡をし、手が空いているスタッフ(もしくは近隣に住んでいるスタッフを招集して)近隣を探します。
30分程度探しても見つからない場合には、家族から警察に届け出てもらいます。(親族・保護者以外が捜索願って出せるものなのですか?)
他の患者さんに迷惑をかけるのは論外ですが、そうならないように人手を集めて対処する事が、病院に課せられているんじゃないでしょうか?
本日2名のブラックリスト患者の救急搬送拒否をいたしました。一名は脱走、自己退院 もう一人は看護師への暴言、暴力行為を前回入院中にした患者で生保患者です。NPO低家賃住宅組織からも放逐され、飲酒、路上生活をした上でふたたび、救急隊がコールを拒否できないことを悪用して、落ち着きどころを見つけようという手合いです。
しばらくひとつの地域にいると、軒並み病院からの搬送拒否を受けてしまい、また別の地域に流れて同じことを繰り返し医療従事者と福祉関係者の手を煩わせることになります。
こういう患者が、搬送時間遅延の統計に入ってくるので、その辺も割り引いて考えて見なければいけないのですが、よく調べることをしない報道関係者は、表に現れた数字の解釈で、救急関係者の努力不足をセンセーショナルに書き立てるのですから始末に終えないのです。法的には、このようなブラックリスト患者が医療的処置の必要があれば、拒否できないようですが、医療を要する原因が本人の生活態度により起因されることが極めて多いのが実情です。(アルコール性肝硬変、膵機能廃絶による糖尿病)
ところで話しは変わりますが、初めて気づいたのですが、くすり(眠剤)でらりって交通事故を起こしても、アルコールと違って危険運転や飲酒運転などの法的違反を問われないんですね。警官がいっぱいきても逮捕できないんです。これもブラックリスト入りです。さらに付け加えれば治療費踏み倒しです。(2回目です)
ほんとうに悲しく、やるせないです。
そして、こういう勘違いした人が、善意を前提とした安価で掛かりやすい医療制度を破壊していきます。
医療機関は、多くの患者利益のために、患者であることを放棄した人に厳しく対処することを徹底すべきだろうと思います。
残念ながら、善意の多くの人の治療から得られる利益は少なく、悪意の少ない人の対処のコストは莫大ですが、「なめられたら終わり」の論理しか通じない相手には、コストを掛け、そのコスト負担を善意の人にも求めざるをえないと思います。
ご指摘、有難うございます。
家族以外でも、「監護責任者」は「特別家出人」の捜索願を出せるのではないでしょうか。
まず家族に連絡を取って家族から捜索願を出してもらう、という方法ももちろんありますが、病院が「監護責任者」として「特別家出人」の捜索願を出してもかまわないと理解しておりました。
患者さんの状況にもよると思いますが、入院患者は、病院を離れれば生命の危険がある、と考えられるのではないでしょうか。
リスクマネジメントとして、患者の安全を最優先する、と思っていましたが、ほかにもいろいろ考慮しなければならない事情はあるかもしれませんね。
舌足らずで申し訳ございませんでした。
緊急を要する場合、病院、学校、老人介護施設、ケースワーカその他、要保護者を管理保護する者は、「要保護者の保護要請」を警察に通報することが事実上、行われています。
都道府県警察ごとや警察署ごとに、多少温度差がありますが、「迷子や迷い老人の届出」でも、警察無線で一般手配(人相・着衣・身体的特徴・所持品内容などが通知され「警ら中に発見次第保護せよ」という感じ)が、想定管内の全パトカーに通報されます。
薬飲んで事故起こせば、過労運転や居眠り運転と同様に責任問われて逮捕ですよ。薬を故意に飲めば危険運転の罪かも。
当地の警察はゆるいんですかね?よそんちに突っ込んでレベルⅡの20で搬送されてきて、アネキセート一発でクリアに。直後に眠剤うん十錠飲んだと警官の前でいってるの聞いて、私、危険運転だといったのに、、、
おまけに、その夜に痛いからレペタン打てと電話かけてくるんだから
やーさんのようでした。
交通事故でも人身事故に至らない物損事故は、総じて犯罪でないか刑が軽いですよ。普通は在宅で処理されているみたいです(同僚や患者さんが事故ったときの経験則)。
道路交通法
第百十六条 車両等の運転者が業務上必要な注意を怠り、又は重大な過失により他人の建造物を損壊したときは、六月以下の禁錮又は十万円以下の罰金に処する。
第百十七条の二 次の各号のいずれかに該当する者は、五年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
三 第六十六条(過労運転等の禁止)の規定に違反した者(麻薬、大麻、あへん、覚せい剤又は毒物及び劇物取締法 (昭和二十五年法律第三百三号)第三条の三 の規定に基づく政令で定める物の影響により正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転した者に限る。)
(過労運転等の禁止)
第六十六条 何人も、前条第一項に規定する場合のほか、過労、病気、薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない。
ありがとうございます。理解しましたが、いずれ、ひとひき殺すのだろうなと思うと納得はできない処置です。
横から失礼します。新参者です。
アメリカでは病院を始め、ほとんどの公共施設にセキュリティがいて、悪いやつや理不尽な人をしょっ引いてくれますね。日本の、少なくとも病院には必要なんじゃないかと感じます。
体格の小さい日本人から見ると、あのセキュリティの制服を来た人が近づいて来るだけでビビリますけどね。
患者家族が大暴れ(理由はいろいろですが)している事も時々経験しますが、警察に通報してもあんまり対処してくれないなーと言うのが率直な感想です。
まあ、まあ、、みたいな。
理不尽な言動については、他の患者を守るためにも、院内にセキュリティを常駐させて、患者であれ、その家族であれ(当然医師であれ?)びしびししょっ引いてほしいものです。
(よぼよぼの警備員のおじいさんじゃだめですけど、、、)
私も病院のセキュリティガードに大賛成なんですが(米国TVドラマERで広く日本に紹介されていますし、一部の病院で警察OBをSGに採用して実績を上げています)、コストダウンを至上命題とする採算割れ病院が多いので、広く導入は前途多難かと。(T_T)>No.19 こぶこぶ さん
それに、日本をはじめとする先進諸国では、犯罪を犯していない人を予防的に拘禁したり処罰するシステムではないので、危惧はごもっともですが如何ともし難いと思います。>No.18 でも さん
飲酒運転に関しては、酒気帯びの事実のみで処罰の対象になりますが、明らかな薬物乱用後の運転に関しては、事故後でなければ処罰の対象にならないのですか?
ちょっと極論なのですが、僕自身は、常用量であっても抗精神薬や睡眠薬を服用した場合には運転は禁止 でいいと思ってるのですが・・・。
(抗ヒスタミン薬のような眠気を誘う薬はどうかなど、難しい議論が必要ですけど)
ついでに、当直後も運転禁止!病院はタクシー券支給の義務!とかにならないかなぁ。
トピずれすみません。。。
飲酒運転は、フーセンテストが義務づけられて拒否すれば罰金ですし、飲酒検知管が大量生産されて精密かつローコストで行えます。
しかし、薬物検査は、覚せい剤、大麻、ヘロイイン、コカイン、MDMAくらいのメジャー薬物の簡易尿検査キットくらいしかありません(警視庁と警察庁の薬物乱用防止DVDやビデオによれば)。
つまり、薬物犯罪で検挙されるメジャー薬物しか簡易尿検査キットがないのが検査検挙のボトルネックになっていると思います。m(_ _)m
確か、警察官が抗うつ薬を何等かの禁止薬物と勘違いして所持者に対処したところ、後刻正式な検査の結果合法な「抗うつ薬」である事が判明して、事実誤認が確定して帰宅が許されたという事案があった事を思い出します。
この話を持ち出したのは、別に警察組織を責める意図ではなくて、ことほど然様に薬物の問題は難しいのだなぁと言うところに本旨があります。合法的な処方薬(向精神薬や抗不安薬)を常用量服用していても、運転に支障を来すことはあるでしょうし、合法・非合法を問わず、薬剤の多量服用は問題ですし。花粉症の人は、薬(抗ヒスタミン薬?)を飲んだら運転を伴う仕事出来ないとか、飲まなくても花粉症の症状で仕事にならないとか。
都市部を離れて、車しか移動手段がない状況下では、どう考えるか?などなど。運転と合法な処方薬の服用との問題は、適正使用と不適正使用との鑑別の観点以外にも考えるほどに難しいですね。と他人事のような投稿で恐縮ですが、いくら考えても私のような人間には答えが出せない・・・。ポリポリ。
追記:SGさんを雇う経営的な余裕がないというのは、(経営側の言い訳ではなくて)経営環境に起因する事実だと思います。