エントリ

 関根院長によると、患者は下越地方に住む70代男性。今年2月、同病院の脳神経外科で脳こうそくと診断され、手術に備えてX線検査を受けた際、放射線科の医師が肺に直径約2センチの陰影を認め、報告書でCT(コンピューター断層撮影)での確認を求めたが、脳神経外科主治医は報告書を確認しなかった。さらに4月に行った手術の際、担当の麻酔科医も報告書を見なかったという。  男性は9月になって食欲低下や意識障害の症状が出たため、再び受診し、別の内科医が肺がんと診断してミスが発覚。脳やリンパ節を含む全身に転移し、末期がんの状態という。  関根院長は会見で「脳の治療を第一に考え、確認を怠った。症状を悪化させたのは間違いないが、2月時点で治療可能だったかどうか分からない。患者さんには誠意をもって対応したい」と話した。

 報告書の見落としのようです。
 よくあるパターンのミスではありますが。

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コメント(10)

某科の医者が数ヶ月前局所麻酔で手術をした際に
数センチ大の転移巣があるのを見落として(というより明らかにみていない)
食思不振を来して発見された癌患者を担当したことがあります。
(別に治療方針に大きな変更はないのですが)
そのときは当該科にレントゲンを見ないのならはじめからとらないかきちんと見るか
どちらかにしろ、とクレームを入れた記憶があります。

>手術に備えてX線検査を受けた際、
>放射線科の医師が肺に直径約2センチの陰影を認め、
>報告書でCT(コンピューター断層撮影)での確認を求めたが、
単純撮影を読影してくれるなんて非常にうらやましいです。

>さらに4月に行った手術の際、担当の麻酔科医も報告書を見なかったという。
麻酔科医はレントゲンを確認しないで麻酔をしたのでしょうか?

ちなみに疑問として、その読影レポートがなかったとしたら何か責任の取り方に
変化が生じる可能性はあるのでしょうか?

麻酔科の先生が胸部写真を見るのは挿管に関係する気管の異常や、肺機能に関係してきそうな大きな病変、大血管の異常などのチェックですから、小さな肺野病変を見逃すのをとがめるのは可哀想でしょう。

まあ、体系だった読影法を学んだ先生なら、胸郭病変も見逃さないでしょうが。

>ばんた先生
平素お世話になっております。
こちらは、おそらくその当該科です。
いつも局所しか見てなくて、恐縮です。
局所麻酔OPEなら、いっそ撮らなかった方がよかったのでしょうか?

>ssd先生
確かに先生のおっしゃるとおりですね。
肺転移があるかも、と考えて見る場合とそうでない場合で当然見方も変わってくる
訳ですし。

>ゆーからのからあげ先生
>局所麻酔OPEなら、いっそ撮らなかった方がよかったのでしょうか?
はじめからとらないほうが、というのは単なる言葉のあやです。
自分自身では局麻の手術でも胸腹のレントゲンと心電図はとっています。
ただ4〜5cm程度はあったであろう転移巣を見逃されるとちょっと…

>麻酔科の先生が胸部写真を見るのは挿管に関係する気管の異常や、肺機能に
>関係してきそうな大きな病変、大血管の異常などのチェックですから、小さ
>な肺野病変を見逃すのをとがめるのは可哀想でしょう。

麻酔科医として一言,
ssdさんもコメントしておられますが,自分で病変を見つけるつもりで見ている麻酔科医なら見つけられたかもしれません.しかし,多くの麻酔科医が注意するのは「病変の発見」ではなく「麻酔管理上問題となるところがあるかどうか」の確認です.気管の太さや変位の有無,bullaや気胸や胸水の有無,大動脈瘤や心肥大の有無といったところでしょうか?
心陰影に重なった陰影なら麻酔科医が見落としていても仕方がないかなと思います.

脳梗塞に手術はあまりしませんが、何の手術だったんでしょうね。
手術の前日に術前訪問をしてデータをチェックする麻酔科医がいる病院はまだまだ少ないです。
Ope室の中ではじめて患者さんと会い、データを見て、「レントゲンはそこにかかってます」と看護師さんが言い、大抵の場合、何の手術でも胸部レントゲン写真もそこにあるわけですが、正直言って、Spinal麻酔の足の手術の時などは腰の写真をじっと見て、胸部の写真はなでるようにしか見ない。ひどい肺炎があったり大きな心臓であれば気付くだろう程度の見方です。
 実際、肺のMassに気付いたとしても、主治医は当然知っていると思うだろうし、他院から外勤で行っている麻酔科医で、「肺にMassがありますね。肺がんですかね。検査ちゃんとしてますか?」 などと手術中に発言するのは、多数派とは思えないですがどうでしょう。

>脳梗塞に手術はあまりしませんが、何の手術だったんでしょうね。

血管吻合かなー

>血管吻合かなー

あり得るのはSTA-MCA吻合術くらいでしょうか...

さて,直径2cmの肺癌が7ヶ月で既に全身転移(IV期)ということは脳外科の手術の時点で既に縦隔リンパ節まで転移していた(少なくともII期)可能性が高いのではないでしょうか?とすれば手術適応は既になく化学療法がもし効けば手術できたか(?)という段階だったと思われます.
予後はいずれにしてもpoor...

>level3先生

 縦隔リンパ節転移は「少なくともa期」です。細かいことながらツッコミをば・・・
挟ならば50%強の予後が期待できますが、a期ならば30%足らずに五生率が下がります

僻地外科医先生,
訂正ありがとうございます.N2ですからIIIa期ですね.
N2の2で思わずII期と誤ってしまいました.
IIIa期はope適応なしで3年生存率38.4%,5年生存率27.5%ですね.

P R

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