エントリ

 なおさんが別エントリのコメントで紹介された記事です。

 参考事例として、取り上げました。

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コメント(9)

No.1 なお さん、こんにちは。

>某サイトで「完全介護の病院に、家族らによる付き添いを要請すべき義務がある」と地裁で判断されたのは初めてというような書き込みを見ましてそれについての見解を伺いたい次第です。

横から、御免なさい。
完全介護というのは、多分、基準看護制度のことだと思います。(他にも「新看護体系」と言う言葉があるみたいなのですが、それらの言葉の違いが私には良く理解で来ません)
私はこの制度のことを良く知らないのですが、ただ、この制度の下では、医師(または看護師などの病院職員)側から、患者家族に付き添いを要請してはいけないと言うことになっていると聞いています。
色々、調べてみましたところ、次のホームページが引っかかりました。

http://www4.ocn.ne.jp/~tanasho/tuutatu.html#betten
>ア 看護は、当該保険医療機関の看護要員のみによって行なわれるものであり、当該保険医療機関において患者の負担による付添看護が行われてはならない。
>ただし、患者の病状により、又は治療に対する理解が困難な小児患者又は知的障害を有する患者の場合は、医師の許可を得て家族等患者の負担によらない者が付き添うことは差し支えない。
>なお、患者の負担によらない家族等による付添いであっても、それらが当該保険医療機関の看護要員による看護を代替し、又は当該保険医療機関の看護要員の看護力を補充するようなことがあってはならない。

厚生労働省保険局医療課長の通達のようです。
原則、付き添い看護は行ってはならず、付添看護を行う場合も、色々と条件があり、なおかつ医師の許可の上で行うと言う風になっているようです。
では、医師の許可を誰が求めるのか。
先の文章には主語が抜けているよう思われるのですが、多分、文章の趣旨からすると、「患者家族が主治医に許可を求める場合」のみを想定しているような気がします。
つまり、病院側が家族に付き添いを頼むのは通達違反になりそうです。
とすると、先の判決は通達違反を促す判決と言うことなのでしょうか?
それとも、裁判の判決>通達と言う関係で考え、通達内容が裁判の判決により否定されたと言うことなのでしょうか?
あるいは、「基準看護制度の下では病院側が患者家族に付き添いを求めることは禁じられている」という考え方が間違っていたと言うことなのでしょうか?
いずれにしても、病院側が患者家族に付き添いを要請しなければならないと判断するための基準(または、病院側が患者家族に付き添いを要請してよいと判断するための基準)が、私には良く分かりません。

できれば、ネタもとの某サイトを教えていただけると嬉しいです。

モトケン様
今回別エントリなど作っていただいて恐縮です。こちらを借りてお礼申し上げます。

創価板UD日報係さま
こんにちは。私がこの記事を見つけたのはこちらのブログのほうからです。
http://nakaikeiji.livedoor.biz/
私自身は医学に関しても法曹関係についても全く知識や見解を持たない一読者でして、このブログで今回の件を知り、こういうこともあるのかな、ミスといえばミスなのか?しかしよく分からないな…と思い、皆様の見解をお聞かせいただきたく投稿した次第です。
で、そこに「完全介護の病院に、家族らによる付き添いを要請すべき義務がある」みたいな事が書いてあったので、そういうものなの?と思ってそのまま書きました。私の脳内で誤解釈されている可能性も高いので、その場合は私の解釈の間違いということで、お許し頂ければ幸いです。

判決文に当たらなければ事案の詳細が不明ですが。
ご紹介のブログに引用された報道?によれば、
「胆管炎と診断されて同病院に入院し、同2日に手術した。その後、意識障害を発症。病院は家族の付き添い看護は必要ないと判断し、帰宅させた結果、同4日午後9時半ごろ、女性はベッドから落ちて頭を打ち、意識不明の重体になり、06年1月15日に死亡した。」

入院中ではなく、帰宅してから自宅で亡くなったようです。
そうすると、病院側の注意義務としては、
・退院させるにあたり、家族に対し、「異常行動の可能性があるから、家では患者を一人にせず誰かが付き添って見張っておけ」と指示すべきであった
という趣旨ではないでしょうか。

あっすいません、No。3は誤読です。
無視してください。失礼しました。

帰宅させたのは患者ではなく、家族ですね。
患者が入院中、「ウチの病院は完全看護だから、付き添いは要りません」と言ったということか。

完全看護の場合は、家族の申し出があれば付き添わせてよいが、付き添いを強制してはいけないことになっています。
しかしながら、何かありそうな患者については、「付き添ってもらえませんか」とお願いはしなければならない?
もし、お願いして断られたのであったら、病院側に責任はないとされたのでしょうか?

通達の建前と、付き添いが必要な現実との間で、
現状では、付き添いが必要とみられる患者については、「付き添い<願>書」を実際は強制的に書かせた上で、付き添わせるということがあると言われています。
さらに、病院が付き添いをお願いして断られたことの証拠を残すにはどうする? 「付き添い拒絶書」を書かせるというのも、妙ですが。

こんにちは。突然すみません。
 休職中の元看護師です。付き添いについては、田舎と都会、昔と今ではだいぶ違うように感じています。
 都会では十数年前でも「家族が付き添う」というのはほとんどありませんでした。その後地元に就職した際には、大部屋であっても、男子部屋であっても、奥さんなどが床に布団を敷いて24時間付き添って、一部ケアなども行っている状況に大変驚いたものです。家族もそれで当たり前と思っていたようですね。
 しかし、徐々に完全看護ということが浸透してきて、そういう光景も見られなくなってきていました。家族の形態も変わってきて、実際付き添える家族もいなくなってきているように思えます。
 数年前にはもう「付き添ってください」とは言えず、私は「付き添いではなく、(術後や不穏で状態が落ち着かないため、何かあったらすぐ連絡がとれるように)待機していていただけますか?」というような言い方をしていたと思います。いずれにせよ「家族は付き添わなくて良い」「付き添わせてはいけない」という認識は双方に出来てきていたように思います。
 この事例の場合、よくわかりませんが、「是非付き添いたい」とおっしゃったのであれば、医師の許可を得て付き添ってもらった方が良かったように思いますが、「付き添ったほうがいいでしょうか?」もしくは「付き添わなくちゃいけませんかね?」とおっしゃったのであれば、「その必要はありませんよ」と答えてしまうような気がします。でもその場合、転落の危険が考えられるほどの意識混濁や不穏があるのであれば、詰め所の近くにベッド移動するとか、鎮静をしっかり行うとか、家族の同意を得て身体抑制するとか、何らかの処置は必要に思えます。(何しても落ちる人は落ちるという現実もあると思いますが…。)
 う〜ん、でも術後数日なら「付き添って下さい」とお願いするかな…?
 でも、裁判所が通達を否定するような判断を下したというのはなんか、納得いきませんね。
 ちなみに私自身は、身内のターミナル期にほぼ2ヶ月ほとんど家に帰らず付き添いました。結果的にはそれでよかったと思いますが、結局仕事も止めたし、親戚の目が…という不純な動機も含まれていたので自慢もできませんが。
 あと、一瞬も目が離せないような患者さんの場合、家族も疲れてしまって、有料の付き添いさんをお願いするということも実際はあり、黙認するということもぶっちゃけあります。

 レベルの高い議論の中に入っていくのは気が引けたのですが、つい書いてしまいました。横道にそれていたらすみません。お眼汚し失礼しました。

転落から、死亡まで、2年弱。

はたして死亡は、この転落だけが原因でしょうか? 人は死ぬのです。医療はそれに逆らえないのです。

こんな判決をみると、その基本が、どこか忘れ去られているような気がします。

私は、こういうケースも、その人の人生だと思います。

だれの責任でもないと思います。

はじめてコメントします。昨年の10月くらいから、新小児科医のつぶやきを知り、そこからこちらのサイトを知ってずっと拝見しておりました。皆様の議論のレベルが高く、また法の執行や解釈など、とてもついていけません、ともっぱらROMをきめこんでいました。しかし、このエントリは、実際に現場で働いていた関係者であればお伝えできるものもあるかと思い、少し勇気を出して書き込んでいます。
 はじめに、私の背景ですが、消化器外科専門で主に救急を扱う急性期病院で25年程働いています。(蛇足ですが、今度転職する予定です。)
 私が医者になったころは、(田舎の中核都市です)手術後の患者さんに家族が付き添うのは、ごく普通の光景でした。約10年ぐらい前でしょうか、付き添いが原則禁止となりましたね。その時は当然行政が動いてそういうことになった訳ですが、その趣旨は”付き添いは、患者さんの家族に負担がかかりすぎる、病院はスタッフを増やして付き添いがいらなくなるようにするべきだ”というものであったと記憶しております。この時は、結構徹底して行われ、500床あまりの病院ですが、患者さんの家族の付き添いも有料の付き添いもほとんどなくなりました。行政が考える理想の姿になったわけです。
 しかし、現場はどうでしょうか。特に夜間は看護スタッフは減ります。手術後の患者さんも含め、50から70床の患者さんを2、3人の看護師で看る。術後すぐを除くと、重症患者さんでも1時間に1回訪室するのが精一杯ですね。
 多くは申しません。現在の状況を言いますと、大きな手術を受けた患者さんは、手術後しばらくは集中治療室で管理します。手術前に説明をしておりますが、集中治療室から病棟にあがってきた患者さんの家族には、本人が歩けるくらいまで数日付き添いできませんでしょうかと話しています。通達の趣旨からは、病院側からお願いすることはできませんので、そのあたりの事情をよくご理解いただいて、家族の方から付き添い願いを提出していただき、主治医がそれを許可するという形式になっております。まわりくどいこと、かつ心苦しい事このうえなしです。有料の付き添いさんも復活しております。
 結局、通達前と何が変わったのかといえば、いろいろの理由で付き添いが難しいケースに”免罪符”を与えただけなのかなあ、と個人的には考えています。
 あと、No,4 YUNYUNさま、
  患者が入院中、「ウチの病院は完全看護だから、付き添いは要りません」と言ったとい  うことか。
 訴訟の危険を絶えずはらむ医療機関において、いいまわしは別としても、このような発言は通常(絶対に)いたしません。私たち医師は地雷原で働いているという自覚をもっています。一部に楽天的な人や、独善的な人もいますけど、ご存知のとおり大多数はプライドは高いが気の弱い善良な市民です。

術後に譫妄という幻覚がでる状態になるのは、高齢者の手術後は普通にみられます。当院でも、付き添いをしない場合の危険性を説明して、必要と思われるときは、夜間だけでも、付き添いを御願いしております。(付き添い願いを出していただくことになります。)

ちなみに、「完全看護」に関する、いのげ先生の以前の書き込みです。
ーーーーーーーーーーー
No.27 いのげさんのコメント | 2006年11月02日 02:26 | CID 18569 |
http://www.kango-net.jp/mame/hospital/story_01.html

医者でも知らない人が少なからず居る様ですが
1950年に導入された完全看護制度は
誤解を招きやすいためわずか8年後の1958年に
基準看護制度へ名称変更されています
半世紀前にわずか8年間存在しただけの制度が
今も業界関係者の認識から離れないという事実が
アホな名称の罪深さを改めて認識させられます
「完全看護」は徴兵制や参勤交代と同様で
かつては存在したことは有るが現在は存在しない制度です

No.5 晴天さま、No.7 まろ様、現場の実情について詳細なご報告ありがとうございます。
こういう情報は現場を知らない法曹側にとって、貴重です。

本件は、通達のタテマエと現場の実情が乖離する中で生じた悲劇であるように思われます。
この場合の病院の責任は、抽象的にいえば、
 法令・通達に違反しない範囲で、現実にできることを尽くしたかどうか
になります。
裁判での勝負は法解釈よりも事実認定ですが、その立証(病院ができることを尽くしたと、裁判所に解らせる)が難しい。

病院の代理人弁護士はその辺りの微妙なニュアンスを裁判官に伝えようと努力はしたでしょうが、
裁判官自身が身内の付き添いで病院に何日も泊まり込んだ経験でもないと、話を聞いてもあまり実感が湧かないのではないか(裁判官は多忙な人種なので、付き添い看護の実体験がある人は稀と思われます)。

報道によれば、判決中に
「患者の家族に負担がかからないよう配慮して帰宅させたと思われ、責めるのは気の毒な面もあるが」
とのリップサービス?もあるので、裁判所は病院の事情に対して一定理解を示しているようではありますが・・・
最終的に病院に責任を負わせる判断に傾いた「決め手」が何であったかについては、判決書原文に当たって、事実認定の詳細を見なければ解りません。

> 裁判所が通達を否定するような判断を下したというのはなんか、納得いきませんね。(
No.5 晴天さま)
裁判報道は記者の法律理解度の問題もあって、不正確なことが多いので、裁判所が本当に「通達を否定する判断」をしたかどうかは疑問です。
これについても、判決書原文に当たって正確な表現を確認する必要があると思います。

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私の個人的意見を申せば、
高齢者・障害者・乳幼児のようないわゆる元々の弱者に対して、通常の病人に対する見回り以上に頻回に見ることは、現在の法定の看護体制「基準看護制度」や医療予算の中では不可能であり、一般家庭において家族が介助する以上の手厚い扱いを病院に求めるのは酷であると思います。

従って、そのような病気以外の元々の弱い体質に起因する事故(歩行中転倒、ベットからの転落、乳児のうつぶせ窒息等)については、大変痛ましいことではありますが、病院の責任を問うことはできないと考えます。
それを防ぎたければ、家族の負担において付き添うしかない。

もっとも、付き添ったからといって、事故を完全に防ぎ得る保障もありません。
たとえ家族と同居しても、24時間見張っていられるものではなく、まして一人暮らし老人であれば、転倒して救助のないまま死後1週間発見さるなどとという事態もままありえます。それらは悲劇ではあっても、誰の責任でもなく、運命として諦めざるを得ないことではないでしょうか。

なお、家庭においてヘルパーなどの介護保険サービスを受けていた人が、入院中に家族付き添いの代替or補助として介護サービスを利用できないかという問題があります。
現在は病院が100%看護・介助できるという前提に基づいて、介護サービスの利用は認められないそうですが、これも実情に合っていないのだと思います。

P R

ブログタイムズ

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