エントリ

 奈良県大淀町の町立大淀病院で昨年8月、意識不明となった妊婦の高崎実香さん(当時32歳)が転送先探しが難航した末、死亡した問題で、奈良県警は、業務上過失致死容疑での同病院医師らの立件を見送る方針を固めた。死因となった脳内出血と、担当医が診断した子癇(しかん)発作との判別は困難で、刑事責任を問えないと判断した。今月中に遺族に捜査の経緯を説明し、最終判断する。

 病院側は問題発覚直後の会見で、「脳内出血でなく、子癇発作の疑いとした点で判断ミスがあった」と発言。県警は任意で提出されたカルテなどを基に専門家約20人に意見を求めたが、脳内出血と子癇発作は、意識喪失やけいれんなどの症状が似ているため識別が困難との意見が大半を占めた。さらに、遺体が司法解剖されず、法医学的な証拠に乏しい点も捜査を難しくしたとみられる。

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コメント(13)

「遺体が司法解剖されず、法医学的な証拠に乏しい点も捜査を難しくしたとみられる。」というのは 新聞記者の私的見解のような書き方なので どこまで真実??

この事例は 司法解剖されなくても 病理解剖はされていたんでしたっけ?

もしも病理解剖されていたら それで十分なようにも思うのですが、
司法解剖されていたら かなり情報量が違うのでしょうか?

法医学などにお詳しい方がいましたら 教えてください。

>「遺体が司法解剖されず、法医学的な証拠に乏しい点も捜査を難しくしたとみられる。」というのは 新聞記者の私的見解のような書き方なので どこまで真実??

この手の書きぶりは、公式見解ではないいわゆる夜回りの情報じゃないかと思われます。

あれだけ大騒ぎしてこういう結果になったことを当該新聞社はどのように考えているのか。今後の対応が見物です。

・「法医学的な証拠に乏しい」ことと、立件に至らなかったことには、無関係と思います。犯罪による死亡ではなく、病気での死亡なのだから、法医学の出る幕では無いと思います。

・「司法解剖」をすべきケースであった、すなわち「犯罪に関わるケースであった」というのであれば、国循の医師(搬送を受けた側)が、医師法21条にひっかかります。
(常識的に異状死として届け出ていないと想像します。)

・記者は、前医の紹介状の診断名と、後ほど判明した病名が食い違って死亡した場合、司法解剖が行われるよう届るべきと考えているのでしょうか?
医療にとって、診断名が暫定的なものであることは、日常的なことです。

>No.1 内科勤務医 先生

「司法解剖うんぬん」はお馬鹿な警察と無知な新聞記者の創作でしょう。
このケースでは、アクシデントから死亡まで約1週間ありますから、司法解剖で脳を見ても詳細な観察は不可能なくらい軟化しています。
こういう鑑定命令があったら、医療記録を全部持ってこいといって、解剖所見のみならず、医療記録を参考に死因を考察することになるでしょう。
それも、産婦人科の教授室に行ったり、脳外科の先生に意見を確認した上でです。
この場合、カルテや最初の1日のCTの方が情報量が豊富でしょう。
報道を見る限り、本件では、司法解剖はそれほど重要なファクターになりえません。
解剖から直接得られる所見は、「脳死を経てますね」くらいだと思います。
騒いだくせに立件できないことを、司法解剖がなされていないせい→循環器病センターが届け出なかったため、と責任転嫁してはいけません。

だいたいこーいう警察に限って、事件の捜査もろくにしてないのに、解剖すればなんでもわかると思って……以下自粛。

>脳外科医(留学中)先生

>・「司法解剖」をすべきケースであった、すなわち「犯罪に関わるケースであった」というのであれば、国循の医師(搬送を受けた側)が、医師法21条にひっかかります。
(常識的に異状死として届け出ていないと想像します。)

 というか、死体解剖保存法第8条にもひっかかりますよね。
変死(異状死体)の定義が
1.殺人又は過失致死の被害者
2.災害による死亡者
3.自殺者
(以下略)

死体解剖保存法第8条によると
「但し、変死体又は変死の疑いがある死体については、刑事訴訟法第229条の規定による検視があったあとでなければ、検案又は解剖されることが出来ない。」

 ってことは何?病院で死んだものでちょっとでも疑わしいものは全部警察呼べってこと?

 どう考えても現行法制で病院内死亡に医師法21条を適用するのは無理があるような・・・

県警は任意で提出されたカルテなどを基に専門家約20人に意見を求めたが

これだけでも大野病院の事例よりましになった。
民事でも多くの専門家に意見を聞くシステムが出来れば、あまりトンデモな判決は出なくなると思う。

>司法解剖されていたら かなり情報量が違うのでしょうか?

この事例において,純粋な医学的情報量というと,ちょっと疑問もあるのですが,証拠としての情報量とすれば,違うと言えるのではないでしょうか。
ですから「法医学的な証拠に乏しい」ので「捜査を難しくした」ということは,形式的にはいえると思います。「捜査を難しくした」というのは「立件できなかった」ということとのみつながるわけではなく,「そもそも嫌疑が存在しなかったということを積極的に言うこともできなくなった」可能性も含みますし。
この事例の場合確かに1週間も経っていますので(法医解剖でも病理解剖でも)難しい解剖になるでしょうが,それにしたって「解剖してもこlこまでしか言えない」という「証拠」があることは,捜査に対してそれなりの影響を与えるとは思います。

> これだけでも大野病院の事例よりましになった。(No.6 bamboo さま)

いや、「20人にききました」が今後の標準的捜査手法になると思うのは早計です。
警察の見立てに沿う専門的見解を述べてくれる医者を訪ね歩いて三千里、20人まで聞いたところで、力尽きて諦めただけではないか。
もし、3番目の医師がYesと言ってくれたら、そこで終了という疑いがあります。

それでも、本件では20人に聞いて回ったことが、無駄ではなかったかもしれません。
捜査官としては、大淀病院の先生が受け入れ先18件を当たるのに、どれだけ労力と時間を要したかを実感したので、不起訴もやむを得ないと判断したのかも?

No.8 YUNYUN さん

警察の見立てに沿う専門的見解を述べてくれる医者を訪ね歩いて三千里、20人まで聞いたところで、力尽きて諦めただけではないか。
もし、3番目の医師がYesと言ってくれたら、そこで終了という疑いがあります。

いや、笑っちゃいかんですけど、笑ってしまいました。
確かに有り得ます。
こんなこと考えもしなかった私はやはり甘チン過ぎますね。

 本件のような微妙な事件については、警察は検察とかなり突っ込んだ意見交換をしている可能性があります。
 県警と地検との関係にもよりますが、良好な関係であればつまり三席検事か次席検事が県警から信頼されていれば、立件前の事前相談があって、地検の消極意見を警察が受け入れた、ということが考えられます。

 もちろん奈良県警の警察幹部の考え方が福島県警とはかなり違っていた可能性もあります。

 つまり、捜査というものは、捜査指揮官(警察で言えば県警の一番上は本部長、地検なら検事正)の個人的な考え方の違いによって、結論が大きく違ってくる場合がいくらでもあるのです。

 たぶん、医者の世界でも似たようなことがあると思います。

このように、起訴しないっていう流れは検察トップ=総長が変わったっていうのも一部影響しているんでしょうか。それとも、検事正が常識があるのか無いのかという違いなのか。
奈良県の場合、大淀が消えて奈良県南部の産婦人科は全滅状態なわけで国民医療、少子化を考えればとても起訴できないっていう判断は常識的なんでしょうが福島は何だったでしょうか。

>タコスさん

 本件は、警察が送検前に立件を見送ったという事案ですから、刑事訴訟手続的には検察の公式の判断はなされていません。

 しかし、事実上の問題としてご指摘のような事情が影響している可能性はあると思います。

まあ、この件で世間に広く知れ渡った事実は、マスコミは責任を追求するが、自らとることはない、ということですな。
もちろん若いやる気のある記者は「これではいけない」と思うのでしょう。しかし、上からつぶされる。まさに「出る杭は打たれる」というのが日本の国民性なのだと実感するところです。

P R

ブログタイムズ

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