エントリ

 肝炎などに詳しい飯野四郎・聖マリアンナ医大客員教授(内科学)は「B型肝炎ウイルスは、ほぼ間違いなく感染する。免疫力が抑えられていれば慢性化しやすい。腎膿瘍も、細菌感染が全身に広がる可能性がある」と指摘している。

 万波医師の件はこれまで静観してきましたが、このニュースには素人的にはさすがにびっくりしました。

 医師の目から見てこのような移植は許容範囲でしょうか、正当化の余地はあるのでしょうか?

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腎不全などに詳しい一般勤務医は、『腎不全は、ほぼ間違いなく死亡する。透析を止めれば尿毒素が全身に廻り、すぐにでも死にやすい。腎膿瘍でも、B型肝炎でもいいので移植腎がほしいだろう』と指摘している。
 

こんな感想を持ちました。

以前「病気腎移植」をある程度擁護するコメントを付けたものとして一言。

やはり感染症は除外すべきだと思います。ただ、↑座位さんのご意見もわからないではないです。B型肝炎が慢性化する可能性が高いのは確かです。肝炎から肝癌になるには通常かなり時間がかかりますが、免疫抑制剤を使用しているとこれがどうなるのか、未知な部分は多いです。わからないことが多いことは、やはりわかってからやるのが筋です。一方、移植を受けた方が今非常に困っているか、それとも透析から開放されてそれなりに幸せなのか、これもご本人の声が聞きたいです。

私はこのような実験的・冒険的な医療には反対の意見で、ヘタをすれば傷害罪(故意犯)にもなりかねないことと考えます。
問題点として考えられることは、
・受ける側 病気腎を使うことのリスクを、きちんと理解して治療に同意したか。
・提供する側 材料を求めるあまり、ちょっとでも病気があれば不必要に摘出されて腎臓を奪われていないか。

-----
病気の腎臓でもよいとする理由として、
もっと状態の良い腎臓が手に入るまでのツナギ、という考え方もあるのではないかと思いました。
いつ手に入るかというと、近い身内(親兄弟)の誰かが、もう腎臓を使わない状態になったとき。何年先のことか解りませんが。

今回の判断が良いのか悪いのか、判断は出来ないのですが、

医学はそもそも人体に対する無茶苦茶な実験の積み重ねによって発展して来たものであって、無茶苦茶なことだというだけで新奇な行為を否定することは、医学自体の否定でもあると感じます。

尤も、説明と同意などのプロセスのあり方については、時代背景と共に変化するものだとは思います。勿論YUNYUNさんが指摘されるような問題点はクリアーすべきだと思います。

腎臓も感染症も専門でない一般内科医としての意見。

これはちょっとねぇ・・・ものすごく違和感があります。特にB型肝炎キャリアからの移植。
梅毒はともかく。

リスクを完全に理解したうえでの患者の自由意志であれば、どんな愚かな行為だろうと医者は行ってもいいという考え方もあるかもしれませんが、僕は反対ですな。

この記事は読売ですね。
毎日の記事では、はじめ
「B型肝炎ウイルスや梅毒ウイルスの反応が陽性の患者」
     ↓
今は
「B型肝炎ウイルスや梅毒の抗体の反応が陽性の患者」
となっていますね。

ここを見ている自称専門医として、多少慌てて書き込みます。

報道されたことが真実と仮定して、今回のようなHBV(+)、腎膿瘍からの移植はすべきではないと考えます。梅毒は、既感染の可能性が極めて高いので十分なチェックがされていれば容認できます。
透析をやめれば確かに死に至りますが、逆に言うと透析をすれば死にはしないわけで、特別な事情でもない限り、緊急避難的な危険な移植はすべきではありません。
HBVでは、免疫抑制をかけることもあり、劇症肝炎(死亡率60〜90%)発症の可能性があります。レシピエントがHBs抗体陽性であればあるいは許されるのかもしれませんが、今回そうではなかったようです。ツナギの間に死んでしまっては何にもなりません
腎膿瘍では、「膿瘍の部分を取り除いて抗菌薬治療をすれば問題ない。」というのであれば、そもそも腎臓を摘出すべきではありません。
また移植を受けた患者が今元気であるという結果論で判断するべきでもないと考えます。

医学は無茶苦茶な実験で発展してきたとのご意見ですが、私の考えでは多少の無茶苦茶なことが許されるのは、法的手続きや社会通念に対してであって、医学的な無茶苦茶はやはり許されるべきではないと思います。
患者の同意があれば許されるというのも、医学的に正しいものであれば賛成しますが、今回のものは同意できません。患者が同意すれば何をしてもいいと言うのでは、安楽死も簡単に容認されてしまいます。

当然、万波医師は自分では医学的に正しいと思ってやったのでしょうが、独善の謗りは免れないと思います。病気腎移植の可否をこれまで議論してこなかった学会に批判の声もあるようですが、このような独善に陥るのを防ぐのが学会の存在意義の一つだと考えます。

医学的な危険性を考えれば、腎臓内科医さんのコメント に異論はありません。僕のコメントは、非医療従事者の表層的な理解を皮肉ったものです。問題は、移植腎組織への強い渇望、需要があって、海外での入手を含めた個々の脱法類似行為が、見受けられる事です。

問題解決の方向性として、一つは、移植腎の供給ルートの確立があるのでしょうが、移植臓器の南北問題や、臓器の可処分性が巻きおこす混乱が加速されます。ですから、ヒト臓器移植を代替するブレークスルー技術が必要だと思います。具体的には、異種臓器の安全性確立や、人工腎臓の更なる改良です。

臓器移植時代の倫理問題をクリアーする上では、医工学的ブレークスルー技術が欠かせないと思います。どんなに倫理学を突き詰めても、ヒト臓器ネットワークを確立しても、移植臓器問題の解決には成らないと思うわけです。

はじめまして
テレビで、見ている時は、発言が二転三転する万波医師に大変悪い印象を持ちました。
その後、ネフローゼの患者さんの腎臓を二つとも摘出して、治療したと知り、興味を持ち、調べています。私は、祖母を3年前にネフローゼで亡くしました。 最後は、体がパンパンにはれ、薬代もかさんで、大変でした。ひ孫の顔を見るために後、数ヶ月生きたいと涙を流していた祖母の顔が忘れられません。報道によると、腎臓を取ることで、宇和島の患者さんは延命できたそうですが、こんな治療法があったのかとびっくりしました。 ネットで情報を集めていて、感じたのは

《専門家》の意見も、《外科》と《内科》では大き違うということです。 

泌尿器外科とか泌尿器内科 腎臓外科とか腎臓内科とかいっぱいあってよくわかりませんが、
http://www.setouchi-ishoku.info/index.php?topic=cate2222
http://www.setouchi-ishoku.info/article.php/20061230181333106

読売新聞によると、肝炎のウイルスが生きている状態の腎臓を2人の患者さんに移植した。となっていて、聖マリアンナ大学の先生が、 「肝炎のウイルスは絶対感染する」とコメントしていますが、移植されたうちの一人は死亡(肝炎かどうかはわかりませんが)もう一人は、肝炎の感染がないそうです。 肝炎は感染しなかったのでしょうか? 素人には理解できないところです。 

ちなみに、
病気腎移植推進・瀬戸内グループ支援ネット - 「瀬戸内グループ」の活動に正しい評価を与え、これを支援してまいります。
このサイトの内容は

いわゆる「瀬戸内グループ」(万波誠、万波廉介、光畑直喜、西光雄各医師を中心とするグループ)及びその支援組織等の協力を得て、裏付けをもった情報を掲載するよう努めております。

 このサイトの目的は、腎移植における臓器提供が著しく不足する現状において、病気腎移植が望ましい方向であることを明らかにし、これを社会に訴えて推進するとともに、あわせて病気腎移植を先駆的に実践してきた「瀬戸内グループ」の活動に正しい評価を与え、これを支援していくことです。

このサイトの運営者のプロフィール は弁護士:林 秀信(病気腎移植患者)

岡山で23年間弁護士をしています。9年前に万波先生らにより病気腎移植をうけました。

No.9 ネフローゼさん

>聖マリアンナ大学の先生が、 「肝炎のウイルスは絶対感染する」とコメントしていますが・・・

何事も絶対などということはないと思ってください。あるとしたら、人はいつか死ぬということぐらいでしょうか。聖マリアンナ大学の先生は「肝炎のウイルスはほぼ間違いなく感染する」といっているようで、これは大違いです。
如何に医学的ニュアンスが一般の方に伝わらないかの好例ですね。

B型肝炎の感染のしやすさは、肝炎患者のもっていりる交代の種類によるはずで、この情報がない限り、感染しやすさの程度は分かりません。
免疫不全状態の人がB型肝炎のウイルスに感染すると慢性化しやすくなるとは思いますが、機序から考えて劇症化はむしろしにくいのではないかと思われます。

不謹慎といわれそうですが、個人的には興味があります。
1)透析患者は過去に輸血を受けた人が多く、肝炎の抗体を持っている人も多い。こういう人はレシピエントになっても大丈夫なのか。
2)あらかじめB型肝炎のワクチンをレシピエントに投与しておけば、移植は可能になるのか。
3)万波医師のネフローゼを発症した腎臓を移植したケースでは、ネフローゼが完解してしまったこと。多分それはこうなるだろうとみんな思っていたわけです。


失礼。↑で交代→抗体です。

すいませんどうやら私の早とちりだったのですか。 ありがとうございます。
でも、ざっと新聞読むと、素人としては絶対 勘違いしちゃいますよ。

あんな書きかたされたら せっかくコメントだした 聖マリアンナの先生は恥カキですよね。

でもって、、肝炎の抗体が陽性でも腎移植に使えるってことではないですよね。

毎日新聞で、万波医師は 当時の内科医と検査結果を相談して、内科医が移植に使っても大丈夫だと言ったとコメントしていますが、 やっぱり この辺がよくわかりません。


>ネフローゼが完解してしまったこと。多分それはこうなるだろうとみんな思っていたわけです。

完解 って 完全に完治したって意味ですか。

じゃあ、私の お祖母ちゃん、死ななくてすんだんじゃないですか。 腎臓内科の先生は、どうして腎臓摘出してくれなかったのでしょうか。  保険でカバーできないほど高価な薬代を使ってすごく苦しんで死にました。 私の腎臓、あげたかったです。  病院が設けるためじゃないですよね。

なんか この話、 変ですよね。  

 

うらぶれ内科さん、ネフローゼさんともにいくらか誤解があるようです。今は時間がないので、後ほど。

No.13 ネフローゼさん

どうも私の言葉足らずで、2点だけ腎臓内科さんより先に指定させてください。
完解と治癒は異なります。完解は再発もありえます。
ネフローゼが完解したらしいといったのは、腎臓が移植される側の体のなかに移植されたからこそで、また仮にその腎臓を取り出して元の提供者にもどせばまたネフローゼの状態になると私は思います。そういう意味で提供者はまったく治癒していません。アルブミンが漏れるところがなくなっただけの話です。

わたしの誤解は私自身ではわかりませんので、(だから誤解) 腎臓内科医さんのご指摘をお待ちしております。

多分、完解ではなく緩解または寛解で、病気の症状が緩む、見かけ上症状が消えることを指すのでは?

多分、完解ではなく緩解または寛解で、病気の症状が緩む、見かけ上症状が消えることを指すのでは?

じじいさん

そのとおりでございます。おはずかしい。^^;;;

まず、私は病気腎移植がすべて不可だとは思っていません。したがって、昨日発表された5学会による全否定には、私個人的には違和感があります。ただし今回の万波医師の適応の判断や同意の取り方、記録の残し方については全くもって不十分と言わざるを得ません。

また病気腎移植を認めたところで臓器不足の解消には程遠いという点も上の座位さんと全く同意見です。おっしゃるように地球全体で見た場合、移植医療の限界は如何ともし難いものがあります。

さて、ネフローゼさんの誤解については上のうらぶれ内科さんのコメントどおりです。
寛解が期待できるのは移植された腎臓のほうで、腎臓を摘出されたドナーのほうは、腎機能がゼロになるわけで、時を移さず透析療法が必要となり、別の人から移植をしてもらわない限り生涯透析療法の継続が必須です。しかし、尿への蛋白漏出が止まるので、患者さんの全身状態の改善が見込めます。
ただ、それには低蛋白血症や全身浮腫、さらには免疫抑制治療後というハンデを抱えながら腎摘という手術侵襲を乗り越えねばなりません。このため成人では(蛋白の漏れが半端ではない小児の先天性ネフローゼでは腎摘が選択されることも多いようです)、外科的な腎摘はせずに透析導入し、わざと腎前性腎不全を作って尿量を減少させる方法(内科的な腎摘と呼ぶ人もいます)が取られます。もちろんこれは、蛋白尿を減らす全ての治療(免疫抑制剤や血漿交換)が効かないか、実施できない場合に限られます。
おばあ様の病状についてはコメントできませんが、治療抵抗性のネフローゼに対して、病院の儲けのことを考えて薬を使う腎臓内科医はいないと信じたいです。(保険がカバーするかどうかで儲けは変わりません。むしろカバーしないほうが病院負担分が増える可能性があります。)

次に、うらぶれ内科さんへの指摘・回答です。
慢性透析患者さんは免疫能の低下があるため、肝炎ウィルスのキャリア化が起こりやすいのはそのとおりです。しかし、院内感染で劇症肝炎が現に発生していますので、HBsAg、HBsAbがともに陰性の人がHBsAg陽性の人から移植を受けた場合、劇症化の恐れが少ないとはとても言えません。
透析患者さんの肝炎ウィルス抗体陽性率は、HBVで2%、HCVで11〜24%とのデータがあります。一般献血者では、HBが1%、HCVが2.5%(年齢による差が大きい)とされていますから、輸血による抗体陽性率が高いのはHCVのほうで、HBVに関しては高々2%ですから、これでもってレシピエントとなりやすいとは言えないと思います。
またレシピエントがHBsAb陽性であれば安全かどうかについても、ワクチンの使用も含め検証されていないはずです。逆にレシピエントもHBsAg陽性の場合は行われることもあると聞いていますが、この場合も免疫抑制治療により肝炎が悪化する可能性があり、実際拒絶反応時に劇症化した事例があります。

心臓や肝臓の場合は移植できなければすなわち死なので、ワクチンや高力価グロブリン、抗ウィルス薬を使用したりして強引に行うこともあるいは許されるでしょうが、腎臓の場合ゴールが透析からの離脱なので、より高い安全性が求めらることになります。

No.19 腎臓内科医さん

ご教示誠にありがとうございます。まぁ、私も機序から考えて、劇症化はむしろ少ないのかなと思ったわけでして、現実は違うということですね。

>2種類の検査が陽性で、ウイルスが体内にいる状態だった。

これは通常はdonorの条件から外れるように思います.抗ウイルス治療(ワクチンやグロブリン)が有効であるなら話は別ですが...

ところで内科の先生にお聞きしたいのですがHBs-Ag(+), HBe-Ag(-)の場合どの程度感染するのでしょうか?HBe-Ab(+)ならHBs-Ag(+)でも他人には感染しないと習った記憶がありますが,それは正しいでしょうか?
さらに,このような場合にHBワクチンの先行使用やHB免疫グロブリンはどの程度効果が期待できるものなんでしょうか?

なお,肝移植ではrecipientがHCV(+)やHBV(+)でもokなんですよね.移植された肝にもウイルスが感染すると思うんですが,ウイルス感染がらみの移植は話が簡単ではないんですよね.

No.21 Level3 さん

たとえS抗体が陽性でも血中にHBV-DNAが検出されることはあるそうで、感染性は否定できないと思います。感染率がどうなのか、肝臓の専門家でないのでよくわかりません。(といって逃げておきます)

>たとえS抗体が陽性でも血中にHBV-DNAが検出されることはあるそう
>で、感染性は否定できないと思います。

これはその通りですが,その時期にはHBe-Abが(+)になっているはずです.違ったでしょうか?

No.23 Level3 先生

仰せのとおりです。HBe-Ab(+)でもHBV-DNA陽性であり、肝炎の進展から肝硬変へなっていくケースもあるとのことです。

日曜に新聞を見て目玉が飛び出るくらいびっくりしました。
私は以前より「ルールを破った」という意味でこれら一連の移植に対して否定的な目で見てきましたが、まさか感染症の腎を使っていたとは・・・。もし、30年以上前であればいざ知らず、現代において患者の同意を得ていないとするならば下手すると殺人となってもおかしくない行為だと個人的には思います(医学的な論に基づくと70歳の患者が腎移植を受けて寿命までには肝癌が発生しないだろうから倫理的にはなんら問題がないという意見もあるでしょうが、劇症肝炎だってあり得るわけで、やはりそれはそれで危険な行為ではあると思います)。そして医療不信を増幅させるという問題もはらんでいます。統一見解を出すというのは医学的には難しいことです。でも、少なくともこの事件においては擁護する医師もあまりいないのではないかと思います。
当事件の場合、感染した可能性のある患者の肝炎ウィルスをチェック・フォローしていなかったという時点で少なくとも医師の認識が低いレベルと言わざるを得ないのかな、と個人的には感じています。

HBVに対する回答として・・・
結局はウィルス量が問題になるのでしょうね。だからc抗体が陽性なら確かに感染率は高いけど、e抗体が陽性でc抗体が陰性だから感染しないとは言い切れないと思いますが、少なくともその確率は低いはずです。
私個人はいくらc抗体が陰性でe抗体が陽性(もちろん各抗原は陰性)であっても基本的には感染症として扱っています。
輸血は基本的に移植です。つまり、輸血と腎移植は同じ土俵にあるというのが私の持論です(もちろん危険度、難易度においてはレベルは全然違いますが、基本は同じ、という意味です)。輸血では基本的に感染症患者のドナーは許されません。いくら命に関わるからと言ってもです。
また、輸血と違い、短期的にもある程度は人工透析で何とか時間稼ぎできるのでは無いでしょうか?その間にドナーを捜すことは不可能なことなのでしょうか?この辺のことは専門でないのでわかりませんが、心臓移植については人工心臓で時間稼ぎをするという考え方をします。

肝臓の話なら混ぜてくださいな(笑)

B型肝炎ウィルスはDNAウィルスですが、RNAからDNAが作られるために変異が起こりやすいです。そこでさまざまなミュータントが出来てくるわけで、抗原抗体系では捕まえられない奇形が生まれます。教科書レベルの理解だと対応できない様々な例外に日常診療の場でも出くわすことになります。(我々としてもこんなことがある。多分こういうことだからだろうっていう話にすぎませんが)

肝移植での成績から考えると、移植(急性感染)における抗ウィルス薬の効果はかなり期待できると思いますので、最初から拒絶ではなくて、議論する余地はあるのではないかとは思います。(私自身は基本的には現時点では反対)

ずっと疑問に思っていましたが,改めてみなさんにもお伺いしたいと思います.
この肝炎の問題もそうですが,腎移植では病気腎移植が非常に問題視されている一方で,アミロイド肝のドミノ肝移植が認められているところの違いがどこにあるのでしょうか?

私自身アミロイド肝のドミノ移植の話を初めて聞いた時,そんなものに適応があるのかと疑問を抱きました.「移植された肝臓の機能が落ちるまで20年掛かる」というのが理由のようですが,20年後に再移植が必要になるわけですよね.麻酔科医はみなさんよく知っていると思いますが,再手術というのは1回目の手術に比べてべらぼうに大変なんですね.それをわかっていながらOkする移植学会が一方で,腎移植には非難を浴びせている.
ウイルス肝炎でも免疫抑制していれば激症肝炎になることはまずないでしょうから,せいぜい慢性肝炎です.肝機能が落ちるまでさて何年かかるでしょうか?
2者の違いが私にはどうも理解できないのですが...

腎不全は「透析していれば生存できる」というレベルの話なんでしょうか?

No.27 Level3 先生

私も基本的にlevel3 先生を支持します。結局今回の件も、かの悪名高い日本で最初の心臓移植とその後を踏襲してしまっているようですね。海外で病気腎移植が盛んになればきっとGo signが出るのでしょうね。

再び肝炎の話ですが、恥ずかしながら2回くらい肝炎の患者さんの採血針や点滴針で針刺し事故を経験しております。幸い肝炎にはなりませんでした。いまではB型肝炎はワクチンをちゃんと打ってありますが、C型には無防備ですから皆さん気をつけましょうね。

No.27 Level3さん、No.28 うらぶれ内科さん

今回の移植学会による全否定は最初から結論ありきだったような印象を持ちます。

肝臓のドミノ移植は、数年の予後を20年に延ばせるからという理由でOKしながら、病気腎移植に関しては詳細な検討を待たずにダメというのは、「腎不全は透析で生存できる」という相違点だけでは、Level3さんの批判に答えられないと私も思います。

最初に行った医師が手続きを誤った点、これに対して社会の批判が沸騰し取り合えず禁止されてしまったという点で和田移植と相似形をなしているとこれも同感です。

ただしHBに関しては、現時点の医学レベルではやはり許されないと思います。献腎移植のドナーとしても除外項目となっているので、この点での見解は一貫しています。

>最初に行った医師が手続きを誤った点、これに対して社会の批判が沸騰
>し取り合えず禁止されてしまったという点で和田移植と相似形をなして
>いるとこれも同感です。

私もこれはそのように思います.医学的な視点よりも手続きという視点から抑制が掛かってしまったというところでしょう.

P.S. HCVに関してですが,抗体価と抗原量がほぼ比例することが知られています.HCV抗体(+)でも抗体価が10未満の場合には通常血中にはウイルスは存在しません.一方30以上の場合には血中にもウイルスが存在する可能性が極めて高いのです.感染が成立する確率自体の問題もありますが,それ以外でもこういった理由でHCV(+)の患者さんで針刺しを起こしても感染しないということが起こるんですね.

専門委員会は公式には意見を表明していないと思いますし、学会も意見を表明していませんよね。

同病院の万波誠医師(66)らによる病気腎移植を、純粋に医学的見地から検証した専門委では同日、各分野の専門家がそれぞれ見解を示したに過ぎず、統一見解をまとめるには至らなかった。「難航」の要因として、複数の委員がデータの不足を挙げる。

専門委のある委員は「初めからノーありきの調査じゃない。深刻なドナー(臓器提供者)不足のなか、今回の症例の中からヒントを得たいと考えたが、とにかくデータが足りない」と指摘。別の委員も「最長で術後約二年半だが、現時点の移植成績はかなりいい。なのに万波先生はほとんど医学的データを残しておらず、個別症例の詳細な判断ができない」と話す。

専門委 見解に隔たり 徳洲会病院合同委 病気腎 否定と容認

ともありますし、学会に対して意見を述べるのは、統一見解を発表してからでもおかしくないと思うのですが。

No.31 しまさん
専門委員会の結論はまだですが、学会としての基本方針はまとまったと理解します。

宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠・泌尿器科部長(66)らによる「病気腎」移植について、日本移植学会など関係5学会は、「原則禁止」の方針を打ち出すことを決めた。がんとネフローゼ症候群の患者からの移植は、免疫抑制下で「再発」の危険が高まるなどとして「絶対禁止」とし、それ以外についても例外的なケースを除いて禁止する方向で合意した。3月末の合同会議で、指針としての公表も検討する。個別症例ごとの検証結果は、同病院などに設けられた調査委員会と厚生労働省の調査班が、この方針に沿ってまとめる見通しだ。
http://www.asahi.com/life/update/0219/004.html

お邪魔します。 

盛り上がっていますね。ちょっと情報が間違っているようなので、お知らせします。

>2種類の検査が陽性で、ウイルスが体内にいる状態だった。
ウイルスの感染能力はない状態だったそうです。 確かHBC抗げんマイナス で、HBC抗体プラス でしたっけ? カルテは焼却ですが、当時の内科医、泌尿器科の3人の医師もはっきり記憶しているそうです。

ネフローゼは 蛋白尿を減らす治療(免疫抑制剤や血漿交換)はすべてやって、それでも、蛋白が尋常ではなく、体力も弱り、両腎臓を摘出し、母親からの腎臓を移植。 その後、数週間は蛋白が出ていたが、今では、蛋白も無く、完全に回復しています。
母親同士が友達です。

B型肝炎ウイルスの事、ネフローゼの事、地元の人間なら、皆知っています。

 議論されているお医者様方に提案です。

 疑問があれば 直接、万波先生に電話して聞いてみたら如何ですか?

宇和島徳州会の泌尿器科に。

 治療法に関して、面識の無い医者から問い合わせがあっても、いつも親切に答えているから、電話しても大丈夫だと思います。   


http://www.ehime-np.co.jp/rensai/zokibaibai/ren101200702198508.html

私は眼科医なので、No.4で書いたとおり「今回の判断が良いのか悪いのか、判断は出来ない」のですが、素人なりにちょっと感想をば。

膿瘍腎→そりゃちょっと過激なんでないの?
梅毒既往腎→まあ、ありかな。
HBV腎→うーん、微妙だ。

前に勤務していた病院で、肝炎ウイルスに対するインターフェロン療法を多く行っていたため、それらの患者さんが眼底管理のために原則全員が眼科を受診したのですが、それらの患者さん多数とお話した幹事では、まあみんなわりと普通に生活していて、とても透析患者とは比べ物にならないくらい、生活自体は普通に見えていました。あれだったら、ウイルス飼うことになっても透析から免れられるほうが楽だと思ってもおかしいとは言えないかなぁ、と。透析、大変そうですもんね。残された人生の長さによっては危険承知で透析免除を得ようと挑もうとする人がいるだろうなぁ、と。

>腎臓内科医さん

読売の記事では、もう少しマイルドな表現です。朝日新聞の該当記事は、5W1Hが欠けているように思いまして、少々不信感を持っています。結果的に朝日新聞が正しいのかも知れませんが、記事としてはどうかなあという印象を持ちます。

宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠医師(66)らによる病気腎移植問題で、日本移植学会、日本泌尿器科学会、日本腎臓学会、日本透析医学会、日本病理学会の5学会は17日、大阪市内で合同会議を開き、3月末までに病気腎移植に対する統一見解をまとめることを決めた。

各学会は、病気腎移植をした4病院の各調査委員会と、摘出した岡山、広島両県内の5病院を調べる厚生労働省調査班に専門の医師を派遣しており、会議では、調査で判明した各症例の内容や問題点が報告された。がん患者や感染症患者の腎臓の移植、ネフローゼ患者の両腎摘出をはじめ、万波医師らの病気腎移植を批判する意見が大勢を占めている模様だが、移植学会の田中紘一理事長によると、病気腎移植を容認できる場合があるかどうかについては結論が出なかったという。
http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/jinzo/tj70218a.htm

No.33 uwajima さん

http://www.ehime-np.co.jp/rensai/zokibaibai/ren101200701208196.html

市立宇和島病院には、六人中三人が移植後もタンパク尿が出ていたとのカルテが残っている。万波医師は移植を受けた六人の経過を「一人は拒絶反応で摘出した。一部で現在もわずかなタンパク尿が出ているが、五人の腎機能は良好。摘出患者からの不満はない」と話したという。

はじめからドミノ移植であったわけですね。うえの話は最終レシピエントについてです。
なお、ここに居られる大部分の医師は万波先生のやり方に疑問があるのでなくて、反対なのです。なぜかといえば、私の意見ではきちんと手続きをとっていれば病気腎移植が今後普及したかもしれないのに、当面できなくしてしまったからです。

>No.35 しまさん

新聞によってかなり温度差があるようですね。確かに今の時点で学会を批判するのは先走りすぎかもしれません。学会の姿勢については、もう少し静観することにします。

>No.33 uwajimaさん

今、直接聞いてみたい疑問はありません。
HBc抗体は中和抗体ではないので、感染性がない証明にはなりません。

回答ありがとうございました。


では、万波先生もこれで、OUTですね。 

ただ、気になるのが、 この手術は9年前に行われたということですが、 9年前の時点でも、>HBc抗体は中和抗体ではないので、感染性がない証明にはならなかったのでしょうか。 お時間があるときにまたご回答をいただければ、感謝いたします。

No.38 uwajimaさん

20年前でもなりません。

元行政さん,

ありがとうございました。

 20年まえからでも、HBc抗体は中和抗体ではないので、感染性がない証明にはならなかったということですね。

ああ、万波先生はやっぱり崖っぷちに立たされていますね。

先生でも、間違ったことは認めなくてはいかんのかなと

悲しいけどしょうがないですね。

最後になりますが、先生の反論として、以下のようなものを見つけました。

おそらく、これらの反論も、肝炎専門のお医者様にとっては、勘違いも甚だしいものなのだと思います。

無駄なことをしているとは思いますが、 貼り付けさしていただきました。

さようなら                    


B型肝炎ウイルスの検査二種類が陽性との報道についての詳細を連絡させていただきます。

ドナー(女性)の肝炎ビールス検査データ  実施1997

 HBs抗原 34.50(+)   Cut off 1.0未満 (注1)

 HBe抗原 0.30(−)    Cut off 1.0未満

HBe抗体 101.00(+) inhibition % 30未満(注2)

上記の結果で当時の宇和島市立病院内科医師の判断で感染性はないとの評価を受けています(e抗原(−)、e抗体(+)をセロコンバージョンをしている状態といいます)。(注3)


また今日、肝臓専門医にコメントを求めたところ、当時の肝臓病の常識として感染性はないと判断されるとのことです。(注4)

尚、ここ数年ではHBウイルスのDNA定量を行って判定するようになっています。

HBs抗原(+)、e抗原(−)、e抗体(+)の場合20%の頻度で無症候性キャリアの可能性があるとのことです(肝機能正常で)。

従って現在ではDNA定量を行ってドナーの適否を決定することになりますが、当時の判断として、以上の理由でドナーとされても間違った判断ではないと考えます。

また、レシピは現在通院中で肝炎の検査で異常は認められていません。もう一人のレシピは他病死されています。

 (林 コメント)

    文中の(注)を以下に書きますが、私が万波誠先生に、素人にもわかるように説明をしてもらった部分です。正確さをかくかもしれませんが、ご容赦下さい。

  (注1)  HBs抗原、HBe抗原とはともに肝炎ウイルスの抗原性を示す値です。Cut off 1.0未満とは値が1.0未満であれば(−)となるという意味です。(+)であればウイルスが存在する可能性があることになります。

(注2)HBe抗体とは、B型肝炎ウイルス抗原に対して、これを攻撃する免疫の存在を意味します。値が30以上の101なので(+)の評価となります。

(注3)セロコンバージョンとは、病気の回復過程にあるという意味です。

(注4)当時のこれらのデータの評価を示す文献として、例えば、日本消化器病学会雑誌98巻P206からP213,2001年があります。

http://www.setouchi-ishoku.info/article.php/20070221161107982

uwajimaさん,

「HBe(Ab)の抗体価が高く,感染性はない」と判断するので通常はよいはずです.移植のように免疫抑制した場合どうなるか不明なところはありますが...

No.41 Level3 さん

>通常はよいはず

その考えはダメです。その肝臓専門医はウィルス性肝炎の専門医ではないと思います。e抗体高力価でもDNA高値例があります。高値例は少ないですが、DNA陽性は大変多いです。

家に帰って書棚を見ていたら日本消化器病学会雑誌98巻がありましたので確認しました。感染性は弱いとは書いてありますが、ないとはどこにも書いていない。むしろウィルスがこの時期に存在することが書かれています。

これは自分の得意分野だから分かっていることであって、万波医師も、その肝臓専門医も、医療水準を大きく下回って過失だというつもりは毛頭ありませんので念のため。(裁判官ならこの肝臓専門医を有罪にしそうですね)

HBs antibody, HBc antibody 陽性だと言っているのならば、これは過去の感染を示しているだけです。
また、梅毒の抗体検査のことをさしているのならば、多く疾患で生物学的擬陽性反応を示すこともあるので、真実の感染を意味しているのか、慎重に判断する必要があります。

さらに、あえてのべれば、

アメリカでは、たとえ、これらが陽性でも、その腎臓、肝臓を移植に用いています。

なぜなら、 B型肝炎や梅毒には良く効く治療薬が既にあるからです。

No.44 外科医/USAさん

>HBs antibody, HBc antibody 陽性
この例はHBs antigen 陽性ですよ。

>過去の感染を示しているだけです
専門医でなければ悪い理解ではありませんが、日本の専門医は例外をそれなりに経験しています。(B肝は日本の方が圧倒的に多いですからね。日本の専門医はこちらの方が上だと思っていますよ)

亀レスですが、誤解があったようなので追加します。

uwajimaさんは、HBc抗体とおっしゃいましたが、ほんとうはHBe抗体のことだったのですね。
でもHBe抗体もやはり中和抗体でないですし、これが陽性でも血液中にウィルスがいない証明にはならないのは、上の元行政さんの言われるとおりです。つまり、感染力が弱いとは言えるけれど、感染しないとは言えない、yamaさんが指摘されるように、HBsAg陽性、HBeAb陽性の献血を輸血に使うかどうかと考えれば自明です。
ただしこれが9年前のレベルでどうだったかは、私には確信がないです。元行政さんの日本消化器病学会雑誌98巻は2001年発行とのことですが、この3年前になるでしょうか?

病気腎移植は、境界領域の医療と考えます。米国の事情は参考にするとしても、実験的医療がより容認されにくいわが国では、少なくとも慢性肝炎や劇症肝炎のリスクを患者に説明し、かつその旨の記録を残しておくことが要求されるべきです。
やったことをカルテに記録しなければ公的にはやってないのと同じ、という戒めは何も最近言われだしたことではなく、20年以上前から指導医の口癖ではなかったですか。

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