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安心して産めないワケは(東京新聞特報 キャッシュ

 かなり訴訟リスクが正面から取り上げられるようになってきたような気がしますが、昨日のテレビの産科医の話ではそうでもなかったです。
 

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柳沢大臣と違い、東京新聞のこの記事を書かれた方は、現場の状況をよく認識されているようです。

マスコミもあまり医者を叩きすぎると、とんでもないことになるのでは、と薄々感づいて、方向転換しつつあるのかも知れません。

残念ながら産科医療に関しては、もう手遅れのようですが。

記事に
>高度な処置が必要な妊婦は大病院に送ればいい開業医よりも給料が低いのでは、若い人がそちらを選ぶのは当然。公的な病院に勤め、最先端の医療に携わることへの評価を高めるほかない

とありますが、勤務医の誰もが願っていることだと思います。

産婦人科医療に関しては、ハコモノや中途半端な無過失補償法案を作るより、
現在 開業医>バイト医=勤務医(開業)>>勤務医(公的基幹病院)の年収を

勤務医(公的基幹病院)>開業医>勤務医(開業)>バイト医になるように国・県・市がすれば、産科医療の崩壊はかなり防げると思うのですが、医療費削減をすすめる厚労省は人件費を増やしたくないのでしょうね。

大学の教授や大病院の部長の給料より、若いバイト医のほうが年収がいい現状はおかしいでしょう。

開業医の権利を守るため、医師会は反対するでしょうが、搬送先が無くなれば、開業産婦人科医も存続できません。
厚労省もネットワークなど何の解決にもならないことを考えず、今後予想される、お産難民、母体・新生児搬送難民を少しでも解消するために、人にお金をかけましょう。

公務員だから給料は安くという考えを医師にあてはめるのはもう止めましょう。
仕事内容を考えると大学、県立、市立など公的病院の医師の給料は2倍でも少ないぐらいです。勤務医の給料を3000万程にすれば、自然と病院・医師は集約されるのに、わずかなお金をケチって、結局産科医療は崩壊、国民が路頭に迷う結果になりそうです。

 医学部定員を2倍ぐらいにするというようなドラスティックな改革は誰も考えていないんですかね。医師に労働基準法を守らせると、どうしたって、その程度の数は必要になります。

>No.2 Inoueさま
医師の絶対数不足は、勿論厚労省以外の誰もが認めるところでしょうが・・・。
女医さんの働きやすい環境を整備すること同様、確かに定員増は必要なのかもしれません。医師の質が保てるかどうかはさておき。
ただ、産科領域の訴訟リスクの高さ・マスコミ吊るし上げの頻度が改善されなければ、医師全体の数が増えたとしても、産科医の数が増えるかはやはり疑問です。

素人考えで申し訳ありませんが。
医師が不足していることは理解しました。医師を増やすことも方法ですが、
それには実質10年以上を要するようですし、医療レベルを維持しながら
医師の仕事量を減らすような方法は考えられませんか?
たとえば事務処理などに補助要員を付けるとか。

>素人ですが 様

もし素人ですが様が非医療従事者であるとすれば、ご興味を持っていただきありがたいことだと思っております。

医師の仕事ではないのに行わざるを得ない様々な雑用は多く、事務の方の補充は必要なことだと思っております。ただ、それにもお金がかかります。内閣の中枢に近い方や行政の方の考えは「高コスト体質の医療業界を改革」すること以外に無いようですので、それすら「国策」にはそぐわず困難ではないかと思いますが、必要なことです。他にも24時間365日拘束されているに等しい「主治医制」を廃止して交替制にしたりとかいろいろ労働条件に対する希望はあります。報酬で言えば大学病院の大学院生を診療に携わらせているところも多いと思いますが、彼らは学費を払って奴隷的環境でただ働きさせられています。実態は凄惨をきわめており、もうどうしようもない状態だと私は考えます。


これは私の単なる感覚なのですが、また他所でも散々言われており改めて言う必要も無いのかもしれませんが、

医療の危機的状況の現状を認識し、対策を考える上で重要なのは

 ^綮佞力働条件が異常に不当であり、自己犠牲に支えられているが限界であること。労働時間も・賃金も・主治医制度も・説明や文書作成や専門知識への報酬が低すぎることなど幾らでも問題は山積みです。
◆〜幣戮離螢好が高くなり、かつその判断に大きな疑問があること。

この二点が『同時に起こっている』ために悪循環がとまらないのだと思います。なので、片側だけを改善しても解決につながらないのです。
さりとて、私ももう現在の状況からの改善は完全に諦めました。残念ですが。

>No.5 元内科医さん

ご回答ありがとうございます。

>私はもう現在の状況からの改善は完全に諦めました。
国民としては、まだあきらめたくないのですが。

訴訟リスクについては、第三者機関、無過失保障、MICRAなどを
目にしましたが、まだまだ不勉強なので避けさせてください。
労働条件とコストについては、工夫の余地があると考えています。

日本の医療は、ある点では低コストであり、ある点では高コスト
だと思っています。低コストである点は、特に中核病院の勤務医の
労働条件が、求められる能力、責任、社会的意義に見合わないもの
だと考えるからです。高コストである点は、医師が行わなくても良い
仕事を医師が行っているのではないかと想像するからです。

医師には付加価値の高い仕事を行っていただき、付加価値の低い
仕事は補助職に行わせる。民間企業では普通の考え方です。
結果として低いコストで医師の労働条件の緩和につながると思うの
ですがいかがでしょう。

>医師には付加価値の高い仕事を行っていただき、付加価値の低い
>仕事は補助職に行わせる。民間企業では普通の考え方です。

2ちゃんなどを見れば実情がよくわかりますが、これが
公立病院だと果てしなく困難なのです。
何しろ高コストの原因は「働かない高給の事務員」でして。
でもね、クビ切れないんですよ。公務員だから。そして地元の就職先でもある訳です。
だから地元で高給な職員をリストラしろ、と運動が起こることもなく。
票に響くので市長が職員減らしましょう、ということもなく。
で、医師が逃げ出して病院自体が潰れる。
潰れるべくして潰れていくという、どうしようもないこの仕組みは土地の人々の心が
変わらないと変えられないのですが、彼らは病院が潰れた後でさえ、仕組みが
おかしかったとは思いません。言うのは「国が悪い何とかしろ」「強制的に医師を
連れてこい」
これではどうしようもありません。

>素人です 様

>医師には付加価値の高い仕事を行っていただき、付加価値の低い
>仕事は補助職に行わせる。民間企業では普通の考え方です。
>結果として低いコストで医師の労働条件の緩和につながると思うの
>ですがいかがでしょう。

おっしゃるとおりだと思います。ぜひそのような世の中になればよいと考えます。ある余裕のある私の知る大学病院では事務職の人員の補充がなされましたし、今後そのような方向で進めばよいと思います。ただ、それだけではまだまだまだまだ過労死寸前の状態を和らげる一助にもなるかならないか程度ですので、道は長いです。それに加えて訴訟の問題(上で挙げました◆砲時間的余裕無く同時にいやおう無く覆いかぶさってきますので、普通の体力・精神力の人間は退職するのが普通だと思います。死んでしまうからです。残念なことです。

>公立病院だと果てしなく困難なのです。

地方における中核病院≒公立病院と考えてよろしいですか?

>地方における中核病院≒公立病院と考えてよろしいですか?

概ねそれで良いかと思います。ですので地方医療はもうどうしても崩壊不可避です。
諦めるところは諦めて都市部の医療レベルを維持する方に力を傾けた方が
再建は早いと思われます。

>高コストである点は、医師が行わなくても良い
>仕事を医師が行っているのではないかと想像するからです。

労働基準法が遵守されていればそのとおりです。でも、病院経営者にとって見れば、医者が医師が行なわなくても仕事をするほうが低コストです。
なぜなら、医師のそのような「不適切」な業務には、通常一切のコストが掛かっていないからです。

新たに事務員を雇うほうが、確実に高コストなのです。赤字であえぐ病院経営者もバカではありません。

そのような医師は大抵労働組合に属していません。そもそも勤務医の多くは病院に短期で雇われるだけの存在です。医局という経営母体とは無関係な組織が人事権を有しており、ずっと同じ医局に支配されながら、法律的な継続性がありません。
たとえ労働組合で忙しい業務の合間に死ぬ気で待遇改善を勝ち取ったとしても、翌年からは他の病院でもとの奴隷生活に逆戻りです。
権利を主張しない医師側に第一義的責任があるともいえますが、人間の性としては、1年我慢すればこんな病院は辞めてやる、と考えたくなるのも当然だと思います.

>No.11 おちゃさん
書き込みを読んでさきほど地方の公立病院にいる友人からのチェーンメールの内容がピッタリだったので思わず笑ってしまいました
ちなみに今、やっと昼食の伸びきって汁をなくなったカップヌードルを食べているそうです(><)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「医師はガンジーたれ」

非抵抗不服従。

牙を持たず、歯向かわず。
しかし、従わない。

我々は、ただ黙って立ち去るだけ。


我々は団結して戦ったりはしない。
戦いはより大きな敵を呼び、新たな戦いを産む
そして団結は、ただ相手に的を絞らせるだけ。

我々は団結しない、戦わない。
己の専門性を頼りに、一人一人がよりベターな場所へと流浪するのみ。
その判断をするのは、個人個人。

いつの日か焼け野原となった日本の医療を振り返り、かつて最前線で命を削って支えていた日々を懐かしく思い出そう。

その時は共に語り合おう。

今はただ、崩壊してゆく様を静かに眺めていよう。

 厚生労働省が調べた結果、常勤の病院勤務医の労働時間は71時間(中央値)であることがわかっています。この数字は、週の残業時間を15時間に規制する労働基準法に違反するものなのですが、厚生労働省は、
「医師の仕事は診療と会議(カンファレンス)だけ」
と勝手に決めて、週労働時間は51時間と主張しています。
 書類を書いたり、当直したり、研修に行ったり、研究発表用資料を作成したりするような時間は労働じゃないというわけです。

>それには実質10年以上を要するようですし

 それは今の教育システムを維持した場合です。
 医学部6年制はとんでもない「ゆとり」教育でして、法曹養成のように、基礎知識が頭に入った人を入学させれば、医学部は2年で修了可能です。司法修習が2年(現在は1年半)で終わるのと同じように。
 その上で研修を2年もやれば、ある程度の戦力(熟練者の負担が減る程度)になりますから、4年あれば十分じゃないかと思うのですが。

定員大幅増にはむしろ卒後教育の負担が問題なのではないかと思います。

もともと医療行為は医師免許を持っていなければ行なえない侵襲的行為が多々あり、卒後数年かけて現場で先輩などから叩き込まれてきたわけですが、もし面倒を見る新人が一度に二倍、三倍となったなら少なくともある程度の戦力化がされるまでの指導医の負担増加は半端じゃないと思います。

むろん一昔前の「貴様らに何も教えることはない!見て覚えろ!俺の技を盗め!」式教育ならまだしもですが、今どきの研修医はそれでは付いてきてはくれません。不満だからと上にねじ込んだり研修先を代わったりであればむしろやる気があって歓迎ですが、ホントに研修期間中ただ見てるだけの連中が多いですから…

>医学部6年制はとんでもない「ゆとり」教育でして、法曹養成のように、
>基礎知識が頭に入った人を入学させれば、医学部は2年で修了可能です。

Inoueさん,
本当にそうでしょうか?
たとえ教養部を無くしても(こんなことを書きますと教養の先生方に叱られますが),残りの基礎2年,臨床2年はどう考えても必要です.まさか「生理学や解剖学などいらん」ということではないですよね.
よい臨床医には「生理学」も「解剖学」も「薬理学」も基礎系科目は必須です.これらを理解せずしてよい臨床医には成り得ないでしょう.2年ではとうてい不可能と私は思います.

元内科医さま

>医療の危機的状況の現状を認識し、対策を考える上で重要なのは
> ^綮佞力働条件が異常に不当であり、自己犠牲に支えられているが
    限界であること。
>◆〜幣戮離螢好が高くなり、かつその判断に大きな疑問があること。
>この二点が『同時に起こっている』ために悪循環がとまらないのだと思います。
>さりとて、私ももう現在の状況からの改善は完全に諦めました。残念ですが。

 同感です。ただ、状況を改善していくための合法的方策が1つあります。
  「医師は労働基準法を守れキャンペーン」 を全国レベルでやることです。

医師は、五時になったら、さっさと帰りましょう。
事務処理その他の時間を確保するため、日中の外来も制限しましょう。
当直にしても、本来業務である「入院患者の急変に備える」のみとし、
夜間外来は一切診ない。夜間外来は、救急指定病院に行ってもらいましょう。
もちろん救急指定病院は、スタッフ・設備を充実させましょう。

 一般病院が夜間外来を診るような体制だから、たらいまわしと非難されることも
起きるのです。一般病院は、はじめから 「夜は診ない」 と宣言すべきです。

 なお、新聞には、日曜も普通に診療しろとか、夜もスタッフをそろえて診療しろ
とかの投書もあります。医療のコンビニ化を求める声です。
そういう事例に応えるとすれば、
全例 「特別時間外診察料(自費負担)1〜2万円+通常の保険診療」 などの
方策を採るべきです。

>よい臨床医には「生理学」も「解剖学」も「薬理学」も基礎系科目は必須です.

 もちろんそのとおりですが、学校教育は要らないでしょう。生理学も薬理学も、本を読めば自修可能なのですから。
 また、「解剖実習」(ミクロも含む)がすでに医科大学では形式的なものになりつつあり、不要論が公然と語られているのはご存知ないのですか?マクロ解剖は実質2ヶ月、ミクロ解剖も解説者がろくにいない状況でプレパラートを漫然と書き写すだけ、病理学実習は廃止された大学が多数あります。私はやりませんでした。
 よって基礎医学は講義も実習も不要、臨床医学はすでに講義が廃止され、チュートリアルに置き換えられましたが、これもうまく運営できずに時間の無駄にしかなってません。よって臨床医学も自分で憶えるしかないわけです。

>>「解剖実習」(ミクロも含む)がすでに医科大学では形式的なものに
>>なりつつあり、不要論が公然と語られているのはご存知ないのですか?
どうりで、外傷処置の時、神経、靭帯の区別もつかないような研修医がいるわけだ。
簡略化した医学教育が実行されれば、例えば、生理学的な知識がないまま、漫然とラシックス投与を行う輩が出てきて、重症の腎不全患者を大量発生させる時代がくるんでしょうね。

 自修可能なことは自修で済ませる。これのどこが「簡略化」なのか私にはさっぱりわかりません。講義室で椅子に座ってれば知識が頭に入るわけではない。
 ちなみに、私が受けた薬理学の講義は、ひたすら教員が自分の研究内容を宣伝して回るだけのもので、具体的な薬理の知識はほとんど何も教えていませんでした。あれならCBTや国家試験問題集を解いた方が知識が増えます。

 法律家の運営するblogなので、法曹養成に話を引き寄せますが、法科大学院が必ずしも上手くいっていないことと、医科大学の学校教育が崩壊していることはパラレルではないかと思うのです。
 目の前に、必ず通過しなくてはならない国家試験がある状況で、いかに含蓄のある講義であろうが実習だろうが、落ち着いてやれというのは無理な話です。講義をしても学生は出ない、出欠を取って無理に講義に出させれば内職をするだけで誰も聴かない。実習をさせても、控え室や休憩スポットではひたすら問題集を解く。昔はどうだったか知りませんが、すでに医学部6年生の実習はほとんどなくなってます。やらせることが不可能だからです。

 こういう学校教育がコスト高で、社会に必要なだけの定員を拡大できないというのなら、廃止した方がましなのではないでしょうか。国家試験を通過した後で、実務教育(法曹なら司法修習、医師なら臨床実習)をすべきなのではないのでしょうか。

>Inoue さん
つまり、医科大学の教育内容と、医師国家試験の内容が必ずしもリンクしていないと言うことでしょうか。

↑それは法学部や法科大学院の教育が、司法試験と必ずしもリンクしていないのと同じことではないかと思います。
 また、卒後研修の話が先ほど出ていましたが、まさに、そこに金をかけるべきなんですね。自習できてしまう医学部教育になんか金を使わずに。
 研修医の給与は新臨床研修制度によって保証されましたが、指導医に対する指導料は保証がありません。指導医に十分な金を払ってノルマを減らし、十分な指導ができる体制にするには、金がかかります。

No.23のInoueさんのコメント
>指導医に対する指導料は保証がありません。

なんか、実務修習を担当する指導弁護士を思い出すなぁ。

>>Inoue さん
>>薬理学の講義は、ひたすら教員が自分の研究内容を宣伝して回る
>>だけのもので、具体的な薬理の知識はほとんど何も教えていません
アハハ、確かにいますね。そういう教官。
確かに大学病院の教員不足もあるわけですから、教科によっては自修も可能かもしれませんね(変な教官のいる科って決まってますしw)

ただ、解剖学については献体が少なく、実習に支障をきたしているというのは聞いたことがありますが、これを自修や人体モデル研修にしてしまうと、将来、神経:黄、動脈:赤、静脈:青と本気で思っている医師がでてくると思いますよ。想像できないでしょうが現在の日本人の教育レベル低下をみると、そういう人が7000人に一人くらいはいてもおかしくありません。

>Inoueさま
医師国家試験ガイドライン無視の形骸化した授業・実習内容の存在は、今医師である人間からすれば言わずもがなの事でしょう。
ただ、その事が=「医学教育を短縮させるべき」という結論には結びつかないのではないかとも思います。
教育内容の履修チェック(つまり試験)は欠かせませんし、自学自習にしても定期試験を突破していくためには、やはり相応の時間は必要です。(中にはカンニングしてる医学生もいるようですが。)
また、入学試験偏差値と各大学の国家試験合格率に解離があるのは周知ですが、これは国家試験予備校としての大学教育に格差があるともいえます。そういったバックアップ体制としての大学の意義が見込めるのであれば、個々人に履修の責任を全て負わせる考えも必ずしも絶対たりえないでしょう。
ここからは個人的な感慨です。私は価値がないと判断した授業はあまり聴きませんでした。しかし、中には非常に興味深い、臨床医療に関し興味を抱かせるお話をされる医師の方もいらっしゃいました。全ての医学教育を十派一絡げに否定すべきではないと思いますが?

まあ,人体の解剖などはいまやvisual human projectのような3D画像を用いるという手はあるでしょう.
しかし,ながら基礎の科目を独学で勉強できるのはせいぜい旧帝大の医学部に入ってくる連中の一部くらいでしょう.そんなに簡単に,理解するところまで到達できるものではないと思います.実際のところ臨床医がどのくらいこれらの学問を理解しているか疑問なところもありますが...
これらが理解できていなくても臨床ができないわけではないでしょうが,高いレベルに到達することは困難でしょう.その意味でも2年で,ということには反対の意を表明します.

Inoueさんの言われるように医学部の教育と医師国家試験は同じ方向を向いているわけではありません.医師国家試験レベルなど初歩の初歩です.(まあ,国家試験は癖がありますから国家試験用の勉強をしておかなければ通りませんが.)
某検察がSTEPを証拠に用いたとか言われていますが,国家試験ではAならばBという単純明快な論理校正だけで作られていますから,国家試験の問題は決して臨床に即したものではないのですね.あれができたからといって実際の臨床ではそのまま役にたたないのです.

医学部が2年でいいのなら歯学部は1年半、薬学部も1年で多分大丈夫でしょう。
同様の理論で、他の学部も2年で十分とおもわれます。

さらに中学高校も1年、小学校も3年で十分、そうすると最短13歳の医師、12歳の
歯科医師、11歳の薬剤師が誕生します。

と、ここまで書いて思い出しました。全員2年にしなくてもアメリカみたいに飛び級
導入すればいいんじゃないでしょうか?

医学教育に関連して、

医学部は大学院として、他学部で必要な単位を修得し、生理学、生化学、薬学、公衆衛生等の国家試験に合格して入学するパターンは如何でしょうか。それでも大学院3年かなぁ。
高校->医学部よりは世間知らずが減ると思われます。

大学なりの教育の違いというのもそれなりにバラエティーがあるようで興味深いんですが、一般論として言えば大学教育のゴールを国試通過に置くならば現状の医学教育は無駄が多いのは確かでしょうね。

臨床の現場に進んで思い出すのはいわゆる試験勉強の内容ではなく、何気ない講義や実習の合間に聞き覚えたような知識の方が多いという実感はありますが、それを目的に講義室の椅子に座っているにはいささか無駄な時間が多かったとは思いますね。講義によって教官を評価するシステムがないことも問題なのでしょうが。

むしろ一番の問題は講義を半分にしても勝手に自習してどんどん先に進むような人間はそれなりのレベルの学生であって、そういうレベルの学生がそんな国試予備校もどきに行くかということかなと思います。仮に卒業したとしても結局のところ初期研修が学部での教育を肩代わりするだけで終わる気がします。

>大学なりの教育の違いというのもそれなりにバラエティーがあるようで
>興味深いんですが、一般論として言えば大学教育のゴールを国試通過に
>置くならば現状の医学教育は無駄が多いのは確かでしょうね。

一部の私学はともかく,国公立大学の医学部では決してそのゴールは「国試通過」ではないでしょう.それではゴールのレベルがあまりにも低すぎます.
自分の学生時代を振り返ってもやはり専門で4年は必要だったと思っています.

読売新聞のニュースです。
勤務医働きづめ、「1か月休みなし」27%…医労連調査
96%の医師が宿直明けの日も連続して勤務し、6割が「慢性疲労状態」と答えた。5割以上の医師が、「職場を辞めたい」と考えたことがあり、9割の医師が医師不足を実感。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070220ik03.htm

>>No.29 匿名希望さんのコメント
 医学部の大学院大学化の話は時々耳にするのですが、医療の現状が若い人の(しかも独身の)体力に頼っているところが一部あるので、現実的にはどうかなあと思ったりします。将来医師の数が増えてくれば、大学院大学化が現実味をおびてくるかもしれません。
 個人的には20代のときはこなせていた当直が30代になると疲労が残るようになりました(きつい当直ではなくても断眠がこたえるようになってきました)。

今日、大学から「助教への移行に関する希望調査」なるFAXが届きました。

現在の「助手」は原則として「助教」となり、「助手」という職制は今後も残るようですが、仕事内容は「教育・研究の補助」と、名前どおりの職務になるようです。

待遇に関して、助教には、

1.裁量労働制が適用される
2.任期制が適用される
3.昇進の可能性がある(助手は一生助手のまま)
4.大学院の指導や学部教育に携わることができる(助手はその補助のみ)

という点で、助手とは異なるそうです。

給与体系は教育職本給(−)2級で同様(号数で違いを出すだけ)。
どちらも医師免許が必要(医学部および附属病院)とのことで、必要な資格には違いはありません。


つまり、助教になると、
「仕事の責任は増すが、給与体系に違いがあるわけでなく、むしろ残業代を請求することができない。おまけに任期も区切られている」
ことになります。
助手になった場合は、
「仕事は補助的なものにかぎられ、出世もできず、給与は助教よりも少し低く抑えられるが、任期は無いので定年まで勤めることができる。おまけに、残業代を請求できる。」
ことになるようです。

大学側は、当然の如く、現在の助手はすべて助教になって欲しいようですが、希望しないものには「相談の上、本人の意思を尊重する」そうです。
そして、現段階で助教および助手の数が決まると、定員枠が確定され、今後変わることは無いそうです。
つまり、一人でも「助教になるの、やーめた」と言ったら、2度とその枠が復活することはないので、教授から「助教になりなさい」というプレッシャーがかかります。

「定年まで大学」と言われる方が、むしろ死ぬほど嫌なので、とりあえず、YESと答えておくつもりですが・・・。
それにしても、「裁量労働制」は、医学部の臨床系の教官にとって、まったくバカバカしい話です。
なんで、教授たちも反対しないんだ、ブツブツ・・・。

>脳外科医(留学中)さん
助教は、これまでの助手と違って、講義をすることが出来ます。これまで便宜的にとっていた院内講師という規定外の措置なしで、講義をさせられます。
但し、悪いことばかりではありません。使い方によっては、独立した研究が法的に保障されていますし、『教授の職務を助ける』規定がなくなりましたので、外部資金を自分で獲得したり、外部との共同研究を独立してすることが出来ます。

要は、力関係ですので、力量に自信があれば、堂々と、教授に異をとなえ、競争することも可能です。勿論、ゴマスリ教員やジッツ内のゴマスリ病院幹部との対立という覚悟はいりますけど、そんなものは屁ですね。

追加です。
>待遇に関して、助教には、
>1.裁量労働制が適用される
>2.任期制が適用される
>3.昇進の可能性がある(助手は一生助手のまま)
>4.大学院の指導や学部教育に携わることができる(助手はその補助のみ)

以上は、大学内の教授会による勝手な解釈です。騙されてはいけません。裁量労働制をとるかどうかは、過半数代表者たる組合等との協議によりますし、臨床教員がそれを認めることは自殺行為です。また、教授には人事権がありませんから、しっかり、再任できる業績をとっていれば怖いものなしです。給与の面でも、兼業届けを正式に大学に出せば、民間病院医師ほどは行きませんが、収入を格段にアップさせることも可能です。

まずは、教授たちの言うことは全てを疑って、関連法規を良く読んで理論武装してください。

>座位さん

助言いただきありがとうございます。
大学の事務が立案しているようなので、そちらに、
「裁量労働制は正式に決まっていることなのか?」
という点と、
「長時間の手術や患者の急変に対する処置や説明といった、自己の裁量がまったく効かない仕事に対して、裁量労働制を導入することは不適当ではないのか?」
という点を正してみることとします。
医師のために必要な労働基準法も勉強しておきます。
(このブログを読ませてもらっていること自体、非常に勉強になると感じています。管理人さんに感謝。)

しかし、

独立した研究が法的に保障されていますし、『教授の職務を助ける』規定がなくなりましたので、外部資金を自分で獲得したり、外部との共同研究を独立してすることが出来ます。

の点が、まさに裁量労働制の所以かとも思われます。

本当は一日8時間の労働を目安にして、研究の時間も確保しながら、能力の範囲内で患者をさばけばいいはずなんですが・・・。
体力も含め、能力の300%くらいを求められるところが辛いですね。


とはいえ、今は多少の無理をしながらでも、症例の集まる大学にいるメリットはあると感じています。
今後、学ぶべきことが無くなったと感じた時、あるいはもう無理が利かないと悟った時には、次の道を探そうと思っています。

(すでに、急患の多い基幹病院から、田舎の一人医長まで経験したので、次に何をやればいいのか、ちょっと考え物ですが。。。。)

老婆心ながら、更に追加しますと、
教授から先生への期待が強く、また先生にとって大学に移る魅力が見出せた結果、大学への移動を納得したのでしょうから、事務や教授会との無駄な軋轢は避けたほうが良いでしょう。

>という点を正してみることとします。(脳外科医(留学中)さんのコメント)

私が強調しているのは、決定的に不利な状態を押し付けられる局面が生じた際は、対抗することが出来ると言っているだけです。先生が上記待遇4項目に目を通してサインすることを拒否しろなんて押し付けるつもりは毛頭ありません、要領よく対処下さい。

では失礼致します。

>No.38 座位さん

お気遣いありがとうございます。

私自身は先にも書いたように、割り切った気持ちで大学に戻るつもりです。
大学当局の考えを聞いておくのは、待遇を変えようと思っているわけではなく、デメリットの部分を明らかにしておきたいという気持ちからです。

とりあえず、教授をはじめスタッフは尊敬できる人たちであり、また収入も豊富な出張(日常業務に支障を来たすほどの)で補われます。
働かないコメとか、うんざりするような雑用とか、大学特有の悪い面も多々ありますが、これは悟りの境地を開くしかないだろうと思っています。
(たぶん、ここに書き込むことも激減することでしょう。)

P R

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