エントリ

 これまでたびたび話題にのぼったテーマですが、一度みなさんの意見をまとめておくのもいいかと思ってエントリを立てました。

 手近な参考として、ウィキペディアのリンクを貼っておきます。

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参照リンクであるWikiPediaの記述を読んだのですが。

コモン・ローでは、法律上の義務又は権限なく他人の事務を行うことは、いわばお節介であるとみなされることもあり、大陸法の事務管理に相当する制度が発達していない。そのため、この法理は、不法行為法における責任軽減事由として位置づけられている。

これに対し、大陸法では、法律上の義務又は権限なく他人の事務を行った場合の処理に関する事務管理という制度がローマ法以来存在しており、その中で事務を管理する者の義務内容として位置づけられており、特段、善きサマリア人の法に相当する法理が要求されているわけではない。


これを読む限りでは、善きサマリア人の法が英米法に存在しているのは、英米法ではそれが必要だからであり、善きサマリア人の法が無ければ緊急行為に関しても罪に問われる可能性が高いという事になります。

一方、大陸法の国々で善きサマリア人の法が存在しないのは、善きサマリア人の法がなくても緊急行為が罪に問われる可能性が低いという事になります。


以上を考えれば、善きサマリア人の法が日本の法律で存在しないのは、法律に欠陥があるわけではなく、単に不必要という理由に過ぎず、仮に善きサマリア人の法が明文化されたとしても、現状とそんなに変わるところはないという解釈が可能なのですが、いかがでしょうか。

この間安倍首相が集団自衛権について検討する旨発言があったようですが、たとえば明らかにそれとわかる弾道ミサイルが日本上空を通過して他国へ向かおうとしている、というとき、知らぬ存ぜぬを決め込むのではなくて、じじいさんが教えてくださった正当防衛・正当行為の観念でその弾道ミサイルを日本上空で破壊したとします。その時たとえば実はロケット実験だったと判明しても、憲法にサマリア人条項があれば、ロケット発射国に対して「結果的に誤ってロケットを壊したことは謝罪する(ロケットの内容や仕様を詳しく教えてくれればその程度に応じて弁償も考慮する)が、他人を殺傷し戦争のもとになるミサイルだと思ったのでそんな危険なものがわが国上空を通過するのをほっとく事はできなかったんだよ」と、わが国が迎撃ミサイルを発射したこと自体の緊急避難的正当性を、日本国憲法に基づいて主張できるんじゃないかなあ。と思いました(笑)。

確かに必要ないという意見もあるかもしれないが、きちんと法文に明記することの意義は大きい。

解釈というものは時の流れによって変わるものだし、今そのようにあるからといって、今後いつまでもそのようにあるかまでは保証できないはずだ。

弁護士という仕事が、クライアントの利益のために条文解釈を展開し、それを周りに納得させる仕事である以上、さらに司法の世界が徐々にアメリカナイズされている現状を考えると、いずれサマリア人法が必要となる局面が必ずやってくる。

現在では良きサマリア人の考え方は日本社会に浸透しており、実際に飛行機や新幹線車内で医療過誤を起こしても今まで罪に問われたことはまず無いと断言できます。少なくとも旅客会社はそれをちゃんと解っています。だから別に法律を制定しなくても良いという意見もあります。
しかし、現場の人間にとっては、法律で制定されておらず、しかも刑法上不備もあるのだから過誤で罪を問われてもおかしくはない、と思います。それ故、医師が呼ばれても出にくい状況になっていくというのが当事者たる医師の大半の意見ではないでしょうか?
実際に「過誤を起こしたのだから訴える!」といった人達が出たときの精神的ショックは大きいです。しばらく仕事に手が着かなくもなるでしょう。実際には訴えられないのかもしれませんが、脅かされるだけで破壊力は大きいです。
やはり法律できちんと白黒させるというのは「安心感」という意味で私は必要だと思います。これは現場レベルの意見ですから切実であると思いますよ。

昔の名前の拙ブログで書いたことがありますが、「良いサマリア人法」は制定すべきと考えます。最も、単独である必要はなく、医師法の改正で、同時に保健師助産師看護師法を改正する方法でもよいと思います。

民法第698条(緊急事務管理)で対応するには、無理があると思います。(医師の方々が、そう考えておられる以上、安心して緊急時の医療に対応できるようにすべきと思います。)

条文としては、「緊急事態における救急医療発生時の医療従事者の民事賠償責任の免責」を定めればよいと思います。(医療従事者が対応することは義務ではないはずです。義務があれば、権利も発生し、賠償責任も生じると考えます。ボランティアであり、ボランティア精神による行為であるから免責が当然である。)

 民事も問題ですが,今現在大きなインパクトになっているのは刑事責任の追求です.大野病院事件がダメ押しホームランでした.
 善意で急病人を助けても警察に捕まるかもしれないのであれば,善意で急病人を助けるのは「や〜めた」にならざるを得ません.

> 仮に善きサマリア人の法が明文化されたとしても、現状とそんなに変わるところはない
No.1 しま(その他)様)

私としては、しま様のご指摘が重要と考えます。
医師の皆さんはサマリア人法に対して、過大な期待を抱いておられるのではないかと危惧します。

サマリア人法は日本においては現行法の解釈を立法的に明示するものに過ぎず、医療訴訟の現状を大きく変える力にはなり得ません。
日本の現状では、医療機関外の場所でボランティア的に呼び出しに応じた医師の緊急治療行為について、たとえ結果が悪くても刑事起訴された事案は全く見あたりませんし、民事賠償請求をした事案というのも、寡聞にして聞いたことはありません。(もし、そういうことがあれば、大変珍しい事案としてマスコミが大々的に報道するでしょう。)

一方、今問題になっている医療訴訟の大部分は、医療機関内で発生した事故によるものであって、サマリア人法が適用される場面ではないので、
たとえサマリア人法が制定されようとも、そのことによって現に被告or被告人とされている医師らの大部分は救済を受けないことは明らかです。
例えば、サマリア人法が制定されることによっては、福島事件が起訴されないという保障はないのです。

「サマリア人法が存在すれば、医師は安心してコールに応じる」とのことですから、法律の存在意義は一定認められるとしても、
所詮は医療行為のうちではごく例外的な現象についてであって、そのことによって恩恵を受ける医師も患者も少数であることは否めませんから、
現時点でサマリア人法の制定を急ぐ必要性(立法要求度)は、他のことと比べて低いと言うべきです。

サマリア法制定の運動をするくらいなら、医療機関における医療に関する諸問題、
・産科・小児科・救急科など医師の敬遠科目をどう立て直すか
・僻地病院をどうするか
・健康保険制度をどうするか
・高齢者医療をどうするか
といった政策課題のほうが重要かつ喫緊であると考えます。

某所の掲示板で見た話題ですが、飛行機等で医師呼び出しの声がかりってありますよね。

・国内航空会社の場合は今のところ機内の医療行為に対して免責を保証していない。
・航空機内では十分な医療を施せる設備はない(のではないかと推測します)。
・十分に対応できる体制もないまま患者を診てしまえば罪に問われる。

と言うことから導かれる結論は「ドクターコールは無視するべき」ということになるのか、あるいは無視することによって逆に罪に問われる可能性があるのか、どちらが正しいのでしょうか?

サマリア人法に対していろんな意見がでていますが、私は立法化して欲しいと思います。
YUNYUN様がおっしゃるように、それが医療現場における医療に対しては保障されないことはじゅうじゅう承知しています。
しかし、救われる命が医師の「不安(訴訟によって自分の一生が無駄になるかもしれないという不安)」によって救われない可能性があるのなら、法律を制定することで、不安を取り除いてあげればいいことであって、いまの法律で十分だから必要ない、ということにはならないと思います。

10年前なら善意の行動に対して訴えられた医者が負けることなんてないと信じていたのですが、感謝する気持ちが薄れた日本国民の現状と、法は解釈次第と思える判決がひとつでもあると(これは医療関係の訴訟とは限りません)、やはりちょっとしたことでも法律で守って欲しいなあと思うようになってきました。

ただ、立法をする人はその必要性なんてかんがえないだろうなあ、と思うと(医者が騒いだところで、だからなんだ、と思う人が多そう・・・)、どうにでもなれ、と自暴自棄になることも多いです。あまり有意義な意見でなくてごめんなさい。

よきサマリア人の法を医師の方が欲すること自体は理解できますが、論点は絞った方がよろしいかと思います。

1.民事免責を目指しているのか、刑事免責を目指しているのか
2.訴訟に勝つことを目指しているのか、訴訟を起こされないことを目指しているのか

ケアネットブログのコメントからの引用です。弁護士さんのブログにそのまま引用掲載されていますから、著作権上問題ないと思いますが、問題があれば削除してください。

以下日本での事例だそうです。

ある夏の夜の深夜に、日本にある自宅クリニック前の路上で急病人が発生した。クリニックの医師が診察したところ、上気道閉塞を疑われる所見で挿管は不可能と判断された。救急車を手配して、転送のため近所の大学の救急救命センターに電話中、患者は吸気のまま呼吸が停止し呼びかけにも反応がなくなった。緊急で気管切開を行い、気管切開自体は成功したが、血管を傷つけてしまい、出血多量で死亡した。その医師を待っていたのは、警察による業務上過失致死罪の容疑による取り調べであり、さらには、当夜、あれだけ「助けてください」とその医師にとりすがった患者の妻からの弁護士を介しての損害賠償請求の通知であった。
平沼高明:良きサマリア人法は必要か.医学の歩み、170、953-955、1994.

「機内で発生する事故の頻度はどれくらいなのだろう。知り合いの元スチュワーデスに聞いたところ、彼女の勤務した四年間では緊急事態が四回発生したそうである。一回程、初老の医師が名乗りをあげたそうだが、その時の患者は不幸なことに心筋梗塞で帰らぬ人となった。驚いたことに、遺族は医師の処置に疑問を抱き、一時は訴訟騒ぎにまでいったが、なんとかそれはおさまったらしい。」
松田義雄:機内での出来事.日本医事新報、3629、52-53、1993.

善きサマリア人の法は、立法までは必要ではなく、民法698条の緊急事務管理の重過失の挙証責任の転換で解釈できそうです。

先日、拙ブログでも書きましたが、
http://blog.zaq.ne.jp/konaki73/article/193/
善きサマリア人の法の立法背景・思想的には、免責だけではなく、行動規範が多く含まれていると思います。

ほとんどROMでしたが、一部医療者と他の立場の方の議論がかみ合っていない気がするので発言します。
このサマリア人の問題は、現在の医療訴訟や、医療崩壊の問題とは直接関係なく、この立法化が、医療崩壊や医療訴訟の問題の解決になるとは、ほとんどの医療者は、思っていないと思います。
医療者が、この話題を議論したいのは、単に飛行機内などで何かあったら、自分のできる範囲で助けたい・協力したいと思っているからです。(もちろん医療関係者以外もそうでしょうが) ただそれが訴えられる可能性があるということで躊躇してしまっているので何とかしたいと思っているからです。
あまり議論に関係ないかもしれませんが、すみません。

管理人様 皆様お疲れ様です。
以前管理人様に良きサマリア人の法についてエントリーを立てるご予定がないか伺った(暗に要求した?)おしっこのお医者さん@です。結局立てて頂きありがとうございます。
もし立ったらそれなりに盛り上がると個人的には予想しておりました。
そもそもこのエントリを期待したのは、果たして良きサマリア人の法がなくても現行法(民法698条)で本当に大丈夫なのかどうか、が分からないからです。
私がいう「大丈夫」は、刑事はもちろん民事も完全免責になること、もっと言うなら民事訴訟を起こされないか?です。(No.10 しまさま)
管理人さまはじめ法曹関係の皆様のご意見はいかがでしょうか?

1、現行法だけで99.9%大丈夫(仮にトンデモ弁護士でも民事訴訟を起こさない)
2、事例によるがたぶん大丈夫じゃないか?前例がないから分からないがたぶん大丈夫じゃないか?
3、過失があったら被告敗訴もありうるよ

皆さんのご意見が1ならとりあえず安心します。っていうかその時点でこのエントリ終わってもいいですよね。
3、なら話になりません。すぐ法律制定してもらいたいです。
2、でも心配です。ここに集まられる法曹関係者は医療に理解のある方たちであるというバイアスがありますから。

まだコメントも少ないですが、民法698条で運用可能と考える方もそうでない方もおられるようですし、ニアミス的前例もあるようですし。(No.11元ライダー開業医さま)

サマリア人法は細かい規則を決めて限定分野に適用するタイプの法ではないような気がします(笑)。大きいところにひとつ緊急避難や正当防衛の権利を常に有すると宣言する目的で、憲法辺りにいわば法全体の理念信条として一条追加する程度でいいんじゃないでしょうか。第9条の解釈とか改憲とかで手間ひまかけてもめる必要もなくなるし、世界各国に対しても日本はサマリア人的行動なら平和憲法のままでもできるんだよという、中立国としてもスイスなみに自立した貫禄を示せるってのもなかなかおつなものでしょう(笑)。

No.6 田舎の一般外科医さんから「民事も問題ですが,今現在大きなインパクトになっているのは刑事責任の追求です。」とのコメントをいただきました。

これについて、刑事責任については免責が当然であり、緊急事態における救急医療発生時は勿論、そうでない場合についても適用されなければならない。サマリア人法ではなく、医師法等により故意、重過失を除き刑事責任に問われることはないと定めるべきと思うのです。医師法第19条第1項において、医師は診療治療の拒否をすることができない。なのに、刑法の業務上過失致死傷等の罪に「注意を怠り」を理由に問われるのは、厳しすぎると思います。

人の体を扱う職業として、傷害を与える可能性はあり得るし、死に至ることもある。犯罪人を作り出すのが法であっては、いけないのである。

参考までに機内CPRの実例です。

http://plaza.umin.ac.jp/~GHDNet/06/q9-cpr.htm

こんにちは、整形Aです。

ところで、「善きサマリア人の法」なんて、ほんとに医師にとってよい制度なんでしょうかねー。

仮に飛行機の中でのことを考えてみましょうか。

久々に取れた休暇の海外旅行。
アルコールが入って気持ちよく寝かけていたら、ドクターコールのアナウンスが・・・。

軽い気持ちで出かけたら、ちょっとやばそう。
「先生、どうでしょう」と美人のCAが聞いてくるけど、道具もないし、このまま目的地まで様子を見てもいいのか、どこかに緊急着陸させたほうがいいのか、悩む状態だったとします。

様子をみるにしても、もう寝ているわけにはいきません。乗っている間はずーっと張り付いていないといけないでしょう。
緊急着陸を選択して、降りて検査してみたら実はたいしたことがなかった、なんてことになったら、航空会社や他の乗客に多大な迷惑をかけることになります。

オダギリジョーではないけど、「どうするどうする」です。
楽しい休暇どころじゃありません。

仮にうまくいったとしても、その後のCAの愛想がちょっとよくなるくらい。よほど運がよければエコノミーからビジネスへのグレードアップはあるかもしれない。
まあ、格安航空券のパック旅行しかしたことのない僕だったら、1度エコノミーちゅうのに乗ってみたいなんてスケベ心でほいほい出てくかもわからんが、普通のお医者さんが好きこのんでやることじゃないやね。

サマリア何とかができたって、刑事が免責なだけで、民事まで規制することは憲法上できません。
その刑事だって、軽い過失は免責かもしれないけど、重過失までは免責してくれないでしょう。

たとえば、すでにアルコールが入っていて、しかも気圧の関係で思いのほか酔いがまわっている可能性もあるわけです。
つい気が大きくなってしまい、普段ならしでかさないようなミスを犯す可能性だってあります。実際、機内で酔っ払って不祥事を起こす人も時々いますよね。

そう考えれば、サマリアなんて、あってもなくても機内での医療行為の免責にはさほど役に立ちません。
ドクターコールにはひたすら寝たふり・・・それがデフォルトってもんじゃありませんか。

ただ、このサマリアが制定されていないってのは、医師の戦略としては使えるかもしれません。

YUNYUNさんが指摘したように、救急とサマリアは無関係でしょう。
ですが、これをわざと混同してしまうのです。
機内でのドクターコールで誰も反応しないため、実際に被害者が出る。
救急外来が閉鎖されたため、救急患者に被害が出る。
「ああ、日本にはサマリア人の法がないからねー。でもこれは、あなたたちが医師を保護することを望まなかった結果だよ」と主張するのです。

そんなわけで僕は「善きサマリア人の法」に絶対反対です。

>整形A(そのまんま)さん

「ああ、日本にはサマリア人の法がないからねー。でもこれは、あなたたちが医師を保護することを望まなかった結果だよ」と主張するのです。

同様に、よきサマリア人の法が制定された後は、医師がドクターコールに出ないと言う事は大いに批判されるでしょうね。

実質的に「よきサマリア人の法が成立」=「ドクターコールの義務化」となりそうです。

こんにちは、整形Aです。

しまさん、いつも的確なコメントありがとうございます。
にもかかわらず、僕のコメントが遅くなったり、出来ずじまいになっていることをお詫びいたします。

No.19 しま(その他)さんのコメント

>同様に、よきサマリア人の法が制定された後は、医師がドクターコールに出ないと言う事は大いに批判されるでしょうね。
>実質的に「よきサマリア人の法が成立」=「ドクターコールの義務化」となりそうです

全くその通りです。
サマリアなんたらが成立した暁には、ドクターコールに出ないことで、かえって医師が批判される場面が出現することでしょう。
それに比べたら、現在のあいまいな状況のほうがずーっとましだと思います。

まあどっちにしてもマスコミは批判するとは思いますが…

本来的に業務として乗っている客室乗務員なりがそれなりの研修を受けるなり必要な免許を取るなりして対応すべき問題だと思います。医学的意見なら地上局経由で問い合わせてもいい訳ですし。
同じ料金でありながらたまたま医師が乗りあわせているかどうかで客の運命が変わるなんてことがあるとしたら(実際は大差ないんじゃないかと思いますが)顧客サービスとしての公平性が保てないでしょうに。

日経メディカルにもこの問題が取り上げられていました。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/200705/503175.html

『重過失』がない限り責任は問われない、というのが結論のようです。

No.7 YUNYUN(弁護士)さん のコメントと通ずるのでしょうか。しかし、問題は、『重過失』という概念です。大野病院事件など我々から見ればとても『重過失』と思われない例も責任を追及されております。

機内の医療行為が、自分では医学的に問題ないと思っていても、司法の側から『重過失』と認定されない保証はないわけです。そうなれば、刑事、民事での責任追及を受ける可能性があります。

此処のところがクリアーされない限り、機内コールを躊躇する医師はいなくならないと思います。

サマリア人マターについては、
日本のこれまでの緊急行為免責規定の理論からしても、他国の法制度をみても、
 刑事免責、民事軽過失免責
あたりが標準ではないでしょうか。

しかし、立法により、重過失も含めて完全免責とすることは可能です。
国民の多数がそれを望めば、ですが。

私としては、政策判断で免責しても構わないと思います。
理論的整合性が破綻するといっても、事例はごく少数でしょうし、
患者の保護に欠けるかどうかという点では、医療機関外で、たまたま医師の治療を受けられたというのがラッキーなのであって、
医師に会えなければもともと死ぬ運命だったのだから、諦めなさい。

------
> 司法の側から『重過失』と認定されない保証はないわけです

そこまで言うなら、医療機関における通常の医療行為なんか、もっと不安でやってられませんので、医師を廃業するしかないことになりますが・・・

そもそも、たとえ免責法ができても、普通の人なら告訴しないだろう、賠償請求しないだろうというだけのことで、
その気になって、やる人を止め立てすることはできません。
刑事告訴されれば警察が捜査して書類送検され、「罪とならず」で不起訴処分されます。しかし、サマリア人法が適用される場面であったかどうかを確認するために、警察や検察庁に呼ばれて事情聴取されるかもしれません。
民事提訴されれば、裁判所に呼び出され、法律によって免責される旨を答弁すれば、請求棄却の判決がなされます。応訴はしなければならないわけです。

限界があることが誰にでも容易に想像がつくであろうドクターコールを無視するのは過剰防衛だと思います。
法曹の方々の太鼓判で安心することができました。
過剰に安心を求めることに害があることは医療関係者なら誰でもご存知のことかと思います。
正攻法はモトケンさんがおっしゃるように粘り強く司法に正当性を訴えることではないでしょうか。
ただ、自分がNo11 元ライダー.開業医さん のエピソードの当事者になった時、一人で耐えきれるかどうかは分かりません。「紫の顔」先生のように反撃できるかと言ったら、とても無理です。
しかし、このブログのような場が司法と医療の信頼を築くことにつながり、現在の、「まわりが全て敵に見える」という状態から救い出してくれていると考えています。

はじめまして。
ただの一主婦ですが、医療問題に関心があって、いろんなサイトをうろうろしています。

こちらの医師の先生がわかりやすい記事をいくつか書いておられます。
ブログ「さあ 立ち上がろうー「美しい日本」にふさわしい外科医とは」より
「ドクターズキット(機内医療装備)」
http://blog.m3.com/Fight/20070522/2
※記事の頭に、一連の記事へのリンクがあります。

さっと読ませていただいたところ、既出ではないようなので、書き込みさせていただきます。

>限界があることが誰にでも容易に想像がつくであろうドクターコールを
>無視するのは過剰防衛だと思います。

No.24 DDMR(外科医) さん,

No.11の事例を読まれてもそう思われますか?
現状では,どんなクレーム(提訴)が来てもおかしくないと思います。私は「良きサマリア人の法」ができなければ(あるいは航空会社の保証がなければ)ドクターコールに対応することは地雷を踏みに行くようなものだと思います。残念ながら,日本の現在の医療事情はそのくらい酷いのです。

>>No.25 ツヅさんのコメント

素朴な疑問なんですがなぜ輸液が5%ブドウ糖と維持液なんだろう?

YUNYUN(弁護士)さんへ

>そこまで言うなら、医療機関における通常の医療行為なんか、もっと不安でやってられませんので、医師を廃業するしかないことになりますが・・・

それで、なるべくそうならないような職場や診療科に医師がシフトしているんです。

それと、仕事として危険を冒すこととボランティアで危険を冒すことは大きく違うと思います。極端な例ですが、仕事で(軍人やジャーナリスト)イラクに行くことと、観光などでイラクに行くこととは大きく違うわけです

> 航空会社の保証(No.26 Level3 さま)

趣旨がよくわかりませんが、
航空会社がコールに応じた医師の委託を受けて保証人となる、ということでしたら、
それだけでは手続的に患者から医師に対する提訴を阻止することはできません。

cf.交通事故
自動車保険に加入していて賠償責任が完全に担保されているドライバーが、必ずしも損害賠償訴訟を受けないわけではない。

--------
ときどき弁護士に対して、「訴えられないようにしてください」という相談がありますが、
現行司法制度において、「絶対に提訴されない方法」というものはあり得ません。濫訴であっても、訴える権利は誰にでも与えられています。
弁護士ができるのは、せいぜい、「訴訟されにくい方法」「訴訟されても負けない(勝てるという意味ではない)方法」を指南することです。

医師が、「病気に罹らないようにしてください」というのは無理で、
予防注射で病気に罹りにくくするとか、病気になっても治療して死なないようにすることは、できるかもしれないというのと、同じことです。

 仮に「善きサマリア人の法」が制定されても100%安心して診療に当たれるわけではない。合法的に報復できなければ、テロリズムに走る可能性もあるから。
 とはいえ法律ができれば私は態度を改めたい。あとはマスコミの口調次第ですね。「法的に免責されたからといって、いい加減な診療したら承知しないぞ」てな解説記事を書いたりしたらぶちこわしだね。

No.29 YUNYUN(弁護士)さん

航空会社の保証 の趣旨は、民事訴訟の同じ被告となる航空会社の意味です。東京在住の医師が札幌で提訴されても、おおむね航空会社を信頼して任せることができるでしょう。

それから、法律素人が「緊急事務管理」と言われても分からないので、民事訴訟を起こしたい人は突っ走るでしょうが、「偶然出くわした急病人への治療は基本的に損害賠償できない」って聞くとあきらめるでしょう。
それでも訴訟は抑制できないが、100分の1以下に減ることでしょう(想像)。

訴訟できなくてテロに走る人は、民事訴訟に負けてもテロに走るので、考慮の対象外です。

No.31 hama内科医さま

「偶然出くわした急病人への治療は基本的に損害賠償できない」って聞くとあきらめるでしょう。
それでも訴訟は抑制できないが、100分の1以下に減ることでしょう(想像)。

そうは思わないのですよね。
減る可能性はあると思いますが、劇的に減るという予想はしづらい印象を持ちます。

なぜかというと、訴訟提起は、弁護士を代理人に立ててするのが通常だから。
(本人訴訟それ自体は少なからずありますが、医療過誤訴訟など立証が難しい事件ではかなり割合は低いはず)

弁護士が代理して訴訟提起する場合であれば、ドクターコールの状況下で起こった事故である以上、相手方となる医師側の「緊急事務管理」の抗弁(反論)の検討は不可欠です。その際の依頼者への説明は、

「偶然出くわした急病人への治療は基本的に損害賠償できない」

という内容になると思います。
そして、重過失の心証をとるのに足りる証拠を確保するのは難しいと判断すれば、提訴を思いとどまるよう説得するでしょう。

私の考えは、
・「善きサマリア人法」の立法によって変化する可能性があるのは、国民一般の意識(マスコミがどう報道するかに大きく左右されるでしょうが)。
・ドクターコールに応じた医師による手当により不幸な結果となった患者・遺族に対する効果は、あまり変わらない。弁護士に説明を受けても、「重過失だろう!」と。
・変わるとすれば、重過失アリと主張して損害賠償請求訴訟を提起する患者・遺族に対するマスコミ(あるいは社会)の風当たりの向き・程度による影響の結果。

というものです。
このエントリが立つ前にこういう意見↓を書きましたが、上記の「国民一般の意識」の変革のために有意義、という趣旨です。

「良きサマリア人法」を日本でも作るべきという議論がある。この法は、善意の救助のための行動には、重大な過失がなければ責任を問わないという趣旨のもので、米国などで制定されている。
 善意の救助者の免責は、既に民法上でも確保されていると考えられるが、それが国民や医師に広く知られていないことこそが問題だ。「周知効果のためだけでも意義は大きい」と、樋口氏は法制定を支持する。

私も基本的に同じ意見です。多くの医師に不信感をもたれている以上、政府はアナウンスの努力をすべきです。
民法698条や刑法35条・37条で同じ結論が得られるとしても、「よきサマリア人法」日本版の立法の意義は大きいと思います。

> 航空会社の保証 の趣旨は、民事訴訟の同じ被告となる(No.31 hama内科医さま)

訴訟参加までしなくても、医師の代理人となる弁護士を、航空会社の費用もちで付けてくれればよいと思います。
そして万一、医師が敗訴したら、航空会社が保証人として代わりに賠償金を払う。
保証委託と弁護士紹介の契約。

でも、航空会社は、医師を召し出し易くするために、そういうことヤル気あるだろうか?
顧客サービスをどこまでするか、運賃との兼ね合いで、経営判断ですね。
医師としては、航空会社にそのくらいの気概がなければ、コールに応じたくないという考えは、やむを得ないことと思います。

------
> 法律素人が「緊急事務管理」と言われても分からないので
> 「偶然出くわした急病人への治療は基本的に損害賠償できない」って聞くとあきらめるでしょう

どこの弁護士も、法律相談に来た人に対しては、そのように説明すると思います。
弁護士に相談せずに、本人訴訟を提起する人は、どうしようもありません。
日本では弁護士訴訟代理人は強制されません。

-----------
余談。
私は大人になってからも、かなり長いこと、新幹線には医師が乗車しているものと信じていました。
よく考えてみれば、東海道〜山陽線は1時間に5〜8本の超過密ダイヤなので、もし一列車に一人医師を乗せるとしたら、何百人もの医師を雇わなければなりません。そんなことあるわけないね。病人が発生したら、緊急停車して降ろせばよいし。

誤解が生じた原因は、社内アナウンスです。
"The conductor's room is in car number 10."
これって、doctorに聞こえませんか?
英語でだけ言って、日本語でアナウンスしない理由は、
急病と偽ってタダで診察してもらいに来る不逞の輩を防ぐために隠している(本当の病人が車掌室に駆け込んだ時だけ教える)と思っていました。←性悪説に染まっています。

世の中には同じような誤解をする人もいるのを見て、ちょっと安心。
ttp://emuh.cocolog-nifty.com/blog/medical/2007/03/post_9355.html

法律実務家の意見と、素人の想像ではかみ合わないのですが、

「周知効果のためだけでも意義は大きい」
もし訴訟が実際に起こされた場合、マスコミの論調次第では次の訴訟の抑制となるでしょう。

と、医師の誰もが安心できれば、Dr call問題はかなり解決できたことになりますし、BLSをマスターした一般人を保護することにもなります。現場で不幸な結果になっても野次馬が「善意の一般人」を非難することにはならないでしょう。


私はnifty FCASEの時代から「明示された保護がない現在、Dr callには応じないほうが安全だ」との意見に賛成でした。それでも、高速道路の事故現場に出くわしたら、救助に協力してきたし、量販店などで倒れた人がいたら駆け寄っていきました。それが臨床医の使命だと信じているからです。
No.11 の「平沼高明:良きサマリア人法は必要か.医学の歩み、170、953-955、1994.」に事例が事実なら、考え方を改めます。

>No.34 hama内科医さん
>No.11 の「平沼高明:良きサマリア人法は必要か.医学の歩み、170、953-955、1994.」に事例が事実なら、考え方を改めます。

無責任にも事実かどうか確認せずに、他でこのような紹介があったとの意味でコピペしてしまいました。全文を読んでいないので、最初のケースは事実かどうかわかりません。単にサマリア人マターを検討するための架空の事例であった可能性もあります。総合病院クラスの図書室なら原文があるでしょうけど、私には確認はちょっと困難です。

2番目のケースは伝聞として掲載されていますから、「伝聞として聞いたということは事実」と考えていいと思います。

>No.35 元ライダー.開業医さん

No.11 の「平沼高明:良きサマリア人法は必要か.医学の歩み、170、953-955、1994.」の内容確認のため、早速図書館に行ってきました。

まず、No.11で紹介された文章自体、要約されています。気管挿管だけでなく気管切開も困難な事例だったようで、本文中には『助手を右側に立たせ、患者の両頬を両手で固定させ、患者を伸屈位にさせてみたが、首が腫れた状態で、喉仏の隆起もなく、気管切開が困難な状態であったが、一刻の猶予も許されないまま、気管切開を試みた。気管切開は成功したが、血管を傷つけ出血多量のうちに死亡した。』とあります。

さらに、No.11で紹介された内容に続く文章をそのまま書き出してみます。これを読むと、この事例は事実のようです。

 『ご存知のように、医師には医師法第19条1項に定める、いわゆる「応招義務」がある。
 この話の場合、深夜就眠中であること、救急を前提とする医療機関でないことなど診療を拒否してもいい「正当な事由」があったと考えられるが、医師の倫理として窒息死の切迫した患者を救命しようとすることは、社会から期待されている行為でもある。
 たまたま開催された県の医事紛争特別委員会の委員の面々は、この事件をめぐって議論が白熱した。
 読者の中にも、旅行中の列車内や飛行機などで急病人が発生し、「お医者さんはいらっしゃいませんか」と呼ばれたご経験のある方が相当数いることと思われる。
 このような緊急時に、良き隣人として行った診療行為の結果、その行為が刑事告訴されたり、民事の賠償請求を受けるとなると、医師として、なにか判然としないものがあるというのが大方の医師の感想であろう。』

なお、この事例に関して筆者の結論は、以下の通りです。

 『緊急避難は、刑法上は違法性阻却事由とされているが、本来、医療行為は、刑法上は正常業務行為として、メスを入れても患者の承諾のある限り傷害罪の成立はないとされている。しかも、治療行為は許された危険といわれており、手術の結果が失敗であったとしても直ちに違法にはならず、結果の回避可能性がなければ罪とはならないものである。冒頭の事件は業務上過失致死の疑いで立件されているが、本来は正当行為であり、すくなくとも緊急避難が成立するものであると考えるべき事案であるから、業務上過失致死罪は成立しないと解される。』

>No.36 kaeru さん
わざわざご苦労様でした。

サマリア人マターは「稀かもしれないが、医師が手を出せば助かる確率の高くなる人がいる。そういう人が助かる確率をどうやったら上げられるか」という話なので、稀なことに対処する社会的弊害が大きいのであれば、稀な不幸にあった人にはあきらめてもらう以外ないかもしれません。

と、私は思うようになりました。

No.36 kaeru さん
内容確認ありがとうございます。
クリニック前の路上で発生した事例なので、取調べまでは仕方ないとは思いますが、民事はどうなったのでしょうか? よろしければ教えてください。

>でも、航空会社は、医師を召し出し易くするために、そういうことヤル気あるだろうか?
顧客サービスをどこまでするか、運賃との兼ね合いで、経営判断ですね。

顧客サービスの面だけでなく、安全面、つまり航空運送企業としての信頼性に関わる部分ですので、単純に運賃との対比でということでもないと思います。要は、「あの航空会社は、ドクターコールをしても責任を取らないので有名だから、コールに応じる医師はいないらしい。あそこの機で急病になったら終わりだよ。」なんて噂が流れて航空会社としてどうかということです。健康に自信のある人なら問題はないですけどね(^^)

ただ、企業経営トータルでペイできないのであれば、削りしろにはなりそうですが・・・。

そもそもの最初に、機内で乗客が病気になってたまたまいた医者に見てもらう事態になった場合、結果がどうであれ一切の責任を医師または航空会社に問わないという規定を乗客側につくって改めて告知する方が早い気がしてきましたが、それじゃまずいんでしょうかね?もしくは機内での疾病保険を任意で…とか。1フライト100円程度だって十分ペイ出来る気がすんですけど

>No.38 hama内科医さん

LEX/DBという判例検索サイトで調べたのですが裁判例としては残っていません。
恐らくは医師会の顧問弁護士でもある平沼高明(たかはる)氏が解決したのだと
推測しています。

あまり医師の間では議論されていませんが、機内で行われた医療に関する
問題として針刺し事故などに対する補償が得られ難いということが挙げられます。
客室乗務員であれば医師の手伝いをしていた時に急病人の血液からHIVに感染しても
労災が適用されますが、医師に対する補償制度はありません。民法の条文上では
「費用」として本人に請求できることになっていますが、実際にそのようなことは
出来ないと思います。

昨年2月にベトナム航空の機内で日赤の救急法指導員の資格を持つ会社員の女性が
心肺停止に至った見知らぬ乗客のために1時間に渡って一人で心肺蘇生を行い
救命した事例がありますが、野次馬からの精神的プレッシャーなどにより
心的外傷が残ってしまったにも関わらず、何ら補償はされませんでした。
http://plaza.umin.ac.jp/~GHDNet/06/q9-cpr.htm

No.40 KKさん
 航空会社側の解決法は運行契約に記載ですね。

No.41 NH915 さん
 検索ありがとうございます。

関空行きKLM機でドクターコールに応じた医師がいたようですね。

http://www.sankei.co.jp/shakai/jiko/070531/jko070531002.htm

しばらくすると、英語の機内アナウンスで「乗客のなかでお医者様はおられませんか」と流れた。エコノミー席から申し出があり、ビジネスクラスの方に治療に行ったという。

こんばんは
いなか小児科医です。

拙ブログに、このエントリーのコメントより一部引用させていただきました。何卒、ご了承いただければ幸いです。

善きサマリア人の法_続き

>いなか小児科医さん

 管理人としては、公開ブログでありますので引用ルールに則っている限り問題ないと考えます。
 というか、意見が広く読まれるという意味で歓迎したいと思います。
 コメントされる皆さんもそのつもりでお願いします。

いろいろと疑問がありリンク先などを見て回りました。

結論としては、

1)医師法による応招義務は、いわゆるドクターコールには及ばない。
2)緊急避難としての医療行為であっても重過失があると業務上過失致死傷罪もしくは損害賠償のリスクがある。
3)善きサマリア人法があっても気休めにしかならない。

のようですが間違いはないでしょうか?

マスコミ報道、検察、裁判への不信感から医師達が極度に不安になっており、ドクターコールに応じれば助かる命があっても、警察の取調や損害賠償などのリスクの他、有罪になれば医道審議会で医師免許の剥奪まであるので、ドクターコールに応じない医師が半分近くになっているのも理解できます。

このような状況は、助けられる命が確実に減少していることになろうかと思います。これは医師側のモラリティの欠落ではなく、大野事件などを初めとする法曹界への医師達の不信感から発生しているのではないでしょうか?

民事上の賠償責任については、患者側の動向もあり、医師側も保険加入でリスク回避していますが、問題点は医師側の裁量ではリスク回避の手段がない刑事罰の運用に医師集団が悲鳴を上げているように思えます。

何が変わったのかを考えると・・・

1)警察の事件化基準が変わったような気がする。
2)検察の起訴基準が変わったような気がする。
3)裁判で医師側が敗訴する率が高くなっているような気がする。
4)警察・検察・裁判ともマスコミ論調に動かされているような気がする。
5)患者側の権利意識が強くなりマスコミもその動きを尊重しているような気がする。

このまま進むと、『飛行機の中で急病になってドクターコールしても医師は誰も応じなときが来る』ことを国民自身に知らせることこそがマスコミの責任ではないかと考えています。

要するに、主権在民。悪く言えば衆愚政治。この程度の国民にこの程度の医療が、現実化するときが来そうです。

せめて検察、最後の保証として裁判官に望みを託していたいのですが、最後の砦の裁判官も裁判員制度の発足とともに投げ出すのが国民の望みとするならば、既に匙は投げられたのではないでしょうか?

いろいろと疑問がありリンク先などを見て回りました。

結論としては、

1)医師法による応招義務は、いわゆるドクターコールには及ばない。
2)緊急避難としての医療行為であっても重過失があると業務上過失致死傷罪もしくは損害賠償のリスクがある。
3)善きサマリア人法があっても気休めにしかならない。

のようですが間違いはないでしょうか?

マスコミ報道、検察、裁判への不信感から医師達が極度に不安になっており、ドクターコールに応じれば助かる命があっても、警察の取調や損害賠償などのリスクの他、有罪になれば医道審議会で医師免許の剥奪まであるので、ドクターコールに応じない医師が半分近くになっているのも理解できます。

このような状況は、助けられる命が確実に減少していることになろうかと思います。これは医師側のモラリティの欠落ではなく、大野事件などを初めとする法曹界への医師達の不信感から発生しているのではないでしょうか?

民事上の賠償責任については、患者側の動向もあり、医師側も保険加入でリスク回避していますが、問題点は医師側の裁量ではリスク回避の手段がない刑事罰の運用に医師集団が悲鳴を上げているように思えます。

何が変わったのかを考えると・・・

1)警察の事件化基準が変わったような気がする。
2)検察の起訴基準が変わったような気がする。
3)裁判で医師側が敗訴する率が高くなっているような気がする。
4)警察・検察・裁判ともマスコミ論調に動かされているような気がする。
5)患者側の権利意識が強くなりマスコミもその動きを尊重しているような気がする。

このまま進むと、『飛行機の中で急病になってドクターコールしても医師は誰も応じなときが来る』ことを国民自身に知らせることこそがマスコミの責任ではないかと考えています。

要するに、主権在民。悪く言えば衆愚政治。この程度の国民にこの程度の医療が、現実化するときが来そうです。

せめて検察、最後の保証として裁判官に望みを託していたいのですが、最後の砦の裁判官も裁判員制度の発足とともに投げ出すのが国民の望みとするならば、既に匙は投げられたのではないでしょうか?

悩む管理者さん,

>3)善きサマリア人法があっても気休めにしかならない。

に関しては,医療崩壊ということに対してはその通りです.「この法は病院などでの医療行為には及ばない」(僻地の一般外科医先生より)とのことですから...

ただ,飛行機内や病院外での救急に対して現状だと助けられると思っても,失敗した場合に巻き込まれるトラブルの大きさを考えれば「助けに行かない方が賢明である」という結論を出さざるを得ない現状があるわけで,それは医師にとってはある意味心苦しいことであるということです.医師にとっては民事であっても刑事であっても,巻き込まれると本業に大きな支障を来しますから...
人命救助を促進させるためには「良きサマリア人の法」は必要であろうと思われます.

良きサマリア人の法に関しては以下のページもご参照頂ければと思います.
http://plaza.umin.ac.jp/~GHDNet/04/samaritan/

P R

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