エントリ

 医療崩壊のファクターとしてかねてから指摘されているマスコミの問題を取り上げてみました。
 (直接的には太郎冠者さんのリクエストです。)

 今までこのブログにマスコミ関係者であることを明らかにしてコメントした人はほとんどいなかったと記憶していますが、このブログを見て私にコメントを聞いてくる記者もたまにはいますので、ブログを見ているマスコミ関係者がいないわけではないようです。

 たぶん、医療側からマスコミに対する言いたい放題エントリになるのではないかと思いますが、その中で何らかの方向性みたいなものが見えてくればいいのではないかと思って立てました。

 マスコミ関係者の方ももちろん匿名で結構ですので、コメントしてもらえるとさらに有意義になると思いますので、よろしくお願いします。

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コメント(178)

こういうブログを紹介して挑発してみましょう。

http://minkara.carview.co.jp/userid/9433/blog/5014371/

キターこのテーマ待ってました!
とりあえず一言だけ
マスコミに人を裁く権利はない!社会的制裁などとぬかすな!
まだまだ言いたいことは腐るほどありますが今日はこれだけ。

 個人的に、情報伝達を担う者には、正確に伝えること(正確性)と、速やかに伝えること(速報性)の両方の能力が求められると思っているのですが、マスメディアは「速報性」のみ重視しており、「正確性」に関しては軽視しているとしか思えません。裏を取っていなかったり、理解不十分なまま誤った解釈で垂れ流していたりする報道が目立ちます。今後一般人が情報発信できるツールが進歩していくに従って、マスメディアがプロフェッショナルとして生き残るためには、この「正確性」の能力を高めることが不可欠になってくると思います(でなければ、そのへんの信ぴょう性の曖昧なうわさ話のレベルと変わらないことになる)。

報道にとって医療が大きなテーマであることは
まちがいないんだからやっぱり 医学が分かる人間も
採用するべきでしょ 採用してから社内教育すればいいし
医学部卒は無理でも歯学部や薬学部卒は採用できるんじゃないの?

No.1 んじゃさんの出したブログにも書いてありましたが。
最近のマスコミは、真実かどうか、って事よりも視聴率しか気にしていないんじゃないですかね。
医療報道も、その一環で。
医師叩きをすれば、視聴率が取れる、って勘違いしてるから。
こういうおかしな報道になっているような気もします。

あと、政府の発表とかも。
きちんと数字を検証すれば、医学に関しては素人でもわかる事なのに。
それを検証しないで、そのまま記事にしている。
って事が多いですよね。
どの新聞やテレビも同じ様な論調だし。

アメリカみたいに、莫大な金額を損害賠償請求されたら、少しは変わるかなーって思ってるのですが。
日本では無理でしょうね、制度的に。

>Dr.Iさん

最近のマスコミは、真実かどうか、って事よりも視聴率しか気にしていないんじゃないですかね。

まともな記事を書いたところで、大して騒がれない、取り上げられないというのであれば、マスコミもモチベーションをなくしてしまうかも知れません。

まともな記事であればあるほど、心を素通りしてしまう気がするのですね。とんでも記事であれば、よくも悪くも心には引っかかるのでしょう。

たとえば、この間の読売の検視問題に関する記事は、なかなかよく書けていたと思うのですが、ブログとかで大々的に取り上げられたという話をあまり耳にしません。

>しまさん

わたくしの認識ではあれは法医学ブログからの
まるパクリw

No.7 いのげ先生

わたくしの認識ではあれは法医学ブログからの
まるパクリw

その通りです.元ネタ,私も見ましたです.

まるパクリでも良い記事は良い記事でしょう?
その法医学ブログの記事はパクられるほどの良い記事で。
そのような良い記事を見つけ、元記事とは違う購読層に発表することは価値のあることだと思います。
それをパクリだからと評価に値しないという態度をとるのはどうかと思います。

パクリだろうがこういうことをとりあえず肯定しておけば、同じように秀逸なブログ記事がマスメディアに載る可能性があります。
それを頭ごなしに否定していくのならマスコミはさらに医師側の意見に耳を貸さなくなっていくのではないでしょうか?

「マスコミ誘発性医療回避症候群」
という病態が今、医療者の間で急速に蔓延しつつある。

私もその罹患者の一人だ。 もう、合併症の可能性のある検査業務からは、手を引かせていただいた。そのきっかけは、あるマスコミ報道だった。

マスコミ諸君も、個々を見れば、いろんな人、いろんな考え方があるだろう。
しかし、私には、その個々がぜんぜん見えてこない。
だから、「マスコミ」という言葉で、私はしばしばマスコミ批判を拙ブログでも展開している。

自分の信頼の置けるマスコミ人と出会ってみたいと思う今日この頃である。


私が驚いたのは、今回の光市母子殺人事件の差戻審での弁護人の主張について、マスコミの危うさを理解している思われる医師や医療関係者の方でも、報道内容を事実として無批判に受け容れて弁護人の主張を辛らつに批判される方がおられたことです。

マスコミどもは
先ほどからも言われておりますが、不正確、不公平、不公正。不勉強というより勉強するつもりは更々ないじゃん。最近の報道はワイドショー化し(ワイドショーやバラエティはもっと酷い)、真実を伝えるよりセンセーショナリズムに毒し、不安や不信を煽り、視聴率のためなら何をしても、報道の自由の元に許されると思っている、自由を履き違えている。不正義が正義ぶっている。もう少し法律で縛れればいいのにとか思います。面白ければ何でもいいじゃん的発想はどうにかならないのかな。品性を保っているのはNHK教育ぐらいじゃないですか。それとあの芸能人コメンテーターとかワケのわからん評論家とか、とくにエセ医者の医療コメンテーター!希薄な知識や経験でその場しのぎのテキトーなこと言いやがって、その影響を少しは考えろと言いたい。糞に群がるハエ以下ですな。すいません、極めてテキトーかつ下品な発言でした。

>bg様

まるパクリでも良い記事は良い記事でしょう?
その法医学ブログの記事はパクられるほどの良い記事で。
そのような良い記事を見つけ、元記事とは違う購読層に発表することは価値のあることだと思います。
それをパクリだからと評価に値しないという態度をとるのはどうかと思います。

 その考え方はまずいと思います。 
 良いブログがあって、それを元に記事を書くと言うのは良いでしょう。でもそれなら、別ソースにも当たって正当性を評価するなどして書くというのが「本来マスコミに求められる姿勢」じゃないでしょうか?文章をちょっと直した程度の「丸ぱくり」で良い記事が書けるわけはないです。いのげ先生他が言っているのはそう言うことだと思いますよ。
 こういう姿勢が「記者クラブ」制度など、「お上の発表をまる写しで報道する」という姿勢につながっているんです。

 同じ記事一つ書くのでも、Yosyan先生のブログやDr.I先生のブログを見てみてください。ソースがあって、それと自分の得た情報を参照して整合性を見て、自分の考えを入れて書かれているわけです。どうしても速報性が要求される記事はありますが、件の読売の記事は速報性が必要なものではなかったと思います。であれば、彼らに求められる姿勢は上に挙げたブログのような姿勢ではないでしょうか?

No.11 PINE先生

>私が驚いたのは、今回の光市母子殺人事件の差戻審での弁護人の主張について、マスコミの危うさを理解している思われる医師や医療関係者の方でも、報道内容を事実として無批判に受け容れて弁護人の主張を辛らつに批判される方がおられたことです。

 私もそのように感じました。これがマスコミの怖さというところでしょう。いわんや法曹でもない医療関係者でもない一般の方はどう思うのか、が容易に予想されるところです。

折しも、先の日曜日(5/27)の日本テレビ系列の「ザ・サンデー」(朝に放映されているところが多いです)で、「大淀事件の『被害者遺族』の民事訴訟訴え提起」と「光市母子殺人事件の遺族」について連続して特集の放映を行っていました。
この二つについて、ことの本質が全く異なる事項なので、別に連続して放映しても問題ないかもしれませんが、両方の放映とも、遺族の「心情」のみ肩入れして、ナレーション・BGMなど、ここぞとばかり視聴者の同情を誘おうとすることが明白でした。

ことに、「大淀事件」については、システムの問題については一切触れようとせず、遺族(『被害者』とは言っていませんよ。お間違えなく)夫が、生まれた赤ちゃんをあやしたり、ミルクを飲ませたりするところや、亡くなった妻の映像を意味もなく(放映した側からすると『視聴者の同情を誘う』という意味があったのでしょうが)流したりと、全く観るに耐えないものでした。

マスコミの問題については、いろいろ考えることもありますので、また自分の考えを述べてみたいと思ってます。

 昨日のエントリ「これは読んでおくべきでしょう」で紹介したブログの続報エントリですが(田舎の消化器外科医さん経由)

 続・記者の質――「虚報」は言いすぎだった――

 この中で病院のマスコミ対応に言及されているところがあります。

 争いの当事者のどちらをも、責めようとか非難しようと言う意図は全くない。ただ病院には、ここまで問題が深刻化しないように打てる手があったはずだと思っている。
 それは例えば、最大限毎日新聞からの取材に応じ、流石にカルテの内容を明かすことは出来ないにしても、事実として(あるいは一般論との言い方ででも)、どのような対応を取ったのか(取りえたのか)取材者の質問に答え理解させること。
 記事が掲載されたあとでも、速やかに記者会見を開いて「できる限りのことはした」の具体的な内容を時系列に沿って説明することが考えられる。

 
 病院側がマスコミに対していかなる対応をとるべきか、とることが可能かという議論はありますが、危機管理の一環として病院側ももう少し考えたほうがいいと思います。
 私は上記の対応について概ね賛成です。
 もちろん、守秘義務との関係で問題は生じ得ます。
 上記ブログでもその点の懸念を指摘しています。
 しかし、そこを何とか最小限リスクに押さえるのが弁護士の仕事ですから、病院ももっと弁護士に相談することを考えたほうがいいです。
 呼吸器取り外しが問題になった病院も、全く弁護士と相談していなかったのではないかという疑いがあります。
 すでに脇が甘いという指摘がありましたが、能天気過ぎるとも言えます。

 なお、上記ブログに

 だって「知りません」は偽証でも「記憶にございません」なら偽証にならないんだから。

という記述がありますが、これは間違いです。
 宣誓した証人が、具体的質問に対して記憶があるのに「記憶にない」と答えれば偽証になります。

今の社会風潮のひとつに「自己責任」の欠如ということがある。

マスコミの報道姿勢は、その典型のひとつだろうと思う。
つまり、報道しっぱなしで、後は知らんという風潮である。

形上は、責任を回避する文面をつくろっていても、やはりそのにおいを強く感じるのである。

他者に自己批判を求めるくせに、自分は自省しない。
かといって、他者から批判されることもない。

「自己批判せよ!!」

何だか大学のキャンパスを思い出す懐かしい響きだわぁ。

No.12の勤務医のはしくれさん、さぞやスッキリされたでしょう(笑)。
かく言う私も、自分のブログでは好き勝手に言い放っておりますが。

No.13 僻地外科医 さん

最初は丸写しでもいいじゃないですか。
小説家だって最初は他人の文章の模倣から始めますし、漫画家だって最初は既存の絵のトレースから始めます。
商売としてどうかはこの際横において、今の医療問題をちゃんと斬っている記事はパクリでも何でもプラス方向へ評価してあげたらどうでしょうか。
もちろん丸パクリばかりではいけないので、与える評価は少しずつ変えていかなければなりませんが、医療側の秀逸な記事をきちんと見てくれるようにはなるんじゃないでしょうか。
マスコミが視聴率やウケを重視するのなら、逆に利用してやればいいじゃないですか。ひとつの記事に対して医療者集団が絶賛すれば、次もまた同じ方向性の記事を書いてくれますよ。
こういう活動を始めるのは、マスコミ自体の能力が落ち込んでいる今がチャンスなのではないでしょうか。

医療にもマスコミにも素人ですが、言いたいことは言えた。すっきり。

>bg様

最初は丸写しでもいいじゃないですか。
小説家だって最初は他人の文章の模倣から始めますし、漫画家だって最初は既存の絵のトレースから始めます。
商売としてどうかはこの際横において、今の医療問題をちゃんと斬っている記事はパクリでも何でもプラス方向へ評価してあげたらどうでしょうか。
もちろん丸パクリばかりではいけないので、与える評価は少しずつ変えていかなければなりませんが、医療側の秀逸な記事をきちんと見てくれるようにはなるんじゃないでしょうか。

 彼らがアマチュアであるならそれで良いと思います。ですが、彼らは情報を集め分析しそれを社会に呈示する「プロフェッショナル」です、本来。おっしゃるようなレベルのことは彼らの社内でデスクなり編集者なりが若手の記者に指導するレベルのことです。

 初めはまともな記事を書けないというのであれば、医師も同じです。最初から的確な診断治療を出来る医師はいません。で、それを研修医がやるがままにしておいたらどうなるでしょう?

 今のマスコミに欠けているのは「プロフェッショナリズム」と「自分たちの仕事が社会へ与える影響への想像力」だと思います。そこが改善しない限りいくら持ち上げても無駄です。

>>No11 PINEさん

そうそう、ほんとにそうおもいます。
感情はさておき、医師たたきと同じ構図ですよ。あれ

昔々、「暮らしの手帖」が「これはひどいと思う番組、偏向していると思う番組」をつのったことがあります。(もう40年くらい前かなあ)コント55号とかドリフターズとか華やかだった頃だと思いますが、その時「偏向している」番組第一位に輝いたのは?
NHKニュースでした。
その頃民放のニュースが取り上げることもNHKでは取り上げないということがしばしばあったようです。なんのかのいっても、「国営放送」であって「皆様のNHK」ではないことを、この頃すでに指摘されていたんですね。

今は民放の方は皆様ご存じの通りだし、NHKは上の通りだし、真実はマスコミには転がっていないような気がしてます。新聞もだめだめだしなあ。赤旗と日経新聞を足して2で割ったら、真実に近いものになるかしら。

僻地外科医さん

なるのに資格の要らない職業はプロ意識などないと思ったほうがいいです。
私はIT業界に勤めていますが、ぶっちゃけ8割以上の業界人は「アマチュア」です。「プロ」と呼べる人なんて一握り。
マスコミも同じじゃないかな?特に資格なんていらないし。8割アマチュアだと思いますよ。

さて、私が言いたいのはそんなことではなく、マスコミをおだてて利用しましょうよということです。
マスコミが受ける記事を書くというのなら、彼らが医療ブログのパクリ記事を書いたら盛大にウケてやろうじゃないか、と。
それに乗じてマスコミのほうがいい気になったらしめたもの、もはや彼らは医療ブログ執筆者の犬となるでしょう。
このほうが医師にとって都合が良くないですか?

現実としてこんなにうまくいくわけがないですが、対立一辺倒よりはもうちょっと目線の角度を変えていかねば無限ループから抜けられないなと思う次第です。

数年前にみ○○○たさんなる司会者の健康番組で@@@は肝臓に良いという趣旨のことを言っていたらしく、それを見た私の肝硬変の患者さんがひたすら@@@を食べ続けて数週間、肝性脳症(肝不全に伴う脳症)で私の病院に運ばれてきました。患者さんは危機的状況を乗り切り、どうにか回復に向かいました。言うことにみ○さんが良いと言ったからと毎食そればかり食べていたとか、しかもその後も、み○さんを信じきっているようで恐るべしと思ったことがありました。このような症例は特別なことではないと思いますが、他の方で経験された方はいないでしょうか。こんなことを放送し被害をこうむった場合、み○さんもしくは放送局を訴えることはできるのでしょうか。その人は訴えたりはしませんでしたが(信奉者ですので)、み○さんや放送局も訴えられるべきだと思うのですがいかがでしょうか。もしくは私たちが訴えるとか(それは無理か)。

モトケン先生、さっそくにエントリを立てていただき、ありがとうございます。

No.1で、んじゃさんがご紹介のブログは、「司法と医療の相互理解とはなにか?」のNo.276で田舎の消化器外科医さんがご紹介のものと同一ですね。

ブログの書き手である惰眠【みんカラ】さん(?)が、「毎日新聞奈良支局の動き方は事件取材のときのそれであって、行政案件を取材するときの動き方をしていない。」と書いているのを読んで、なるほどと思いました。

医療に関する報道といってもいろいろで、事件、行財政(制度や医療費など)、自然科学(医学の進歩)、暮らしと健康(医療相談)・・・さまざまな切り口で記事が出ます。

医療者側がメディアに対して激しい拒否反応を示すのはたいてい事件関連の報道にふれたときですね。行財政関連では多くのメディアは「医療・福祉の切り捨て」に批判的または条件付き賛成の立場です。自然科学ネタや医療相談では、医療者の発する情報はかなり尊重されて読者・視聴者に伝えられていると感じます。

つまり、医療者とマス・メディアは常に敵対的なわけでもないのです。

今後マス・メディアと医療が良好な関係を築くには、事件関連以外のチャネルを日ごろから太くしておくように両者が努力すればいいのではないでしょうか。メディアが何かの事件や行政案件について「医療者側の意見もきいてから報道したい」と思ったときに、すぐ「あの人に連絡してみよう」と思いつくようなスポークスマンが医療者側でもっと増えるといいですね。

第一線の医療者はみなさん多忙で、スポークスマンなどやってられないか・・・

No.23 勤務医のはしくれさんのコメント
み○さんもしくは放送局を訴えることはできるのでしょうか。

あるある、の納豆捏造と同じじゃないですか。
ほぼ毎日食べている納豆が、品切れで10日くらい食べられなかった恨みが(笑)

冗談はさておき、最低でも放送禁止の処置は要りますよ、しかし不二家チョコレート記事捏造でも、何の処分も無かった。いや口頭注意が有ったか?

関西テレビと扱いが大違い
キー局と言うのは(どんなに反社会的であっても)総務省にとって重要な天下り先のようです。

黒塗り部分、見えちゃった
厚労省HPの「意見募集」
2007年05月29日 11:33 【共同通信】
 医療事故の原因究明に向けた第三者組織創設について、厚生労働省が国民から募集した意見をホームページに掲載したところ、氏名や勤務先など「黒塗り部分」が特定のソフトを使えば閲覧できる状態になっていたことが29日、分かった。
 厚労省は同日までに該当部分をいったん削除し、閲覧できないよう修整した。意見を寄せたすべての人には謝罪するという。同省医療安全推進室は「閲覧防止のセキュリティーが不十分だった。今後、個人情報の保護に万全を期したい」としている。
 問題が見つかったのは同省が公表した第三者組織の素案について、今年3月9日から4月20日までに医療関係者などから寄せられた140件の意見を掲載した資料。

共同通信配信のニュースだけれど、GOOGLEしてみると採用しているのは地方新聞のみ
メジャー新聞(読売、朝日、日経、産経、毎日)は無視
たぶん、大手マスコミは厚労省が自身で発表するまで報道する気がないのだろう

厚労省は問題となったHP上でも謝罪を行っていない
個別に謝れば済む問題ではないと思うのだけれど?
ファイルが公開されてダウンロードされている以上、不適切な使い方をしないように周知しないといけないけれど、さて、告知するのは難しいね。『アクロバット・リーダー以外では見ないでください!』って謝罪するのが適切かどうか????

一旦、流れ出した情報を回収するのは困難なのだから、厚労省担当者、および省のトップであるカメムシ大臣には立派に責任を取っていただきたいものだ

>いのげさん

わたくしの認識ではあれは法医学ブログからの
まるパクリw

この記事がまるパクリだとは思いませんが、いかがでしょうか
検視 殺人見逃し13件…過去10年読売新聞社調査

↓の記事の後半部分がまるパクリというのならある程度は納得しますが
死因究明なおざり

それはそれとして、きちんと取材してこれらの記事を書いたのであれば、目の付け所もクオリティもある程度は高いのかなと思いますが。

NHKの討論番組を装った医者バッシング大会が一番見ていてわくわくしました。
世界的に国民負担が高く、国庫支出が低く、医者の数が少ない現状を報道してくれるマスメディアは無いのが不思議です。が、そういう報道は面白くなさそうですからねぇ

で、ちょっとシニカルに考えると

世の中の多くの人が、大衆に迎合した記事を喜ぶ一方、少数派の中の多くも「愚かなマスコミを馬鹿にできるような記事」を喜んでいるようですので、報道姿勢はなかなか変わらないのではないのかなと思います。

まともな報道のニーズなんて、世の中にどの程度存在しているのでしょう。

マスメディア批判のとき、大きく分けて新聞(協会)、雑誌(協会)、放送(協会)、その他(訳の分からないジャーナリストもどき)があります。
彼らはそれぞれに違うと言います(医療の診療科の違いぐらいあるのでしょうかね?)
ところが、ある記者が新聞に現れたり、雑誌に書いたり、はたまたテレビに出たりします。
一緒くたに扱うと逆批判も来るし、なかなか言質を取られないようにできているのかも・・・
気をつけましょう!

結構、煽っているつもりなのですが、
マスゴミの方々はのってきませんね。
文句があるなら投稿してみろ!と思っておりますが、
タダで投稿する文章は持ち合わせてないってか?
それともマスゴミさんは自分の意見は持ち合わせていないのか?
まあ、後者でしょうが。
私は以前、事件関係者の主治医をしていた頃にマスゴミさんには
ひどく迷惑した(被害をうけた)経験がありますので決して仲良く
はできません。手を取り合うなんて、握りたくもねぇ。

古い話ですが、F産婦人科病院やY老人病院事件の報道をみた時;「ひどいな」と素直に思えましたし、他にもあるならマスコミガンバッテ!という気持ちの時がありましたし、社会悪を正す?という気概も理解できました。
 しかし、いわゆる事件報道の深追いないしドキュメンタリー関連は、予算や視聴率(需要、反響)のためかしだいに姿を消し、「面白い事、それが第一」といわんばかりのウケを狙ったものしか作らない(見ない?)ようになりました。
かれら(まとまった存在でないですが)は、クモの巣のようなレーダー網を高感度に張って、ひっかかったエモノをみせびらかしているのであって、それで社会をどうしようというところまで考えていないと思います。
 余談ですが、**病院24時なんて番組取材に行ったのなら夜間の救急外来勤務の非人間的過酷さを少しは分かったでしょうか。でも興味ないからというより「関係ないから」、そういう点には問題意識を持たないのでしょうね。(異常気象や交通事故・渋滞情報も首都圏関連では大きく扱っても、それ以外の地域のものは、よほどの注目点がなかれば報道されないのと同様ですね)

>No.29 しまさん
>まともな報道のニーズなんて、世の中にどの程度存在しているのでしょう。

シニカル過ぎでしょう(笑)。
司法立法行政に並ぶ第四の権力として認められ監視されるべきものがマスコミだと思います。他の権力に対する監視力を表わすのがジャーナリズムで、アメリカではアジテーション記事や扇情的報道についてマスコミ自らの真摯な反省的再評価を経てほぼ確立されていると思いますが。

No.32 えぴどらさんのコメント

古い話ですが、F産婦人科病院やY老人病院事件の報道をみた時;「ひどいな」と素直に思えましたし、他にもあるならマスコミガンバッテ!という気持ちの時がありましたし、社会悪を正す?という気概も理解できました。

今となれば、これらの事件さえマスコミの捏造じゃないかと、私は強く疑います。大淀病院事件のやり口を知った今、マスコミがあることないことでっち上げたのじゃないかと。

「まるパクリ」の問題は、パクリの程度によるんじゃないですかね。
学生レポートのコピーみたいに、文章ごとに照らし合わせて写しているのが分かるレベルは当然NGでしょう。
新聞・テレビなどのニュースの場合は、主題・事実・主張が一致している程度なら問題ないと考えますし、重要な問題ならむしろ積極的に取り上げるべきと考えます。

読売の死因究明に関する報道は,きっかけは法医学ブログと
やらにあったのかもしれませんが,内容的にはちゃんとした調査
報道だと思いますよ。大学に対しかなり大がかりなアンケートを
とったとも聞いています。何回か第1面で報道されたので,何を
入れ込んでいるのかと,その意図についてはうかがいしれない
ところもあるのですが,だいぶ前から準備をしていたことは確か
なようです。

No.35に一点書き忘れ。
問題ないといっても、当然ですが自前で裏づけ取材していることが前提です。裏づけが元ネタブログの記事だけというのは当然NG、とお考えください。

はじめまして。

マスコミとは何かという点から考えますと、彼らは「言葉を売るビジネス」でしかないと思っています。
マスコミは営利企業であり、「事実をありのまま書く」よりも「広告主や読者が喜ぶ」方を選ぶサービス業です。
新聞購読層が最も喜ぶ内容を書き、そしてその読者を広告主へと案内する商売です。

報道の自由、報道の独立性などというのは幻想にすぎないと思います。
なぜなら、情報を仕入れ、発信するためにはコストがかかり、さらに競争原理の市場で生き抜くためには利益追求をするしかなく、捏造をしてでも利益を追求したほうが企業として正しいからです。
例え捏造がばれて問題になったとしても、捏造によって得た利益が問題となって発生した損害より大きければ、それは企業にとってプラスです。

すでにマスコミは「そういうものだ」という理解のうえで、どう対処すべきかを考えると、捏造を行って得た利益よりも損害を大きくする(訴訟・不買・イメージ低下戦術)のが最も有効だと思われます。
また、事実を語ったとしても、それが読者という世論に届かなければ(届いたとしても、読者がそれを理解しなければ)効果は限定的で、事実調査に時間をくうわりに当事者に利益が薄くなってしまいます。

そこで、医療側に対して提案。
◆.医療報道官の設立
 医療問題が発生したときに、医者個人ではなく医療報道官がマスコミや患者に対応する。
弁護士ではなく医療従事者兼報道担当者という立場によって、医療の代弁者となる。

 医師は医術の専門家であって、マスコミ対応などは本来の職分ではない。しかしながら医療は国民の注目が集まるものであり、マスコミ対応は必須である。ならば、そのマスコミ対応専門家を医療の中に作ってしまえという乱暴な考え方です(苦笑)

ただ、ここ最近の報道を見てそう感じました。

最新の週間ダイヤモンドでテレビ局の問題を取り上げています。

報道番組でさえ制作は下請け、孫請けに丸投げ。TV局職員は自分で番組を作る経験が無くなったため、下請けが作った番組の問題点も指摘できなくなっている。

マスコミ自体が2ちゃんねる化しているような気がする今日この頃です。

> No.38 Roko さん
一部の方が言っておられるように本当はマスコミの情報を受け取る側が問題なのかもしれません。
と言っても馬鹿な国民はマスコミに騙されます。そしてそれは社会に影響します。社会に影響するとしたらそれは公共的な機関とも言えます。
マスコミはそれを考えていません。今回の大淀事件にしたって、それまでは医師が余っていると宣伝していたわけです。それが例え厚生労働省の受け折りだったとしても・・・・。自ら調べないからこうなったとも言えるのです。以前、医師叩きの番組を見ていたとき、堂々と医師は余っているのになぜミスを犯すのだと何も知らない芸能人が言っていました。でも、それを訂正するのがマスコミの使命なのではないでしょうか?
今のマスコミは自分たちの情報が世論を操ることができる、という現状を忘れています。いや、知っているからこそおもしろがってやっているだけなのかもしれません(だとしたらマスコミは殺人犯にも匹敵するくらいの極悪人となりますが)。

やはりマスコミがまず最初に変わらなければならないと思います。愚かで馬鹿な国民(自分もその一人ですが)を変えるのは困難です。

ちなみに医療機関は医療報道官を雇う余裕は無いです。やはり病院スタッフが対応するしかないのが実情でもあります。

こんにちは、ある町医者さん。
整形Aです。

No.34 ある町医者さんのコメント

>>古い話ですが、F産婦人科病院やY老人病院事件の報道をみた時;「ひどいな」と素直に思えましたし、他にもあるならマスコミガンバッテ!という気持ちの時がありましたし、社会悪を正す?という気概も理解できました。

>今となれば、これらの事件さえマスコミの捏造じゃないかと、私は強く疑います。大淀病院事件のやり口を知った今、マスコミがあることないことでっち上げたのじゃないかと。

これについては、元東京都内科医会会長の神津先生が詳しく述べられています。

http://www.cminc.ne.jp/hitonowa/fujimi1.htm

この事件は現在のマスコミによる医療バッシングの原点であり、国民に対し「医者ってのはこんなに悪いことしているんだな。だから医療費も削減していいんだ」という思いを抱かせる先導役を果たしました。

その意味では、古いけれど世間一般が考えるのと逆の意味で、風化させてはならない事件だと思いました。

No.42 整形A(そのまんま)さんのコメントのサイトを読んでみました。

http://www.cminc.ne.jp/hitonowa/fujimi1.htm
理事長と医師6人すべてが不起訴となった

このブログでもよく弁護士のかたが「不起訴」になるんだからとか、裁判で勝てればというようなことを言われていますが、それより前のマスコミによる社会的制裁にさらされて、はたしてどれほど耐えられるだろうか?
北野千賀子院長のように強いかたであったればこそ、不起訴という勝利を勝ち得たのでしょうけど、そのようやく勝ち得た不起訴という勝利をもってしても、「今、国民がみな、読者の先生方も含めて、未だに「富士見産婦人科病院というのは、ひどい病院だった」という認識のままでいる」」。
そのほか、小さな法令違反を針小棒大に取り上げて医療機関や医師をバッシングするところなんて、あの堀病院事件にも見られる。
(堀病院は今、どうなっているんでしょう?)

不起訴になればいいなじゃないか、裁判で勝てればいいじゃないかという心性は、私のような小心者にはどうも理解しがたい。

 No.43 ある町医者さんのコメントは、最終的にはこのブログの法曹の意見を批判しているようだが、我々の表現力が拙いのかある町医者さんの読解力に問題があるのかよく分からないが、私としては司法側の意見が

>不起訴になればいいなじゃないか、裁判で勝てればいいじゃないか

と解釈されることは理解しがたい。

 そのように解釈できるコメントや私のエントリがあるなら具体的に指摘してもらいたいものです。

整形Aさんご紹介の文章は、マス・メディアの諸問題を考える上で、重要な資料になるのではないかと考えます。

この判決を盾に8月30日開催の医道審議会に対し、北野院長らの医師免許剥奪処分を行うよう要望書を出した。

こうして3回の医道審議会を経た後、昨年11月14日、最後の医道審議会は被害者同盟の訴えを最終的に退け、「検察庁は傷害事件を立件しておらず、厚生省も犯罪を認定できるだけの調査ができなかった」という結論を発表して、北野千鶴子院長ら医師について「処分しない」ことを正式に決定した

これだけみると、北野院長は医道審議会から医師免許剥奪処分を受けていないようにも解釈できますが、執行停止申し立てに関する裁判所の判決文には、以下のように記載されています。

相手方は,同年3月2日,医道審議会より申立人につき医師免許取消相当との答申を受け,同日付けで,申立人に対し,本件非違行為が医師法4条4号に該当するため,同法7条2項に基づき,同月16日をもって医師免許を取り消すとの命令書を作成し,同命令書は同月5日,申立人に到達した(本件処分)。
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/A3A013C678644601492570DE001BDE1D.pdf


直接関係ありませんが、なぜ、行政処分に至るまでにこのように時間がかかったのでしょう。

医道審議会に関しては私の認識ミスでしたね。平成17年が2005年だと勘違いしていました。しかし、疑問は残ります。

 理事長の医師法違反は、超音波を医師でない者が行使したという点。院長の保助看法違反は、それを院長が見過ごしていたという点であるが、違法行為が摘発され起訴されれば有罪となったのは当然のことであろう。

これだけでも行政処分の対象になると思うのですが、なぜ、ならなかったのでしょう。

こんにちは、しまさん。
整形Aです。

保助看法違反で行政処分が科せられたら、日本の開業産科医のほとんどがお産を出来なくなるでしょうね。

 毎日新聞は陣痛促進剤の被害を考える会とつながっているためか、いつまでも医師叩きの悪意を持った一方的な記事をやめませんね。世界最高水準の周産期医療を提供しているのに、「産科で母子がなくなる例が後をたたない」とするなんてミスリードとしかいいようがない。
 無知とおかしな正義感と裏をとらない捏造報道は社会の害悪にしかならない。しかも絶対謝罪も訂正もしないで居直っているから末期的です。

 やはり新聞の悪意のある報道に対して組織だって抗議するような団体を作らなくてはいけないでしょうね。そして毎日新聞は末期的でどうしようもないとしても、やはり既存のメディアのなかに視聴率稼ぎではない真に医療に強いメディアを作ってネット以外に議論を広げるしかないでしょうね。
 そして捏造報道する毎日新聞のようなメディアには損害賠償請求を、記者個人と会社両名で裁判をどんどんおこして社会的な制裁を受けてもらうしかないでしょうね。自分のみに降りかからなければいつまでたっても捏造報道をやめないでしょうから。

 海外にいて日本の非常にレベルの低い医療報道には怒りを超えてあきれ果てます。メディアに抗議する団体ができれば貧しいながらも献金するのですが。

>整形Aさん
>保助看法違反で行政処分が科せられたら

ケースバイケースだと思います。私自身としては、機械的に行政処分を行うべきではないと思いますが、例えば、医師が看護師免許を持っていない全くの素人に点滴を行わせたというのであれば、保助看法違反であろうと行政処分を行うべきだと思います

ここまで書いていて思いましたが、いわゆる行政処分と法令違反はリンクさせるべきなのでしょうか。

>ぼつでおk(医)さん
例えば、消費者金融に関する産経新聞の社説などは、正論を書いていると私は思うのですが、これにどれほどのニーズがあるでしょう。


おそらく、この社説は現在は反響を呼ばないでしょう。貸金業規制に賛同する人が一部いたとしても、多くの人は危機がそこにみえていないために、規制の見直しは行われないでしょう。二、三年もすると、強すぎる貸金業規制のデメリットが顕在化してくるでしょうが、その時には手遅れになっており「政府やマスコミは何をやっていたんだ」との批判が大合唱されるでしょう。


マスコミがせっかくいい報道を行っていたとしても、我々の視野が狭いために、その報道がスルーされる事もあるのかもしれないなと思っています

No.42 No.43
再び参上です。(長くなります)
ここはマスメディア問題でしたっけ?
いくらそうだからといって偏った情報と解釈だけ提供してはいけないと思います。
整形A(そのまま)さんとある町医者さん引用のものを,箸靴泙后
私はhttp://gonta13.at.infoseek.co.jp/newpage191.htmを紹介します。

まず,鬚發辰董捏造論の根拠とするのは疑問ありです。
まあ法曹の使う用語というか、符丁みたいなものがありますので、示しておきます。
,涼罎房,諒犬出てきます。

「浦和地検は、この事件の傷害罪適用に当たって、1.治療目的が正当だったのかどうか、2.手術が医療水準から見て妥当だったのかどうか、3.患者の同意、承諾を得て行われたかどうか、の3点を軸に捜査を進めた。その結果、『利用目的なくして手術を行ったという証拠は無かった』、『病変が全く無く、そのことを医師が承知しながら手術した、とは証拠上断定できない』、『医師から病変を知らされた上で患者は手術に同意した』と判断した。

そもそも正確な引用かどうか分かりませんが、特に、真ん中の「証拠上断定できない」という表現に引っ掛かりがあります(法曹が読めば)。
「断定」ですよ・・・この意味は、証拠はかなりあった、相当あった、しかしあと一つ決め手にかけた、そのために低レベルの裁判官に当たると無罪になるかも、という意味合いが含まれます。
つまり、黒に近い灰色のニュアンスがあります。
ついでに憶測すれば、『医師から病変を知らされた上で患者は手術に同意した』と判断した、という部分は、その病変があったかどうかが問題になるわけで、捏造論の根拠と言うには疑問が残ります。

でも起訴できなかったんでしょう?と言われると、そうですと答えますし、だからその後は何も灰色だとか言っていないわけです(裁判官や検察官は弁明せず、という格言があります)。
したがって、この不起訴をもって、全く証拠がなかったと解釈するのは誤りで、せいぜい起訴して公判を維持し確実に有罪を得る証拠が不十分と判断したという意味になります。

さて△鮓てください。
もちろん、この記載が信用できるとは私は言いませんよ。
しかし、次の点です。

この乱診が発覚したのは、妊婦患者が北野の診察により「子宮ガン」を宣告された後、他病院で診察を受けた。ところが、その病院ではまったく問題が無いことを医師から告げられた。このような告発が警察に相次ぎ、内偵の結果北野の無資格診療と不要手術が発覚したのだった。

つまり、子宮癌ではないのに子宮癌だと言われた患者がいたわけです。
これをどう捉えるか、誤診なのか、嘘を言ったのか、(子宮摘出と言ったのかどうか書いてないので分かりませんが)、患者の妄想なのか(ありえないが)、それは分かりませんが、少なくともそういう宣告があったのは事実だと認められるでしょう。そうでなければ別の病院にはいかないと思います。
これ以前に摘出手術を受けた患者が現れても、本当に摘出が必要なほどの症状だったかどうか立証がなかなか難しいのは誰でも分かります。

もちろん,砲蓮

そしてその説得力を支えたのが、子宮摘出手術全例の臓器保存と手術全症例のビデオ撮影記録であった。これは症例報告などの学会発表に備える為のものだったが、院長の普段からのこうした学究的活動が、事例解明のキメ手をなす最も重要な「動かぬ証拠」となったのである。

とあるので、その当たりは良く分からない。

誤解されないように言いますが、全く事実がないところにでっち上げられたような事件かというと(これは私の表現ですが)、それはチョト違うのではないかと見る余地もあるわけです。

しかし、ここで最も言いたいことは、「富士見産婦人科」でネット検索すれば,鉢△並んで出てくるのに、No.42とNo.43で,靴引用していないのは、少なくとも疑問のあるやり方です。

そして、医師は病状・病気・病人は個体差があってどれ一つとして同じものはないと説明します。
この富士見産婦人科の不起訴と、先の家族要望による治療中止(しかも病院が届け出た)の「不起訴(見込み)」とを一緒くたにして、「不起訴だといわれても嫌だ」と一緒に扱うのが、まったくもって良く分かりません。
医療の世界で言えば、良性の肉腫と悪性腫瘍の疑いぐらいの差がある(比喩が適切かどうか自信ありませんが)と考えてくだされば幸いです。

>例えば、消費者金融に関する産経新聞の社説

そこに正論はないでしょう。

大事なことは、倒産が一時的に増えても、貸し金の金利上限は、通常の返済可能範囲に抑えるべき。
倒産した時に親族、関連会社、友人・知人を全て巻き込むような負債額が残るような倒産になる前に、弱小企業は潰すのが正しいのでは?

利益を上げ、税を納め、従業員の雇用を産まない会社は存続する社会的意義が乏しい。
むしろ外形標準課税を売り上げが少ない法人にも適用し、法人の社会的意義を問うべきだと思う。

経済合理的に動かない愚か者のサラ金個人利用者は同情に値しないが、愚か者から搾取する方法を放置することは、社会不安を招くことになるので、愚か者を保護する意味でも、金利の上限処置は正しい。

マスコミが良い報道をしているかどうかは、メディア・リテラシーを国民が持って判断してもらわないといけないが、絶望的に低レベル。
非常に悲しくなる

>No.52 Med_Law さん
>そこに正論はないでしょう。

個人経営など資金力に乏しい企業の資金ショートを防ぐには、新たな融資システム構築が欠かせず。
年25・5%の金利はそれまでのつなぎ、ソフトランディングのために必要です。

経済に必要なのはメンタリティーや理屈ではなく有効な施策こそが正論、転落確実の多重債務者より運営継続して業績回復可能な零細企業の方が社会経済には重要で、出資法と消費者金利の関係についての記事として十分な正当性が有ります。

まあ、経済政策を話題にするなら、データも掘り下げもが不足で物足りない面も有るけど。
尤も、これはタイトルと乖離した話題。

良質な記事でも、読者が注目しなければ話題にならず訴求力も弱い。
煽り目的で捏造されたトンデモニュースが目を引く、この現実は全く困りものです。
医療が餌食にされた記事も多いようですね。

丸パクリと言ったのは制度面の論説についてです
13件掘り出したのは読んでませんでした
それだけ調べればたいしたものです
わたくしがマスコミに期待するのは
裏の取れてる記事をかくことだけです
朝日新聞が噂の真相からの引用を一面トップにしたりも
してたからw

以下の文章を見ると、捏造は言いすぎかなと思います。

http://park18.wakwak.com/~roujuiren/175gou.pdf
何故刑事事件として争えなかったのか。実は、警察の捜査で押収された臓器が 40 個あった。警
察は記者会見の中で「40 個の大半が正常であった」として、検察庁に書類送検している。ところ
が検察庁はこれを不起訴処分にしてしまうのである。当時の報道は検察庁の姿勢を次のように伝
えている。「立件するための証拠が十分でなかった。医師らは総合的判断のもとに手術を行ったの
であり、手術不要の鑑定結果が出た臓器の場合も、手術が不当であったとは言い切れない。手術
はからだの具合が悪いと感じてやってきた患者に対する、医師の裁量の範囲内の処置である。」と。

パクリでも多少は自分の見識を盛り込んでたら
多少は関心もするのですが
なんぼ正論でもまるまるパクリだと
引用した方よりされた方を評価しますな

>いのげさん
具体的にどの記事がパクリなのかわかりませんが、
法医学会の共通見解を紹介したと言う面もあるのでは?
http://www.m.chiba-u.ac.jp/class/houi/teigen/vol_01.html

ま、パクリはパクリですが、取材の結果という事もできますし

> No.51 psq法曹さま

> つまり、子宮癌ではないのに子宮癌だと言われた患者
こういった症例は現在でも存在しますね。最近の報道ですと、
損賠提訴:「子宮に腫瘍」誤って摘出 女性、医師らを−−長野赤十字病院 /長野
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/nagano/news/20070529ddlk20040447000c.html

病理の言い分を信じて、手術して、実は良性だった、などのこともよくあります。
癌は「癌ですよ〜」とそんなに一般の方が信じるほど細胞にそう書いてある代物ではありませんので、そこまで大きく言うことでもないかと。

>本当に摘出が必要なほどの症状だったかどうか立証がなかなか難しいのは誰でも分かります。
同意ですo(^-^)o。

>医療の世界で言えば、良性の肉腫と悪性腫瘍の疑いぐらいの差がある(比喩が適切かどうか自信ありませんが)
えっと。比喩が適当ではないので、ということが申し上げたかっただけで、
ねつ造かどうか、当時の医療背景がまったくわからないので、なんとも言えませんが、
なんともいえないな〜(結局裁判までさんざんしても、真相はやぶの中なのだろうか)と思った次第です。よくわかりませんね。

しかし。昔の病院にこういうことをやりそうな雰囲気がなかったかどうかと問われると、
公立病院に勤めていた身内などはきちんとしていそうでしたが、ほかの病院までとなるとやっぱりわからないとしか言えません。

あ、ごめんなさい。
あと良性の肉腫は存在しません。

肉腫→悪性です。
腫瘍→悪性の場合や境界悪性の場合や、良性の場合があります。
良性の腫瘍→良性です。(あたりまえか)

用語の問題ですので、もしも覚える気があればお願いします。
(ないと思いますが)念のため言ってみました。すみません。

 富士見産婦人科病院事件を擁護する医師がいるとは驚きです。
 
 青戸病院事件を擁護する医師もいるのかもしれませんね。
 
 札幌医大心臓移植事件はどうでしょうかね。
 
 そういうお医者さんがマスコミを批判しても説得力がないのではありませんか。

>僻地の産科医さん

一応、行政処分取り消し訴訟の判決文では以下のように書かれていました

ア Aについて,子宮及び右付属器は手術適応となるような病態でなかったにもかかわらず,慎重な検討を行うことなく,昭和49年12月20日,子宮全摘除術及び右付属器摘除術を行い,摘出する必要のない子宮及び右付属器を摘出した。
イ Bについて,不妊症と診断していないにもかかわらず,慎重な検討を行うことなく,昭和54年7月27日,不妊症の治療である両側卵巣楔状切除術及び円靱帯短縮術を行った。
ウ Cについて,挙児がなく,挙児を希望しており,子宮及び両側付属器は手術適応となるような病態でなかったにもかかわらず,慎重な検討を行うことなく,昭和51年6月9日,子宮膣上部切断術及び両側付属器摘除術を行い,摘出する必要のない子宮及び両側付属器を摘出した。
エ Dについて,子宮及び両側付属器は手術適応となるような病態でなかったにもかかわらず,慎重な検討を行うことなく,昭和50年2月28日,子宮及び両側付属器の摘出手術を行い,摘出する必要のない子宮及び両側付属器を摘出した。

原判決および控訴審の判決文を読んでみなければ何も言えないとは思いますが、ご参考までに。

話題がずれてしまって申し訳ないのですが、どうしても気になったので書かせて頂きます。
>MultiSync@一市民さん

>運営継続して業績回復可能な零細企業
そうした個人事業者等の零細企業が、本当に貸金業者からの借入が困難になって倒産している、と考える根拠とは何でしょうか?

http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/41c00dae61f4db2bd282e1214ff56c40
この記事にも書いておりますが、貸金以外からの借入手段はいくつもあるのです。

貸金からさえ借入できない事業者とは、殆どが多重債務者に他なりません。そうした事業を継続することが、本当に債務者にとってよいことかと言えば、そうではない可能性の方が高いのではないでしょうか。例えば日賦業者において上限金利は54.75%であり、通常の貸金業者よりも高い金利の適用が可能で、尚且つ10日程度の短期資金融資には有利なものです。通常の貸金業者が29.2%で貸せるのに、日賦業者が50%超の金利で短期資金を貸せないことは想定し難いでありましょう。貸金から調達しなくとも、日賦業者から借りればいいだけです。それと、大手・準大手貸金業者の事業者向け融資の平均約定金利は法改正以前から18%以下ですので、特別融資の審査基準がこれまでより何倍も厳しくなっているとも思えません。

運営継続して利益が見込める事業者であるなら、破産ではなく再生するべきでしょう。再生計画すらままならないほどの事業であるなら、倒産も止むを得ないのではないかと思います。

>出資法と消費者金利の関係についての記事として十分な正当性

この「十分な正当性」を疑わない根拠というのがあれば、よろしければお聞かせ願えないでしょうか。出せる担保も残っておらず、貸金業者からしか借入できない、多額の債務を抱えているような事業者に、新たな資金投入を行いさえすれば事業を再生できるということを信じているのが不思議に思えます。そのような事例は、非常に稀な確率でしか無さそうに思えます。

僻地の産科医さん
ご指摘ありがとうございました〜。
ま、他分野のことは、人間こんな程度のものです、という見本にしておきます(笑)

すいません、レスが遅れまして。

>No.41 yama様

>と言っても馬鹿な国民はマスコミに騙されます。

国民は馬鹿なのではなく、興味がないだけです。
実生活において、医療の現状など知っていても雑学でしかなく、実利になりません。
自身および親族などに不幸があって、実害があったときに初めて医療と現実的に向き合うだけです。
国民が医療の現状を知らないのは仕方のない事です。

>社会に影響するとしたらそれは公共的な機関とも言えます。

社会に影響したからといって公共的な立場を求めても、結局は営利企業であるので自社の利益を他者の利益より優先します。

>でも、それを訂正するのがマスコミの使命なのではないでしょうか?

この意見が私が最も危惧している点です。
マスコミの使命などというのは幻想です。
言葉を売るビジネスである以上、マスコミの目的は自社の利益です。
そこには他者、社会、人命などは自社の利益以下の存在でしかありません。
(ジャーナリスト個人が自社の利益より、それらを優先する事はあるかもしれませんが)
これは資本主義、市場経済にいるマスコミにとって仕方のないことです。

これらを踏まえて「どうマスコミに対処するか?」という事を、医療に従事する者全体で考えなければならないと思います。
国民やマスコミの自浄能力に期待するのではなく、メディア防衛力をどう構築するのかを(忙しいとは思いますが)検討し、実践しなければならないと思います。

欧米は専門医にかかるのに半年待たされると聞きますが、そういう組織防衛もありだと思いますね。
そうなれば、国民はどうしても健康に自発的努力が必要となり、病などを理不尽と思わず努力が足りなかったと思うかもしれません。

No.44 モトケンのコメント

No.43 ある町医者さんのコメントは、最終的にはこのブログの法曹の意見を批判しているようだが

そこまで言っているつもりはないのですが、そうとられるのは私の書き方が悪いのでしょう。そうとった人の読解力の問題じゃなく。

なお、以前もどっかで書いたことですが、医者はクソまみれになれることに慣れる、血まみれになることにも慣れていく。医師や看護師でないものが見たら卒倒するような場面にも慣れていく。
しかし、告訴とか起訴とか、また警察の任意による取り調べでさえ、それだけでびびるのが医者です。慣れていないのです。
あの大淀病院事件のように、どっかの弁護士が告訴するかもとマスコミに漏らすだけで、びびってしまうのが医者なんです。
そこんところも、理解しておいてほしいです。

あ、また誤解されると困るのですが、ここに参加されている法曹関係者がそう書いていると言っているわけではないです。

No.60 きとら さんのコメント

>富士見産婦人科病院事件を擁護する医師がいるとは驚きです。

週刊誌のライターなら、このコメントを見て

「富士見産婦人科」擁護まで飛び出した
 −−ネット医師たちのあきれたマスコミ「批判」の中身

という見出しが頭をよぎるでしょう。

でも、

>青戸病院事件を擁護する医師もいるのかもしれませんね。
>札幌医大心臓移植事件はどうでしょうかね。

まで読めば、「まてよ。もっと医師連中が失言をするまで様子見だな」
となるでしょうが。

以上は余談で、本題に入ります。

きとらさんにご理解いただきたいのは、No.34の ある町医者さん、No.42の 整形Aさん 共に

「富士見産婦人科では、健康な女性の子宮を、医師が健康と知りながら『悪性腫瘍がある』とだまして切除するという人非人な行為がおこなわれていた」

という報道を事実だと認定したうえで、その行為を擁護しているのではない、ということです。

そういう報道内容に、誇張や歪曲、捏造が含まれていたのでは、というメディアの報道姿勢に対する批判です。

> No.61 しまさま

ア Aについて,子宮及び右付属器は手術適応となるような病態でなかったにもかかわらず,慎重な検討を行うことなく,昭和49年12月20日,子宮全摘除術及び右付属器摘除術を行い,摘出する必要のない子宮及び右付属器を摘出した。

これについてはよくわからないです〜。

イ Bについて,不妊症と診断していないにもかかわらず,慎重な検討を行うことなく,昭和54年7月27日,不妊症の治療である両側卵巣楔状切除術及び円靱帯短縮術を行った。

>不妊症と診断していないにもかかわらず
の部分は原告側の言い分が経緯はわかんなけど認められたってことですよね。
不妊症じゃないのにわざわざするかなぁ・・・。
そういう規格外れの医師だったといいたいのでしょうが、
そんなに大した手術じゃないし。わざわざやりたいような手術じゃないし。

>円靱帯短縮術
今はやらない手術ですね。

ウ Cについて,挙児がなく,挙児を希望しており,子宮及び両側付属器は手術適応となるような病態でなかったにもかかわらず,慎重な検討を行うことなく,昭和51年6月9日,子宮膣上部切断術及び両側付属器摘除術を行い,摘出する必要のない子宮及び両側付属器を摘出した。

挙児希望があっても、どうしても貧血等あれば(年齢も関係しますが)子宮を取らなければならないこともありますもんね。摘出する必要のないかどうかがあとからではまったくわかんないんですよね。
医師本人が認めてれば、それは覆らないだろうけど。

エ Dについて,子宮及び両側付属器は手術適応となるような病態でなかったにもかかわらず,慎重な検討を行うことなく,昭和50年2月28日,子宮及び両側付属器の摘出手術を行い,摘出する必要のない子宮及び両側付属器を摘出した。

>手術適応となるような病態でなかった
これも。病理をみたりしないとわかんないことで。。。

あ、言っときますけれど、別にわかんないからわかんないと言っているだけで、捏造だと言っているわけでもなんでもないです。
そういう主張の人が現れると、よくわかんないけど、闇の中なんだな〜と思っているだけで、自分だって子宮筋腫手術後に「とる必要があったんですか?」と詰め寄られた経験があり、「ええ〜っ!!!あんなに術前には同意してたじゃん!話し合って結論に至ったんじゃん!とっちゃった後で言われても困るよ〜(涙)。」という経験があるだけの話です。

>青戸病院事件

ってひどい事件だって認識ですか?
小松先生の医療崩壊読まれましたか?
もしお読みでなければご一読をo(^-^)o..。*♡

富士見産婦人科病院事件の問題点は、警察・検察が証拠類を押収したために、事件に対する具体的で詳細な議論ができなくなり、結果的に真相が闇に葬られる形になったことだと思うのですが、この解釈は正しいでしょうか?
つまり、私は、警察・検察に押収された証拠類は、不起訴になっても返却はされないと理解しているのですが、その理解は正しいかと言うことです。

慈恵医大青戸病院事件 医療の構造と実践的倫理
http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31423170
医療崩壊 「立ち去り型サボタージュ」とは何か
http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31707303&pg_from=rcmd_detail_1

小松先生の著書です。まだ両方売られていますので、読んでみてくださいね。

こんにちは、整形Aです。

目の前にイエローカードがちらついていますが(笑)、富士見産婦人科事件について書きます。

確かに富士見産婦人科事件で検索すると、山のように引っかかりますし、その多くが、医療過誤などの問題について語るときの、枕詞のようになっています。
またここのブログでも、同院の治療が乱診乱療であったことを前提に述べる方がいます。

では逆にその方たちに伺いたいのですが、富士見産婦人科において、乱診乱療が本当に行われたという、自分なりに確たる根拠を持っていらっしゃるのでしょうか。
ただ単に、過去のマスコミの報道によって形成されたイメージだけで意見を述べているのではありませんか?

現時点で明らかになっているのは、刑事では傷害等については無罪。
つまり異常がないとわかっていながら、意図的に手術をした(傷害)とも、また手術自体にも重大な過失があった(重過失)とは認定できなかった、ということです。
また、民事では損害賠償を認めたので、不法行為(おそらく注意義務を怠った)があった。これは実際に正常の標本があったわけですから、そういう判断があってもしかるべきと思います。

これだけみますと、現在でもよくみられる普通の医事紛争です。
それが乱診乱療に結びつくわけではありません。

今回はこのブログでのこの件の話題提供の引き金を引いたものの一人として、ヒール(笑)として論陣を張りたいと思います。
よろしくご指導、ご鞭撻を賜れば幸いです。

さて、「国策捜査」という言葉があります。
最近では外務省職員(休職中)の佐藤優氏が使っておられます。意味はお分かりでしょう。

佐藤氏、鈴木宗男氏の事件のみならず、最近ではライブドア、村上ファンドなどの事件もちょっと「国策捜査」っぽいですが、典型的なのが姉歯事件でしょう。
あれは、最終的には姉歯氏個人のやったこととなったはずですが、何人かの人間も捜査を受け、起訴されました。

代表的なのが、イーホームズの藤田氏です。
彼は、公正証書不実記載という罪で起訴されました。
この辺は法律家の方にフォローしていただきたいのですが、この罪状は簡単に言うと、創業当初のお金の出し入れの記載方法に問題があった、ということでしょう。
実際に被害者がいるわけではなく、いわばスピード違反などと同じ単なる法令違反です。

罪がないとはいいませんが、警察がわざわざ捜査して立件、裁判するほどの事件なのでしょうか。
国民が<生贄>を欲しているから、とにかく誰か有罪にしないといけない。
そのためのまさに「国策捜査」そのものではないでしょうか。

「国策捜査」は決して現在のものだけではありません。
古くはロッキード事件の田中角栄氏。

この事件で田中氏は贈収賄で起訴されたわけではありません。
いろいろ調べたけれど検察は贈収賄では立件できなかった。そこで編み出されたのが、外為法違反。
これだってほめられた行為ではありませんが、贈収賄ほど罪は重くないでしょう。

しかしながら、国民の間では重大な犯罪であるかの如きイメージが形成されました。
その点では、「国策捜査」大成功です。

さて、前置きが長く(長すぎるって・・・)なりましたが、富士見産婦人科事件も、あれだけ騒がれた事件ですので、検察としては一種の「国策捜査」として臨んだんじゃないでしょうか。

そう思って見ますと、psq法曹さんの解釈とは別の解釈も考えられます。もちろん法曹ではないので、頓珍漢な解釈の可能性もありますが。

No.51 psq法曹さんのコメント

>そもそも正確な引用かどうか分かりませんが、特に、真ん中の「証拠上断定できない」という表現に引っ掛かりがあります(法曹が読めば)。
>「断定」ですよ・・・この意味は、証拠はかなりあった、相当あった、しかしあと一つ決め手にかけた、そのために低レベルの裁判官に当たると無罪になるかも、という意味合いが含まれます。
(中略)
>したがって、この不起訴をもって、全く証拠がなかったと解釈するのは誤りで、せいぜい起訴して公判を維持し確実に有罪を得る証拠が不十分と判断したという意味になります。

これとは逆に、検察は「絶対に黒にしてやる」という意気込みで臨んだけれど、調べれば調べるほど、どうやっても白にしかならない。
そこで不起訴にするにあたって、悔し紛れに「証拠上断定できない」という表現をしたんじゃないでしょうか。
まあ、この辺は憶測にしか過ぎませんが・・・。

長くなりましたので、このへんで

「後半に続く」(キートン山田風に)

こんにちは、整形Aです。

後半の「本論」です。

今まで提示された資料から、富士見産婦人科事件について少し検討を加えたいと思います。

psq法曹さんの引用に倣って、僕が提示した
http://www.cminc.ne.jp/hitonowa/fujimi1.htm

を,箸靴泙后

psq法曹さんの引用
http://www.cminc.ne.jp/hitonowa/fujimi1.htm

を△箸靴泙后

創価板日報係(消外)さんの提供された
http://park18.wakwak.com/~roujuiren/175gou.pdf

をとします。

しまさんが提供された
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/A3A013C678644601492570DE001BDE1D.pdf

をい箸靴泙后

なお、今回はヒールですので、上記の資料の都合のよいところをつまみながら理論を構築することをお断りいたします(笑)。

>子宮摘出手術全例の臓器保存と手術全症例のビデオ撮影記録であった。

まず、,砲茲訃綉記載が本当であることを前提とします。
また、△砲
>富士見病院は分娩手術以外の手術が2年間で1152件と同規模の他病院と比較しても異常に多い乱診・乱療であった。
には
>警察の捜査で押収された臓器が40個あった。警察は記者会見の中で「40個の大半が正常であった」として、検察庁に書類送検している。

という記載があります。
まず押収された臓器ですが、警察はランダムに40個を選んで押収したのでしょうか。
そんなわけはないと思います。カルテやさまざまな記録から、事件になりそうなもの、すなわち(結果的に)異常がないにもかかわらず摘出された標本を押収したのではないでしょうか。
そうであれば、「大半が正常」であるのは当たり前です。

手術件数が2年間で1152件、とあります。仮にその手術ですべて臓器摘出が行なわれ、それが保存されていたとします。
実際は2年間だけではないはずなので、もっと膨大な標本があった可能性がありますが、とりあえず1152件のみとします。

1152件のうち正常であったのが40個仮定すると、約3.5%ということになります。逆に言えば96.5%は、本当になんらかの異常があったため手術に至った、ともいえるかと思います。

この数字がいいのか悪いのか、専門外である僕にはなんともいえません。
当時の医療水準の問題もあります。
しかしながら、3.5%の不適切な手術があったからといって、すべての手術に問題があったと(思わせるような)表現をしたり、報道を行なうことは、「捏造」のそしりを受けても仕方がないのではないでしょうか。

もちろん少人数でも、不適切な手術によって臓器を摘出された方は気の毒ですし、損害賠償請求はあるうると思います。
しかしそれはあくまで民事の話であり、しかも、このブログでさんざん言い尽くされているように、一般的な医師が行なわないような過失があったかどうかという観点から判断されるべきでしょう。

実はここで思い出したことがあります。
僕の女房が1番目の子を出産する時に、産婦人科でエコーを受けたところ、片側の卵巣の腫大を指摘されました。
「手術するか(摘出)どうか微妙なところだね。妊娠に伴う一時的な腫れの可能性もあるし。少し様子を見ましょう」

結果的に2番目の時には指摘されなかったので、おそらく一時的なものだったのでしょう。
しかし逆に、手術が必要なケースの可能性もあったわけで、その辺の判断は専門医でもなかなか難しいものがあるということを示しているのではないでしょうか。

長くなったので、ここらで・・・。
といいながら、おまけがちょっと(笑)、続く。

こんにちは、整形Aです。

長文の連投スマソです。

こうしてみると富士見産婦人科が、本当に乱診乱療を行なっていたと、一点の曇りもなく言えるのか、疑問をさしはさむ余地はあると思います。
しかしながら、異常ともいえる手術件数などから考えるに、少なくとも「やりすぎ」の病院であったことは言えると思います。

この点に関して、整形外科の分野から関連した例を挙げたいと思います。

椎間板ヘルニアという病気があります。椎間板というのは背骨を構成する椎骨という骨と骨の間に挟まったもので、クッションの役目をします。
これが何らかの原因で中身がとび出し(このとび出した、という状態がヘルニア)、近くにある神経にあたっていわゆる神経痛をおこすのが椎間板ヘルニアです。

かつて、整形外科ではこのヘルニアの手術がかなりの数行なわれていました。
なぜかといいますと、患者さん自体の数の多さもありますが、実際手術をするとよくなるケースが多かったからです。

そりゃそうですよね。同じ病棟に入院していて、同じ病気で、同じような手術を受ける人が、前に受けた人の結果が悪ければ、同じ治療を受けようなんて思いませんもんね。
ですから、次から次へと手術を受ける人がいて、おそらく多いところでは年間数百例なんてところもざらにあったでしょう。

ところが現在、ヘルニアの手術は激減しました。
これはなぜかというと、実は中長期的にみると、ヘルニアは手術をしてもしなくても、そのうちよくなることがわかったからです。
確かに、手術をしたほうが短期的にはよくなります。しかし、しなくても少し我慢していると結果は同じだったのです。

椎間板がとび出した状態があるのに、どうしてよくなるのか。
この原因については長らく、椎間板が神経にあたって神経が炎症を起こすため、と説明されてきました。
ですから、炎症が治まれば症状は改善する、という理屈でした。

近年MRIの普及によって、このヘルニアの状態を画像で経時的に追うことができるようになりました。
その結果、とび出したばかりの椎間板は、数週間程度で吸収されてなくなってしまうことがわかったのです。

生体は、体の構造物が本来あるべきところにあれば自己とみなし、何もしませんが、あるべきところにないと異物とみなし、吸収してしまいます。
皮下出血などがそうですよね。
内出血は一時的にはくろじとして残りますが、時間とともに消えてなくなります。
それと同じことがヘルニアでも起こっていたんです。

こうしてみると、ヘルニアの手術の必要性はかなり薄れてきます。
現在整形外科では、ヘルニアの手術はかなり適応をしぼって、本当に必要なケースのみの行なっているところがほとんどです。

以前にがんばって多くの手術をやっていた病院というのは、今から考えると「やりすぎ」のところもあったといえるでしょう。
しかし今となっては、当時はなかなかそれがわからなかった、というしかないと思います。

ところで、そんなわけで現在椎間板ヘルニアの手術療法からほぼ撤退した整形外科ですが、ヘルニアに関して後発で参入した科によっては、積極的に手術をしているところもあります。
うちの患者さんでも時々、そこで手術をしてもらってよくなった、と喜んでいる方もいます。

まあ、喜んでいるのだからいいですが、僕はそこの病院に自分の患者さんを送ろうとは思わないです。

怒濤の勢いですね。
それだけ、医師の方々の報道への不満が強く、また、客観的にも医療報道の内容はひどいということでしょう。

しかしながら、です。
「報道人はひどい奴らばっかりだ」という意識では、問題の解決に向かわないと思います。
「a%の医師は有能かついい人だ」と考えている人は、同じく「a%の報道人も有能かついい人だ」と考えてみませんか。同じ日本人の集団、無能や悪人の割合なんて似たようなものだと思います。
他の職業集団が無能や悪人ばかりに見えるのは、現に無能や悪人ばかりだからではなくて、職業倫理が違うからだと思います。

そんなことはない、資格ある医師は有能でいい人、報道人は無能で悪い人、医師の敵だと考える人も、報道人をもう少し知るとよいと思います。
敵を知れば百戦危うからずです。

具体的な問題提起は、追って書き込みます。
本当は、本物の報道人の方に登場願いたいところですが…。

>No.62 まさくに さん

>運営継続して業績回復可能な零細企業
そうした個人事業者等の零細企業が、本当に貸金業者からの借入が困難になって倒産している、と考える根拠とは何でしょうか?

スレ汚しで済みません、しかも遅いし。
一応お答えを致しますと、資金問題として堀下げれば御指摘の様な議論が有ることには同意で、記事の結論が絶対的などと主張するつもりは有りません。

「記事に正当性が有る」としたのは、一般論としてそのような見方は成り立つし、捏造でもないから記事の要件は満たしている「例に上げられないほど否定されるような酷い記事では無い」といった意味です。

それにしても、マスコミへの不満はどの方面でも溜まっていますね。お邪魔しました。

大多数の有能な良き報道人は、どういう能力を持ち、何を目指して報道しているのか。
私は、こんなところではないかと推察しています。
・世の中を良くしたいという正義感と、どういう方向に変えれば良くなるかの優れた大局観を持っている。
・個別分野の専門的知識は、あらかじめ知る必要はなく、試行錯誤しつつ報道しながら学んでいけばよい。
・個々の事実の報道は、正しい方向の世論を作り出すための手段。嘘は許されないが、方向性が正しければ、事実の一部の省略や拡大は許される。

ので、特定の事件の報道の問題点を指摘しても、報道の医師に厳しいという大きな方向性は変わらない気がします。
「マスコミは不勉強」というのは、医療に限らずどの分野の専門家も言うことです。
報道人は、報道の本質的な限界だと思って聞き流すでしょう。医師が、医療の本質的な限界だと思って聞き流す批判があるように。

大局観に優れる報道人が医師に厳しいのは、医師(正確に言えば医療提供側全体)に原因があるからではないかと自省し、改善を進め、それをアピールすることが重要ではないでしょうか。
「医師は激務だ」「数が足りない」というところまでは、報道人も理解が進んだように見えます。
でも、「医療の質(EBMの推進、医療ミスの削減、患者への適切な説明等)には改善の余地がある」「国家財政の維持の観点から医療費総額の抑制が必要」という2点が、医師に厳しい報道の根本にあるように思います。

この2点を真剣に自省し、改善し、アピールすれば、報道の流れも変わると踏んでいます。
「愚かな国民に迎合している」「視聴率さえ取れればいいんだろ」という批判をするのは、大多数の有能な良き報道人をも敵に回す行為だと思います。

こんにちは、整形Aです。

大変失礼いたしました。
No71の僕の書き込みに誤りがありました。

psq法曹さんの引用したものは
http://gonta13.at.infoseek.co.jp/newpage191.htm

でした。これが△砲覆蠅泙后
謹んで訂正させていただくとともに、お詫び申し上げます。

No.70〜72
整形A(そのまんま)さん、悪役お疲れ様で〜す。
しかし、ヒールではヒールにならないでしょう、ヒートするばかり(一応、パン=駄洒落・・・笑)。
ところで、今回の意見・・・弁護士の立ち位置と似ていて驚きました。
でも、目がテン・テンになったところがあるので、その点を2点(テンテン)。
1 ロッキード事件

この事件で田中氏は贈収賄で起訴されたわけではありません。いろいろ調べたけれど検察は贈収賄では立件できなかった。そこで編み出されたのが、外為法違反。

何かの勘違いだと思いますが。
逮捕は外為法違反でしたが、起訴は受託収賄罪と外為法違反です(判決は被告人死亡により最終的に公訴棄却)。
いや、余りにも断定されているのでこちらが不安になるので、「と思います」にしておきます。そうじゃなきゃ、首相の職務権限なんて論点が出てきませんが。


2 イーホームズ藤田関係

彼は、公正証書不実記載という罪で起訴されました。この辺は法律家の方にフォローしていただきたいのですが、この罪状は (中略) 単なる法令違反です。 (中略) 国民が<生贄>を欲しているから、とにかく誰か有罪にしないといけない。そのためのまさに「国策捜査」そのものではないでしょうか。

はい、いわゆる「見せ金」だったと思いますが、確かに形式犯に近いですね。
で、藤田氏はどちらかと言えば告発した人で英雄。「国民が<生贄>を欲しているから、とにかく誰か有罪にしないといけない。」というのと矛盾しませんか?
それでも警察・検察は逮捕起訴した。なぜでしょう?
私も当時「何で逮捕だ、そんな罪で」と一瞬思いましたよ。でもすぐに意図が分かりましたよ(法曹だからですが、正しいかどうか保証なし)。

藤田さんはヒューザー小島さんと対立してましたね。国会で小島さんが本性どおり怒鳴ってましたよね。
本丸は小島さんでしょうから、これを確実に有罪にする必要があると思ったのでしょう。もし、藤田さんが何も問われず、あるいは法令違反しているのに逮捕されなかったら、小島さんは、「検察と藤田は取引をして俺を陥れている。藤田も叩けば埃が出るのに検察は大目に見た。そんなやつの調書は信用できない」と言うことが考えられたでしょう。
そういう言い分を抑えるために、敢えて逮捕起訴して、藤田さんは自分の有罪を認めた上で、しかも逮捕勾留起訴されても供述の内容は変わらなかった、というようにしたかったのではないでしょうか。
要するに、国策捜査というならヒューザー小島さんであって、藤田さんではない(国民が求める<生贄>も小島さんであって藤田さんではなかった)。まあ、小島さんを有罪にするためとはいえ藤田さんを逮捕起訴したのでしょうから、そういう意味では非情でもあり、藤田さんもいい迷惑だったでしょうがね。
ということで、法曹である私の意見ですが、どうでしょうか?

3 弁護士のように感じたのはNo.72の

こうしてみると富士見産婦人科が、本当に乱診乱療を行なっていたと、一点の曇りもなく言えるのか、疑問をさしはさむ余地はあると思います。
のところです。
だって完全立証しないと駄目という前提ですから。
私が前に言いたかったのは、No.42では「完全捏造」「でっちあげ」(私の表現)という論調だったので、それは言いすぎではないですか、ということで、疑わしい状況はあったでしょうということです。
「乱診乱療を行なっていたと一点の曇りもなく言えるのか」というアプローチと、「全くの捏造だと言えるのか」というアプローチの違いであり、私は後者に疑問を投げかけたのです。
ここは裁判の場ではないので、立証責任云々は度外視しています。

それにしても、「ふっ、ふっ、ふ」と笑っているのは、このエントリを見ているマスメディアかもしれません。「勝手に論争してるわ(笑)」・・・と。

>整形Aさん

つまり異常がないとわかっていながら、意図的に手術をした(傷害)とも、

異常がないのに手術を行った場合でも、傷害罪を適用することは大変難しいのではないかと思います。この辺りは法律家の方々の意見を聞きたいところではあります。

>現役行政官さん

世の中を良くしたいという正義感

マスメディアが正義感を持つことに関しては、ごめん被りたいところです。なんとなれば、報道が思っている正義と、私が思っている正義とでは違う場合が往々にしてあり、正義の押しつけとなる可能性が高いことです。


でも、「医療の質(EBMの推進、医療ミスの削減、患者への適切な説明等)には改善の余地がある」「国家財政の維持の観点から医療費総額の抑制が必要」という2点が、医師に厳しい報道の根本にあるように思います。

医療の質を叩くというのであれば、報道の質に関して猛然と自省するべきなのではないかなと思います。他人を批判するのであれば、やはり自己批判を行わないと、誰も言葉を聞かないと思います。


「愚かな国民に迎合している」「視聴率さえ取れればいいんだろ」という批判をするのは、大多数の有能な良き報道人をも敵に回す行為だと思います。

前者に関しては、報道批判ではなく国民を批判するべきでしょうね。後者に関しては、マスコミの本質であり、報道が商品である以上は、必然であるのかなと思います。

No.73 現役行政官さんのコメントには大賛成です。しかしNo.75には異論があります。

有能な良き報道人が「世の中を良くしたいという正義感」を持っているのはそのとおりだと思うのですが、「どういう方向に変えれば良くなるかの優れた大局観を持っている」というのは違う気がします。はっきりした方向は見えていないでしょう。見る能力がないのではなく、「国家百年の計」みたいなのを持つことは報道人の任ではないと考えているはずです。

報道人が持っているのは、バランス感覚でしょう。立場の強い個人や集団が「ひとり勝ち」して、その陰で弱者敗者がどん底におちるような世の中はまずい、という感覚。「政治権力の監視」はこのバランス感覚の永遠の中心課題です。

うまくバランスをとるような情報を選択し、加工し、大量に流す。その結果、国民や政府、各業界が「よりよい社会=よりバランスのとれた社会」を作っていくのを見守る。方向性を決めるのは、報道人ではなくて世論、政治、経済の動き。それが報道の役割だと考えているように思えます。(報道関係の誰にきいたとかでなく−−じっさいきいたことがあったとは思いますが、よく覚えてません−−報道を見ていてそう感じるのです。)

この報道人のバランス感覚の中では、患者と医療システムでは今なお患者側が絶対的な弱者に見えているのでしょう。「がん難民」、「(たらい回し改め)搬送システムの不備」。すべて患者が一方的に被害者とされています。

ところが医療者に言わせれば事態はかなり違う。この感覚のずれが医療とマス・メディアの不幸な関係の原因と思われます。

私の思う困ったマスコミ人の例示。

自分勝手に思い込んだ、しかも考えの浅い正義感に酔いしれ、
思い込んだ正義感に都合の良い「事実」のみを選択し、
「選択された事実」がさも普遍的なものであるかのごとく記事を書き、
その記事に反論されると「その道の権威」の意見で誤魔化す記者。


私の考えるマトモと思えるマスコミ人の例示。

「事実」のみを取材し、「事実」のみを報道しようとして不可能なことを知り、
永遠に実現できない「理想社会」と「現実」の葛藤から逃れられず、
毎晩大量のヤケ酒をあおって早死にする記者

 松本サリン事件の河野義行氏が「私を犯人扱いしたのがマスコミなら何とか私をそこから救ってくれたのもマスコミ」と仰ってます。桶川ストーカー殺人事件でマスコミは被害者の人権を侵害する報道をしましたが、犯人や県警を追い詰めたのもマスコミです。いろんなマスコミ人がいるということでしょう。しかし構造的には今のマスコミは駄目ですね。
 
 大淀事案では産科医が脳内出血を子癇発作と判断し、内科医は脳内出血を疑いました。内科医はそういうことを患者の前で、あるいは患者に伝わる可能性のある場で言うべきではないですね。それを聞いた遺族が誤診と判断するのは自然です。記者が医療過誤の疑いあり、と判断するのも自然です。産科医が子癇発作と判断するのが自然であるのと同じことです。それに加えて救急医療体制の不備の問題があります。これらを報道するのは義務であると記者が判断したのは誤りではないと思います。
 
 ワイドショーの扇情的なバッシング報道には確かに問題があります。しかし、言っても仕方がないという感じがします。バッシングに捏造。マスコミ不信は国民全体に浸透しています。しかし、解っていながら、マスコミに支配されています。私もそのひとりです。
 
 大淀病院から産科医が撤退したのは残念です。しかし、バッシング報道の結果そうなったんだ、と遺族やマスコミに反撃して欲しくないですね。また、遺族に協力しているかもしれない「陣痛促進剤の被害を考える会」に、エセ同和と同じ、というレッテルを貼って欲しくもないですね。マスコミだけではなく、医療側にも感情論があるようです。
 
 大多数のお医者さんは困難な状況の中で医療に従事なさっているということは解ります。最近あちこちの医療関係ブログなどを読むようになりました。一部に、医療を聖域とされる方もおられるようですね。わけの解らぬド素人が口を出すな、と言わんばかりの発言をなさる方もいます。「白い巨塔」は健在のようです。
 
 今日のニュースステーションでネイリスト変死事件が取り上げられていました。窒息死した人間が自分で飛び降りるはずがないのですから殺人事件に決まってますよ。しかしまだ捜査本部を立ち上げていないそうです。うやむやな形にならないようにマスコミに頑張って欲しいものです。

No.68

つまり、私は、警察・検察に押収された証拠類は、不起訴になっても返却はされないと理解しているのですが、その理解は正しいかと言うことです。

間違いです。×です。ペケです!
証拠品は、事件の捜査や公判に必要がなくなれば、第一義には差し押さえられた人(被差押人・差出人)、場合によっては所有者又は管理者に返却されます(逆に言えば還付権がある、と言います)。
ただし、被差押人が権利を放棄(受還付権の放棄と言います)したり、所有者が所有権を放棄すると、返却されずに、不要なものであれば廃棄されます。

その事件が起訴されなくても、他の事件で起訴され、もしかして必要になるかもしれないときは、通常検察官が「○○事件が確定するまで保管」という命令を出します。その事件は民事事件の確定まで保管というのでも法律上は可能です。

受還付権(所有権)は物権ですから、その請求権は消滅時効にかかりません。
したがって、その権利を放棄しない限り、検察官は保管するか、返還しなければなりません。

地方で勤務医をしているものです。
いつもブログを拝見させてもらっています。
モトケン様には大変感謝しております。

素朴な疑問なんですが、なぞこのタイトルなのに
医療関係者や司法の方々が、真剣に議論や持論を展開しているのに
マスコミ関係者やジャーナリスト(特に医療専門の)の方、
医療行政関係の方は真剣な議論に参加してくれないのでしょうか。
もしこのブログを見ているのなら、ぜひ参加して
真摯な意見を聞かせてください。
何卒よろしくお願いいたします。

No.75 現役行政官さんのコメント冒頭の3つのポイントですが、これに少々。

>・世の中を良くしたいという正義感と、どういう方向に変えれば良くなるかの優れた大局観を持っている。

正義感を持たない人間は報道の仕事をすべきではないと私も思いますが、後段の「大局観を持っている」のくだり。この部分は「自分のイメージする正義」とその正義が実行されたとき「社会にどのような影響を与える」のかを具体的に頭の中で描ける人間、という意味でしょうか?
 マスコミ人を見ていると彼らの正義感と社会へのインパクトの考察が非常に浅いという印象があります。Aという報道を行うと社会はBの方向に変化する、ここまでの一段思考での報道が多すぎませんか?
 Aという報道により社会はBの状態になり、B状態の社会はさらにCという社会問題を誘発する、そのCという社会問題はさらにDを誘発し同時にEにも影響を与える・・・。こうした多段思考がどれくらいできるかが優れたジャーナリストの必要能力と思いますが。

>・個別分野の専門的知識は、あらかじめ知る必要はなく、試行錯誤しつつ報道しながら学んでいけばよい。

 確かに報道しようとする分野の専門知識を、あらかじめ全て知っておくことはできませんし、その必要もないでしょう。ですが、せめて基礎的な事柄、基本的知識ぐらいは事前勉強して欲しいものです。
 この数日、年金問題がTV番組で沢山取り上げられていますが、ニュースショーでコメントするゲストの芸能人の中に、民間の保険会社の私的年金と公的年金を混同したり、衆議院と参議院の2院制であることすら理解できない者がいる。こうした不勉強な人間を「報道番組」に出演させていること自体、現在のマスコミのレベルを示すものではないでしょうか。

>・個々の事実の報道は、正しい方向の世論を作り出すための手段。嘘は許されないが、方向性が正しければ、事実の一部の省略や拡大は許される。

 さてこの最後の文章、この論旨には同意できません。「事実の一部の省略や拡大」これはマスコミ・報道にとって避けられないことです。新聞紙面のスペースなり電波媒体での時間の制約なりから、取材で得た全てのネタを記事にすることは不可能です。その制約の中で何を取り上げ何を捨てるか、こうした取捨選択は必然です。
 しかし、「方向性が正しければ・・・許される」これは同意できません。この理屈はテロリストが自己正当性をアピールするときの理屈と同じではないですか?
 「取捨選択の基準やルールが、その記事から読みとれるように報道するなら、その報道の受け手である社会大衆から容認される」と私は思います。

No.83 psq法曹 さん、コメントありがとうございます。

上の方で紹介された神津康雄氏の文章を以前読んだとき「この民事裁判では、既に20年も前の刑事事件で検察側が起訴することさえできなかった件の審理に当たって、手術のビデオテープも摘出臓器も証拠物は何一つ出されず、裁判所に提出されたカルテと被害者同盟の訴えだけで判決が下されている。」の部分で”検察に押収されたから、テープや組織を提出できなかったんだ”と思い込んだようです。

No.82 きとら さん、こんにちは。
>バッシング報道の結果そうなったんだ、と遺族やマスコミに反撃して欲しくないですね。

まず、遺族とマスコミをまぜこぜにすべきではないだろうと思います。
遺族とマスコミは別の立場です。
その上で、マスコミへの反撃は行うべきだろうと思います。
おかしな報道があれば、訂正がなされるべきだろうと思います。
あやまった報道の結果、大淀病院の産科が休診となったのなら、マスコミは反省すべきだと思います。

>わけの解らぬド素人が口を出すな、と言わんばかりの発言をなさる方もいます。

ド素人が口を出すのは、かまわないと思います。
ただ、専門家の意見に全く耳を貸さないド素人がいるので、専門家が怒り出すのだと思います。
私は、2週間ほど前、毎日新聞に対し、ある記事に使われている医学用語が間違いないのかの問い合わせメールを出したのですが、未だに返事がありません。
人の言う事に耳を貸す気は無いように見えます。

>No.1 んじゃさんのコメント | 2007年05月29日 21:24 | CID 57719 | (Top)
>こういうブログを紹介して挑発してみましょう。
>http://minkara.carview.co.jp/userid/9433/blog/5014371/

続編が書かれています。
http://minkara.carview.co.jp/userid/9433/blog/5058493/
http://minkara.carview.co.jp/userid/9433/blog/5086244/

> No.64 Roko さん
有意義な検証ありがとうございました。とすれば、医師・患者のためにマスコミのめちゃくちゃな屁理屈(つまり、論理的ではない間違っているもの)を常に監視し、我々の生活が阻害されるようなのであれば直ちに訴える必要がありますね。もしかしたら「報道の自由」に対する「プライバシーの侵害・ねつ造・非論理的意見の排除」の様な法的な措置が必要なのでしょうか?
マスコミはいつも報道の自由を盾に自分たちの有益性を強調しています。しかし、医療報道に関してはほとんどが有益ではなく、むしろ害です。しかし、プライバシー侵害や事実無根、肖像権侵害や精神的苦痛を味わったとして訴えてもそれが認められるという例が多いのかどうかはわかりません。
例え、自信で訴えることが出来ても費用がかかります。本来、費用がかからなくても済む世の中が必要なのかもしれません(まあ、これは医療を含むその他の訴訟でも同じですが)。やはり法的に我々の権利が守られた方が良いと思います(すでに守られているのかどうかは知りませんが)。
その辺りは一体どうなっているのでしょうか?

No.82 きとら さん 

>大淀事案では産科医が脳内出血を子癇発作と判断し、内科医は脳内出血を疑いました。内科医はそういうことを患者の前で、あるいは患者に伝わる可能性のある場で言うべきではないですね。

すいませんが、上記の文書の根拠を教えてくれませんか。
「産科医が脳内出血を子癇発作と判断し」
→子癇の患者さんが脳出血を合併される例もみられます(解剖例では、子癇患者さんの多くに脳出血が認められるようです)。きとらさんは脳出血と子癇発作を全く別の病気で、明確に違うものと勘違いされていませんか?先進国では分娩の0.05%(1万分娩に5例)に子癇がみられ、一方、それと鑑別が非常に困難な脳出血は0.0007%(15万分娩に1回)しかみられません。主治医が子癇と考えたのは、診察時点では妥当だとは思いませんか?

「内科医がCT検査を行うことを主張したが産科医が拒んだ」などと報道されてい ますが、両者の間でそんな押し問答のようなやりとりはなかった。   

というのが内科医からの証言で得られているようですが、きとらさんが上記のような発言をされたのは、新しい論拠が出てきたのでしょうか?

>わけの解らぬド素人が口を出すな、と言わんばかりの発言をなさる方もいます。

わけの解らないまま口を出すのは、いいのだろうか?

No.82 きとら さんのコメント
 
>大淀病院から産科医が撤退したのは残念です。しかし、バッシング報道の結果
>そうなったんだ、と遺族やマスコミに反撃して欲しくないですね。

No.86 創価板日報係(消外) さんのコメント

>まず、遺族とマスコミをまぜこぜにすべきではないだろうと思います。
>遺族とマスコミは別の立場です。
>その上で、マスコミへの反撃は行うべきだろうと思います。

私もマスコミへの反論はするのが当然だと思いますし、マス・メディアを利用して医療者側の反論をさまざまな方法で圧殺しようとする弁護士や支援者への批判もあって当然です。しかし、創価板日報係(消外) さんの書いているように、マス・メディア批判と、原告である患者や遺族に対する批判は峻別すべきだと思うんですね。

医療者限定の掲示板で「困った患者さんや家族」への愚痴を書くのは全くかまいません(それをも圧殺しようとする動きには嫌悪感を覚えます)。しかし、たとえば下記の書物のカスタマーレビュー欄に並んだ記述のように、医事訴訟をおこした遺族を、訴訟を起こしたということに関して公開の場所で批判するのは自重すべきだと思います。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4094047417/

(↑ここで読めるレビューは、2ちゃんねるの医療板、医学板、ニュース板での書き込みと極めて類似していますから、若い医師や医学部生がAmazonに書き込んでいることはほぼ確実だと思われます。「プロ市民の自作自演」にしては上手すぎます。)

医療者側に言わせれば、「この20年で医療と患者の関係は『患者様こそ医療の主役』と患者優位に変化したのだから、患者と医療者の関係は百歩譲っても対等の関係。互いが応分の権利を持ち義務も負うべき。なのに、医療者側が十分な医療を提供する義務をはたしたにもかかわらず医療の結果が不幸な転帰をたどった途端、患者や家族は『自分は医療システムに対して無力な弱者、被害者です』という顔をして訴訟をおこす。これは権利だけ主張して義務を放棄する無責任な態度であり、許し難い」となるのでしょう。

とはいえ、こういった患者(および家族)に対する批判は、以下の2つのレベルで問題があります。

1.「訴訟を起こす権利」を一般的に制限するよう主張している外観をとることとなり、一般社会および司法関係者の同意を得ることが難しい。「民事訴訟を起こす人は、自分がうけた被害の回復だけを考えるのでなく、提訴がもたらす社会的影響も考慮した上で提訴すべきだ」という主張は、認められがたい。

2.患者と医療者が対等の関係になってまだ年月が経っていない。しかも「患者の権利」は世界中で叫ばれているが「患者の義務」についての社会的合意はまだない。「患者には治療方針について自己決定する権利があるのだから、決定した治療方針を遵守する義務とともに、期待と異なる治療結果を受容する義務もあるにちがいない」という医療者側の認識は、特に2つめの義務に関しては全く患者と共有されていない。よって、現時点でそれを患者に求めることは時期尚早である。
(もちろん大部分の人は、社会常識なり生きていく上での自己責任感覚として「お医者さんも一生懸命やってくれたし、看護婦さんも親切だったし、こうなったのは運命だったと思うしかないねえ」と、残遺障害や家族の死を受容しています。しかし、この暗黙の合意を「医療結果の受容は患者の義務である」と明文化された合意にするのには長い道のりが必要でしょう。)

医療、司法以外の第三者の参加が期待されるスレですが、そうであるだけに慎重な対応が必要ではないかと思います。

いつもと同じ調子で(苦笑)新規参加者を詰問しておりますとなかなかにレスも付けがたい雰囲気になってくると思いますので、常連の皆様方にもご配慮いただければと考えますが。

過ぎたるは及ばざるがごとしと申します。野次馬より老婆心ながら。

 きとらさん
 
>また、遺族に協力しているかもしれない「陣痛促進剤の被害を考える会」に、エセ同和と同じ、というレッテルを貼って欲しくもないですね。マスコミだけではなく、医療側にも感情論があるようです。

 私はどこにもエセ同和と同じとは言っていません。
 しかしこの会の面々は「医師が給料が安いといっても、一般人は納得しない、医師が自分のこどもにごはんを食べさせられなくなるほど困窮するくらいなら理解を得られる」、「医療崩壊は医師の無能のせい」「分娩が平日の日勤帯に多いのは医師の怠慢(予定帝王切開を含めるなど統計的にむちゃくちゃな論拠ですでに論破されているにもかかわらず、ないかとあればいつもこの発言)」「医師が一生懸命やれば訴えない(一生懸命やっても家族の情に訴えず冷静に事態に対処していたらいけなくて、一緒に泣いたらよいのだろうか)」などの数々のトンデモ発言をされています。

 医療従事者としてはこの集団は偏向しているとしかいえない。そしてこの集団はすでに被害者ではなく「加害者である」と感じています。

 大淀病院の件に関しても、「関与しているかも」ではなくて講演会でもテレビでもいつもでてきて明らかに関与しています。世の中におかしな団体はいくつもあるのでこういう団体が存在することはそれはそれで仕方のないことかもし出ません。

 しかし分娩事故が起きたとき、いつもこの団体にコメントを求める毎日新聞の姿勢は、報道機関としておかしいのではありませんか。
 毎日新聞の青木絵美氏の捏造報道、そしてその報道で賞を受賞し自画自賛、旗色が悪くなってくると(医療関係者は呼ばず)座談会をしてお茶を濁しコメンテーターに「医師はマイノリティだから(意見を無視してもよい)」という趣旨の発言をさせ、「取材源は明かせないが、取材したのだから真実だ」「遺族から見れば6時間放置もたらいまわしも真実だ」とどうどうと言い張る報道機関は、報道機関として終わっていると思います。

 この報道だけでなく「あごから中心静脈カテーテル挿入」などきちんと取材さえしていない、ありえないことを書く。こんな低レベルの新聞はこちらでは見ません。

 週刊誌の中にはよい医療記事を書く良心的なマスコミ人もいるようですが、毎日新聞の医療記事はあまりにも低レベルすぎると思います。

No.79 しま(その他)さん
>マスメディアが正義感を持つことに関しては、ごめん被りたいところです。なんとなれば、報道が思っている正義と、私が思っている正義とでは違う場合が往々にしてあり、正義の押しつけとなる可能性が高いことです。

No.81 法務業の末席さん
>自分勝手に思い込んだ、しかも考えの浅い正義感に酔いしれ、
>思い込んだ正義感に都合の良い「事実」のみを選択し、
>「選択された事実」がさも普遍的なものであるかのごとく記事を書き、
>その記事に反論されると「その道の権威」の意見で誤魔化す記者。

まあ、この点は様々な意見があるところでしょうね。
私は報道人は正義感を持って報道内容に反映させるべきと考えますが、本筋からずれた話なのでこれ以上は避けます。
ここで論ずべきは、報道人のありようは所与のものとして、医師側が何をしたら報道内容がよい方向に変わるかということでしょうから。


No.80 太郎冠者さん
>報道人が持っているのは、バランス感覚でしょう。

確かに、大局観・方向性と言うよりバランス感覚と言った方が正しそうですね。


>この報道人のバランス感覚の中では、患者と医療システムでは今なお患者側が絶対的な弱者に見えているのでしょう。「がん難民」、「(たらい回し改め)搬送システムの不備」。すべて患者が一方的に被害者とされています。

私もそう見ています。
結局は、報道人がよい人であろうが悪い人であろうが、彼らの持つこのバランス感覚をどう変えていくかというのが、医師の側の課題だと思います。
事実関係の誤りの指摘、報道姿勢の批判、ひどい患者に困っていることの説明、いずれも大いにやるべし。事実関係の報道の内容はましになるでしょう。
でも、バランス感覚を変えさせるには、それだけじゃ足りない。医療提供側は患者のためにこう変わるのだという強いアピールが必要と考えます。

若干それますが、ひどい患者の問題は、分かってもらえると思いますよ。
教育方面では、モンスターペアレントの問題がクローズアップされてきてますし。


No.85 法務業の末席さん

>マスコミ人を見ていると彼らの正義感と社会へのインパクトの考察が非常に浅いという印象があります。Aという報道を行うと社会はBの方向に変化する、ここまでの一段思考での報道が多すぎませんか?

おっしゃるとおりだと思います。ただ、第一報が乱暴なのは私は許容範囲内と思っています。
専門家から誤りの指摘を受けて、謙虚に報道内容を変えていく姿勢があれば。
報道には、ある程度のトライアルアンドエラーはつきものと思っています。


あと、No.84 一勤務医さん もおっしゃってましたが、報道人の方、読んでいたらぜひ一言だけでも。

> 現役行政官さん
私の基本的な考えは、善悪は相対的なものであり、正義は一つではないと言う事です。正義感は構わないのですが、正義の押しつけになるのが問題だと思っています。


医師側が何をしたら報道内容がよい方向に変わるかということでしょうから。

医師側が医療側の立場をねばり強く主張し、国民に意思の考え方を浸透させる以外、医師のとれる手段はないと思います。


ところで、ヨーロッパのマスコミに関して言えば、以下のような例があります。

 番組は37歳の末期の脳腫瘍を患う女性が3人の候補者の病状や夢などを紹介するビデオを見たり、候補者の家族や友人と話をしたりした後、自分の腎臓を提供する1人を決める。視聴者も誰に提供すべきか80分間の放送中投票できるという。

http://www.sankei.co.jp/kokusai/europe/070601/erp070601001.htm

これは実はやらせだったとの話ですが、この手法は称賛されるべきものか、批判されるべきものなのか、意見が分かれそうですね。

慶応大学の教授が年金問題に関する新聞報道を評価したpdf文書を紹介します。

この度の泡沫の年金騒動の持久力はどのくらい?

報道を批判するのと同じくらい、評価することも大事なのではないでしょうか。

 創価板日報係(消外) さん
 
>まず、遺族とマスコミをまぜこぜにすべきではないだろうと思います。
 
 すいません。舌足らずでした。
 
>あやまった報道の結果、大淀病院の産科が休診となったのなら、マスコミは反省すべきだと思います。
 
 特にワイドショーなどでは過剰なバッシングがあったと思います。しかし、報道内容そのものに明確な誤報があったのなら、反省を求める、というだけでなく抗議や訂正要求をすべきなのではありませんか?
 
 全国的な産科の撤退は困ったものだと思います。訴訟リスクを回避したい、というのは解ります。しかし産科医がいなくなっても困るんですよねぇ。
 
 われわれ患者の側にも問題がありますね。
 私は五人兄妹、産婆さんに自宅に来て貰いました。お産は病気ではないのですから、健康である限り、大きな病院に行かなくてもいいと思います。運悪く死産になったのなら次頑張るということにして・・。昔はそうだったでしょう。
 それと不妊治療。そこまでやらなくても、という気もします。神の意志とまでは言いませんが、子供を産むなという母体からの信号と受け取って諦める、という途もあると思うのですよ。死ぬ時は死ぬ、治らない病気は治らない、そういうものじゃないですか。要求水準を高くし過ぎるのもどうかと思います。
 
 生まるるに時あり 死ぬるに時あり ですよ。
 もっとも、お医者さんがこんなことを言っちゃいけませんが。(笑)
 
 岡山の内科医さん
 
>主治医が子癇と考えたのは、診察時点では妥当だとは思いませんか?
 
 そう思います。と言っても私は素人ですから、医師の皆さんの意見に従っているだけなのですが・・。奈良県警も妥当と判断し、立件しなかったのだろうと思います。
 
>「内科医がCT検査を行うことを主張したが産科医が拒んだ」などと報道されていますが、両者の間でそんな押し問答のようなやりとりはなかった。
 
 そうでしたか。私は報道を鵜呑みにしてしまったわけですね。まったくの虚報だったのでしょうかねぇ。それとも何らかの根があり、それを拡大解釈してしまったとか。
 また、「仮眠」の問題もありますね。医療側と患者側とで何らかの誤解、行き違いがあったのでしょう。人と人との間では常に起り得るものです。それは話し合いの過程で解消できていたのではないか、提訴に至ったのは双方にとって不幸、というのが私の基本的な考えです。
 
 元研修医さん
 
>医療従事者としてはこの集団は偏向しているとしかいえない。そしてこの集団はすでに被害者ではなく「加害者である」と感じています。
 
 攻撃を受ける医療側にしてみれば「加害者」でしょう。しかし一方ではこの会に頼る患者さんもいるわけでしょう。大淀訴訟に注意していきたいと思っています。
 
>週刊誌の中にはよい医療記事を書く良心的なマスコミ人もいるようですが、毎日新聞の医療記事はあまりにも低レベルすぎると思います。
 
 毎日新聞に限らず、専門家から見ればどの新聞も低レベルなのではありませんか。しかしあまりにも低レベルの記者ならそのうち淘汰されるでしょう。青木絵美記者が淘汰されるか、あるいは一層成長していくか、今のところどちらとも言えないと思います。

No.97 きとら さん

サンドバッグになりたいか、火の中に油を注ぎたいか、不思議な人ですね。
お約束でツッコミを

>報道内容そのものに明確な誤報があったのなら、反省を求める、というだけでなく抗議や訂正要求をすべきなのではありませんか?

抗議や訂正要求を貴方達に伝えるのもマスゴミです。よって貴方に伝わら無くても抗議していない訳でも、訂正要求をしていない訳でもありません。

>健康である限り、大きな病院に行かなくてもいいと思います。運悪く死産になったのなら次頑張るということにして・・。昔はそうだったでしょう。

ちなみに健康で出産を迎えようとした大淀の事例は、脳出血になりましたが、自宅であったら原因不明で母子共に死亡です。昔ながらの光景ですが、貴方の意見によれば、全く問題なしですが、それでよろしいですか?
仮眠もなにも、医師が要らないというのであれば、今の大淀も『しかし産科医がいなくなっても困るんですよねぇ。』というのと矛盾しているんですけど?

マスゴミの背景には、御都合主義で、支離滅裂で、健忘症の一般大衆がいるのが良く分かりました。

>Med_Law さん

抗議や訂正要求を貴方達に伝えるのもマスゴミです。よって貴方に伝わら無くても抗議していない訳でも、訂正要求をしていない訳でもありません。

今の世の中、インターネットという情報発信手段があるわけで


マスゴミの背景には、御都合主義で、支離滅裂で、健忘症の一般大衆がいるのが良く分かりました。

きとらさんのご意見は、そこまで非難されるものでも、否定されるものでもないとは思いましたけど。

>創価板日報係(消外)さん

私は、2週間ほど前、毎日新聞に対し、ある記事に使われている医学用語が間違いないのかの問い合わせメールを出したのですが、未だに返事がありません。
人の言う事に耳を貸す気は無いように見えます。

医師に取っては重要な間違いですが、専門外の方に取っては些細な間違いという事なのでしょうね。もっと言えばどこが間違っているかわからないので、反応する気もないと言うことでしょう。

法律家の方々で言えば、「不当な書類送検」みたいなものでしょうね。

No.97 きとら さんのコメントは

「医者がいないと困る時も有るし、患者は頼りすぎではないか?」
という感覚に読めますね、舌足らずではあっても矛盾でも無いしむしろ普通でしょ。

それに対して
>No.98 Med_Law さんのコメント

これは対話拒否の罵詈雑言の趣で、マイナスにしかならないのでは。

>No.97 きとら さん
普通の内科医として、ちょっと補足しますね。

「内科医がCT検査を行うことを主張したが産科医が拒んだ」

最初の報道で私が一番引っかかったのはここなんですよ。内科医が言ったか言わかったかだけでは水掛け論になってしまそうですが、この状況から考えると普通の内科医が産科医にCT検査を行うことを主張することはまずありえないと思うのです。

内科医「念のためCTとりましょうか」
産科医「子癇だから(だったら)動かさないほうがいい」
内科医「そうですか」

このくらいの会話はあったかもしれません。でも内科医が主張することは考えられません。なぜなら、内科医はほとんど子癇を見たことが無いからです。産科医に「子癇」と言われたら内科医は「子癇とはこういうものか」と思うか、「こういう子癇もあるのか」と思うはずです。そういう内科医が子癇のプロである産科医に「動かさないほうがいい」と言われて、それでもCTを主張するとは考えられません。

※内科医が神経内科医だったら別かもしれませんが、違うようです。

No.101 MultiSync@一市民さん

対話の反対は、罵詈雑言ではなく、無関心、無視です。

間違った言動に対して、行動しないといけないというのは、『きとらさん』の意見でもあります。

インターネットでマスゴミに対して反論しても、『きとらさん』レベルの一般市民は、活字の大きさでしか判断できないようですし、自分の語彙の範疇を超えて理解しようとは思っていないようです。
大淀病院の検証サイトは、沢山あります。

大淀病院の産婦人科医の仮眠の問題を挙げているようですが、医師が仮眠を取る間に、看護師は見回ってなかったとでも、モニターしていなかったとでも言うのかな?
体力の限界まで働いていて、更に知力・体力を使う場面のために休むのは、プロとして当然。

漫画ではありますが、PINEAPPLE ARMY(作・工藤かずや、画・浦沢直樹)のジェド・豪士のプロ規範を学んでみては?

マスゴミの最近のレベル低下が伺えるのは、

マスゴミの語彙の少なさ、誤用の乱発

”CTを撮ることを主張した”という主張には、単に言ったということ以外に、かなり強い意志が含まれているが、誰が確認したというのだろう。客観報道+意見であるべきところを、主観報道/誤報道+煽動では、ゴミ扱いされるのは当然だろう

客観報道するためには、客観できる高い認知能力、解析能力、知識が必要であり、客観的に報道するための専門語彙が必要だが、一般市民に伝える時にマスゴミ自体が理解しないまま垂れ流すから、主観が主で客観を飛ばし、語彙を絞って誤用を起こす
集団ゴミが、個別のゴミ意見を喚起するというのは、公害と同じでは???

>Med_Lawさん

看護師は見回ってなかったとでも、モニターしていなかったとでも言うのかな?


きとらさんは仮眠自体を問題にしているのではなく、仮眠についての医療側と患者側のコミュニケーションギャップを問題にしているように受け取れるのですが、いかがでしょうか。

、「仮眠」の問題もありますね。医療側と患者側とで何らかの誤解、行き違いがあったのでしょう。人と人との間では常に起り得るものです。

>No.88 yama様
>もしかしたら「報道の自由」に対する「プライバシーの侵害・ねつ造・非論理的意見の排除」の様な法的な措置が必要なのでしょうか?

法律の専門家ではないので、意見に間違いがあるかもしれません。ご容赦を。
法律に関してですが放送法があります。

第1章の2第3条の2 放送事業者は、国内放送の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
1.公安及び善良な風俗を害しないこと。
2.政治的に公平であること。
3.報道は事実をまげないですること。
4.意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。

報道法というのはなく、これが使えそうかな?と思えるのは憲法ですかね

第十二条  この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。


まあ、この放送法に違反しても訂正放送を流せばいいので効果はあまり期待できません。
法律に違反したとしても、バレなければいいという行為も出来るので法を過信するのも危険かと。

法的ではなくても、医療側に危害が及ぶ報道があった場合、組織の資金・社会的地位にマイナスな影響を与えることは可能です。
私が提案した医療報道官制度は、医療から情報を出す入り口をコントロールし「スクープ」というマスコミが欲しがる情報を医療側が与える事で制御する手法です。他にも不買運動・デモ活動など様々な手法があります。
ただ、法的も含めそれら手法は、あくまで医療の側が行わなければならない物だというのが大事です。
行政、国民、マスコミは何もしてくれません。医療の側が対抗策を作り上げないといけません。

なお、現時点で私が思うに、これ以上の法的権利を求める事は「特権階級」を認める事にも繋がり危険と判断します。
費用の面についても、訴訟は主観的理由で可能である以上、費用負担は仕方のない事かと思います。

>Med_Law様

マスゴミの背景には、御都合主義で、支離滅裂で、健忘症の一般大衆がいるのが良く分かりました。

対話の反対は、罵詈雑言ではなく、無関心、無視です。

 きとら様の意見に賛成する訳じゃありませんが、上の先生の発言は対話を生むものではなく、いたずらに対立を煽っているだけに思えます。

 一般の方が知識不足、情報不足であることはやむを得ないかと。それこそ医療者側の広報不足の問題、マスコミの取り上げ方の問題であり、そこを訂正すべく対話していく方がよろしいかと。先生の発言と「陣痛促進剤の被害を考える会」の両方の発言を引き比べたとき、両者への知識が皆無な人が見た場合、どちらの発言を支持する人が多いかは自明でしょう。実態は研修医様のおっしゃるとおりだと私も思いますけどね。

>Med_Law様
私も僻地内科医様と同じです。きとら様の発言内容自体は同意しかねるものが多々ありますけど、Med_Law様の「ゴミ」とか「御都合主義で、支離滅裂で、健忘症の一般大衆」などの罵倒の使用については全くもって理解しがたいというか、あえてマスコミに医師の品性の低さを示すためにこういう語彙で書いてみせて新聞記事ネタを作ってらっしゃるのか…?という風に見えます。
そんな物言いで自分や医師を貶めることはないと思うのです。これ対話じゃないし。

発言の内容そのものについては別段異論があるわけでもないのにこういう言葉遣いで書かれてしまうと、なまじ異論があるわけではない人達が困惑するかと思いますが。

罵詈雑言は何も建設的なものを生み出したりはしないので、ご一考下さい。

No.103 Med_Law さんのコメント
対話の反対は、罵詈雑言ではなく、無関心、無視です。

関連の無い位置にいられるならば無関心・無視も可能ですが。
関連を断ち切れない条件では、対話の反対は拒絶でしょう。

それは対話の前提となる相手を受け入れない態度で、罵詈雑言も入る。
紛争拡大に有効な手段です。

意思疎通を拒んでいないことは解りますが、むしろ主張をまくし立てるに近く、その相手が違う風です、例えればこんな感じ。

バスに轢かれかけた貴方が、事情を良く知らずに声を掛けてくれた乗客に怒鳴っている。

 元ライダー.開業医さん
 
>最初の報道で私が一番引っかかったのはここなんですよ。内科医が言ったか言わかったかだけでは水掛け論になってしまいそうですが、この状況から考えると普通の内科医が産科医にCT検査を行うことを主張することはまずありえないと思うのです。
 
No.89で岡山の内科医さんが、
<「内科医がCT検査を行うことを主張したが産科医が拒んだ」などと報道されていますが、両者の間でそんな押し問答のようなやりとりはなかった。というのが内科医からの証言で得られているようです>と仰ってます。
 
 そういう事実がまるでなかったのなら報道は「デマ」ということになりますね。
 伝聞は伝わるうちに変形する、あるいは伝えるときに尾ひれをつける、ことがよくあるものです。また、そもそもの元の事実にしても、遺族、産科医、内科医たちの記憶違いや誤解、思い込みという要素もあるでしょう。
 実際はどうであったのかよく解りませんね。裁判で明らかになると思いますが、逆に、裁判は利害が真っ向から対立するものですから、かえって真相から遠のくという可能性もなきにしもあらずですね。

昼食を食べながら、久々に投稿します。

No.75 現役行政官さん

「医療の質(EBMの推進、医療ミスの削減、患者への適切な説明等)には改善の余地がある」「国家財政の維持の観点から医療費総額の抑制が必要」という2点が、医師に厳しい報道の根本にあるように思います。
この2点を真剣に自省し、改善し、アピールすれば、報道の流れも変わると踏んでいます。

医療提供者側がこの2点を自省しなくてはならないというご意見に強い違和感を覚えます。

私は、診療対象の高齢化、医療の高度化に伴い医療費総額の増加(自然増)は不可避と考えます。それを国家財政の維持の観点から抑制するというなら、患者への説明を含めた医療の質の向上はあきらめるほかないと思います。

といっても現役行政官さんに向って反論するのはトピずれですよね。どなたか、上の2点が矛盾しないと思われるマスメディアの方にコメントいただきたいと思います。

こんにちは、整形Aです。

psq法曹さん、亀レスですが、コメントありがとうございます。

No.77 psq法曹さんのコメント

>1 ロッキード事件
>
>この事件で田中氏は(中略)。そこで編み出されたのが、外為法違反。
>
>何かの勘違いだと思いますが。

ご指摘ありがとうございます。
そういえば、「受託収賄」「受託収賄」と、昔何度も聴いた記憶がありますね。
逮捕は外為法違反で、起訴はそれプラス受託収賄でしたか。

なんかで、外為法違反をひねり出したのは検察のウルトラCだった、みたいな記事があったので、てっきりそれ単独かと勘違いしてしまいました。

>2 イーホームズ藤田関係

>本丸は小島さんでしょうから、(中略)国策捜査というならヒューザー小島さんであって、藤田さんではない(国民が求める<生贄>も小島さんであって藤田さんではなかった)。まあ、小島さんを有罪にするためとはいえ藤田さんを逮捕起訴したのでしょうから、そういう意味では非情でもあり、藤田さんもいい迷惑だったでしょうがね。
>ということで、法曹である私の意見ですが、どうでしょうか?

プロの見方にあえて意見を申し上げるのも勇気が要りますが(笑)、自分の考えはこうです。

捜査に入る段階で捜査当局は、ある程度目算はあったと思うんです。
特にヒューザーや木村建設は姉歯とつるんでやっていたに違いないと。
ところが調べてみると、実際は姉歯氏が単独でやったことでした。
こりゃえらいことになりました。

例えば実際にマンションが壊れて住民に死者やけが人が出たというのであれば、最低限、業務上過失傷害や過失致死で立件可能でしょうが、幸か不幸かそういう人はまだでていない。
最初からだますつもりなら詐欺でしょうが、ヒューザーも木村建設もそういう認識はなかった。逆にみんな姉歯氏にだまされていただけでした。
となると、本来は民事だけで対応すべき事柄ですよね。

ところがあれだけ注目と期待をされて捜査に入りました。その挙句立件できたのは姉歯氏だけ、というんじゃ世間に顔向けできません。
そこでどんな微罪でもいいから、とりあえず関係者全員を刑事で立件する必要があった。
そんなところじゃないでしょうかね。

後半へ

こんにちは、整形Aです。

続きです。

No.77 psq法曹さんのコメント

>3 弁護士のように感じたのはNo.72の
>
>こうしてみると富士見産婦人科が、(中略)疑問をさしはさむ余地はあると思います。
>のところです。
>だって完全立証しないと駄目という前提ですから。
>私が前に言いたかったのは、No.42では「完全捏造」「でっちあげ」(私の表現)という論調だったので、それは言いすぎではないですか、ということで、疑わしい状況はあったでしょうということです。
>「乱診乱療を行なっていたと一点の曇りもなく言えるのか」というアプローチと、「全くの捏造だと言えるのか」というアプローチの違いであり、私は後者に疑問を投げかけたのです。

僕も富士見産婦人科の件について、詳しく調べてみたわけではないのではっきりしたことは言えませんが、先に挙げた資料だけを見るかぎり、本当に「乱診乱療」であったのか疑問はあります。

これも前に述べたように手術を「やりすぎ」、つまり手術適応が広い(甘い)病院ではあったと思いますが、健康な人をそれとわかっていて切りまくった、というところではないのではないでしょうか。
そういった病院を「乱診乱療」の病院に仕立て上げたのがマスコミだとして、それが捏造であったのかどうなのか、を考えて見たいと思います。

捏造:事実でないことを事実のようにこしらえること。でっちあげること。「記事を―する」

上記の意味からすると、捏造というのは「意図的」である必要があります。
事実でないことを間違って事実のように言ってしまうのは、それは単なる事実誤認です。

仮に法律に「記事捏造罪」というのがあるとしましょう。
意図的に、事実と違う記事を事実のように報道するのが犯罪成立の要件です。
では本当に間違って報道した時はどうなるのか。それにたいしては「過失誤報罪」を用意します。
間違った報道をした場合、それが過失によるものであれば、過失と結果の程度によって罪に問われることもあるし、問われないこともある、といった感じの運用でしょうか。

それなら、事実と違う可能性もあるけど、それでみんなに受ける記事ができるのならそれでもいいや、と思って事実であるかのように報道した時はどうなるのでしょうか。
これは「記事捏造罪」にあたるのでしょうか。それとも「過失誤報罪」なのでしょうか。

ここで参考になるのは、psq法曹さんも既にお気づきかと思いますが、殺人罪です。
意図的に人を死なせれば殺人罪です。
間違って人を死なせれば過失致死です。
しからば、「このままいけば人が死ぬかもしれないけど、それでもいいや」と思って、行動したり、逆に為すべきことを為さなかったりするのを「未必の故意」というのではありませんか。

富士見産婦人科に関する報道が間違っていて、しかもそれが報道機関の「未必の故意」によるものであったとするならば、「記事捏造罪」の要件に十分合致すると思うのですが、いかがでしょうか。

No.110 腎臓内科医さん

>「医療の質(EBMの推進、医療ミスの削減、患者への適切な説明等)には改善の余地がある」「国家財政の維持の観点から医療費総額の抑制が必要」という2点が、医師に厳しい報道の根本にあるように思います。
>この2点を真剣に自省し、改善し、アピールすれば、報道の流れも変わると踏んでいます。

>医療提供者側がこの2点を自省しなくてはならないというご意見に強い違和感を覚えます。
>私は、診療対象の高齢化、医療の高度化に伴い医療費総額の増加(自然増)は不可避と考えます。それを国家財政の維持の観点から抑制するというなら、患者への説明を含めた医療の質の向上はあきらめるほかないと思います。

「自省」という言葉は、少しよろしくなかったかもしれませんね。

マスメディアの方が登場されないので、マスメディアから情報を得た素人の私から、医療の世界がどう見えているかを述べてみます。
先の私のコメントは、こういう意識を表現したつもりです。

日本の医療の質は概ね高いと思っている。
でも、医療ミスの削減、患者への適切な説明といった面では、改善の余地があると思う。
その改善のためにお金が必要なら、払う。でも、多少の人件費で済みそうだし、保険料の大幅(1割以上?)アップが必要になるほどのお金は必要ないと感じる。

診療対象の高齢化、医療の高度化に伴い医療費総額の増加(自然増)が不可避であることは理解している。
保険料が5割増になるぐらいまでは許容するけど、2倍を超えて天井知らずになりそうで怖い。増加を一定のラインで抑制する対策を行ってほしい。

この「対策」を考え、国民に提案する責任は、政治や行政だけでなく、医療提供側にもあると思う。
なぜなら、健康保険制度があることで、医療提供側の収入総額がかさ上げされているから。
収入をかさ上げしてもらっておきながら、その制度に要する費用の膨張に知らん顔をするのは、無責任だと思う。

一方、医療提供側の主張は「医療費は自然にどんどん増加するので、保険料(又は税金)は誰かが責任持ってどんどん上げといてね」というように見える。
他人事ではなく我がこととして、医療費総額の抑制の対策を考えてほしい。

医療提供側の責任じゃないという態度を続けるなら、保険医療の縮小、自由診療の拡大やむなし。
「それは国民が困る」というのは誤り。日本人は「お金がないと十分な治療が受けられない」という状況になっても、それなりに納得する。
困るのは、制度的な収入のかさ上げを失い、家計の中の他の支出項目との競争にさらされる医療提供側だと思う。

納得いただけない点は多数あるかと思いますが、一般人の中では比較的医師に理解がある側に属すると思われる、私の率直な感覚です。

整形A(そのまんま)さん
あのぉ、浮いてるみたいですよ〜我々ふ・た・り(笑)

1 耐震偽装の件・・・
  もしかして、構造計算書の偽りをさせた、あるいは当初から知っていて、その上で販売しないと詐欺にならないと考えていますか?(最初からだますつもりなら・・・と書いてあるので)
  構造計算書に偽りがある判明したのに(藤田供述)、それを隠して売った(引き渡した)、顧客に真実を告げずに引き渡したという詐欺の構成だったと記憶していますが。それを踏まえた上での、確実なところで逮捕・起訴ではなかったですかね。詐欺は微罪ではないので付け加えます(念のため)。
  理解の仕方は各人自由ですが、誤った前提のもとだと意見したくなる(笑)。
  このブログでも過去に議論されていると思いますので、この件はこれまで。

2 記事捏造罪・・・そんなことしなくても名誉毀損罪というのがあります。
  で、神津氏の書いたものには、どんな事実か知らないが、S新聞社は民事訴訟で負けているとのこと。
  一方、本体の民事訴訟では過失であれ、判決で認められていますので、それはそれでよろしいのではんばいでしょうか。
  仮定の話をしてもきりがない。

3 

富士見産婦人科に関する報道が間違っていて、しかもそれが報道機関の「未必の故意」によるものであったとするならば、「記事捏造罪」の要件に十分合致すると思うのですが、

 可能性と仮定での質問なら、いくらでも「Yes」です。
 「診断が間違っていて、しかもそれが医師の未必の故意だったら、乱診乱療に十分合致すると思うのですが」と聞くこともできます。

4 つまり、整形Aさんのコメントでは、
   嵳霓罵靂邸廚砲弔い討蓮⊆蟒囘応を広く認めただけ、という構成。
 ◆ゝ事掲載については、未必の故意があれば記事捏造罪、という構成。
  逆に、前者,砲弔い董◆嵜巴任脇颪靴い里澄確実なことは分からない。まあ開けて摘出してしまえば治ることには違いない。それでもやってしまえ」という未必の故意に構成することもできます。
  記事掲載(記事捏造)については、報道機関は「いや十分な取材をし、それが事実と思える状況であった」と言えるでしょう。
  乱診乱療については、医師は「いや、診断したところ、どうも子宮に異常があると思える状況であった」と言えるでしょう。
  手術適応の判断は医師がする、記事の真実性の判断は報道機関がする、何だか似ていると言えなくも、なくなくない?(どっちやねん、笑)。

 ということで、これにて散会いたします、私は。

きょう(6月4日)の東京新聞朝刊特報面に、大淀病院の件が大きく取り上げられています。

全体のトーンは相変わらずですが、確定していない事実関係を断定的に書くことを避けているのがありありと分かります。
今後の医療事故の報道は、こういう、事実関係の断定を避けて反撃を受けないようにしつつ、被害者やその周辺に寄り添った立場で書かれるものが増えていくでしょう。
こういう報道でも、読者に与える「医師けしからん」の印象はさして変わらないでしょうから、これに医師側が対抗するのはなかなか難しそうですね。

あ、一つ言い忘れました。
法曹も「証拠がそうなっていた」「被疑者(or被害者)がそう言っていたし、裏づけもあった(と思った)」「依頼者がそう言うのでね」と判断した根拠を言うのも同じかも。
ということは、医者・法曹・記者(そして神父さんも?)は、似た構造かもしれません。

それ故に、高い倫理観・高潔性が求められるのだと思います。

では再度、これにて散会いたします、私は。
(どこからかの声)・・・Never say, Never・・・(笑)

>No.113 現役行政官さん
認識の相違が大きいようですね。マスコミの影響ということでしょうか。

>No.115 現役行政官さん
>こういう報道でも、読者に与える「医師けしからん」の印象はさして変わらないでしょうから、これに医師側が対抗するのはなかなか難しそうですね。

やっぱりそう思うでしょう(^^)
となると、
「僻地行け」→「やだよ」
「産科やれ」→「やだよ」
「救急やれ」→「やだよ」
「夜もやれ」→「やだよ」
となっちゃうんですよね。
でまた、「やだよ」となると、誰もどうにもできないんですよ。
「医師けしからん」で、多くの医師たちが開き直っちゃってます(^^)

>現役行政官様

なぜなら、健康保険制度があることで、医療提供側の収入総額がかさ上げされているから。
収入をかさ上げしてもらっておきながら、その制度に要する費用の膨張に知らん顔をするのは、無責任だと思う。

 う〜〜ん・・・。言いたいことが分からないわけではありません。ところがですね、現実問題として「健康保険制度があることで、医療提供側の収入総額がかさ上げされている」というのは残念ながら根拠に欠けると思います。もしお時間がありましたら近藤克則先生の「医療費抑制の時代を超えて」をお読み下さい。現役行政官様のおっしゃることに対する反証が多数書かれています。
 さらに「医療提供側の収入総額」はかさ上げされていることが仮に事実だとしても「医療提供側の収支」はこの10年間悪化する一方です。つまり、医療提供側の収入は「企業利益」への転換はなされず、もっぱら「高度化する医療へのやむを得ざる資本投下」に費やされているのみだと思います。その資本投下へのメリットを享受しているのは「医療提供者側」ではなく「患者側」です。

 で、

医療提供側の責任じゃないという態度を続けるなら、保険医療の縮小、自由診療の拡大やむなし。
「それは国民が困る」というのは誤り。日本人は「お金がないと十分な治療が受けられない」という状況になっても、それなりに納得する。
困るのは、制度的な収入のかさ上げを失い、家計の中の他の支出項目との競争にさらされる医療提供側だと思う。

 これもとんでもない誤解です。今、「医療崩壊やむなし」と言っている医師はみな「国民皆保険制度は(国民にとって)すばらしい制度ではあるが、諦めざるを得ないだろう」という考えです。別に我々は自由診療でもかまわないのです。むしろ、最近ではさっさと国民皆保険制度が崩壊して自由診療になった方が良いという医者の方が増えてきています。
 さらに自由診療に移行すると総医療費を抑制できるという考え方も根本的に間違ってます。アメリカを例に取るまでもなく、自由・混合医療制度を取っている国は「例外なく」日本よりはるかに早いペースでGDPに対する医療費(いうなれば家計総収入に対する医療費支出)が上昇しています。

 おそらく厚労省関係の方ではないと思いますが、残念ながら勉強不足です。せめて先に挙げた「医療費抑制の時代を超えて」および李啓充先生の「市場原理に揺れるアメリカ医療」をご一読下さい。

>現役行政官さん

>その改善のためにお金が必要なら、払う。でも、多少の人件費で済みそうだし、保険料の大幅(1割以上?)アップが必要になるほどのお金は必要ないと感じる。

 現在日本の医療費がGNP費で先進国中最低水準、医療従事者数が先進国中下から4番目、2020年には最下位になるということを考慮してもこういうコメントですか?

 何度も言われていることですが、医療はコスト、アクセス、クオリティの3つうち2つしかみたせません。医療従事者が過重労働すれば医療事故・過誤が増えるのは当然だし、診療報酬が低く抑えられていれば、当然数をこなすために3分診療にならざるを得ません。アメリカのように一人に20〜30分の診察時間をとって十分な説明をすることは不可能です。アメリカは1回の診察で簡単に数万円の請求書が来ます。

>医療提供側の責任じゃないという態度を続けるなら、保険医療の縮小、自由診療の拡大やむなし。
「それは国民が困る」というのは誤り。日本人は「お金がないと十分な治療が受けられない」という状況になっても、それなりに納得する。
困るのは、制度的な収入のかさ上げを失い、家計の中の他の支出項目との競争にさらされる医療提供側だと思う。

 こういうコメントがでるのは日本が皆保険制度で、医療従事者の奉仕により驚異的に3要素を満たしてきたからです。アメリカに住んでみたらこんなコメントは絶対言えません。
 医師は困りませんよ。現にMBAや司法資格をとったり、企業などに転職している人を何人も知っています。私自身もこんな状況では難民になって海外移住するしかないかと感じています。別に医師が日本で医師として働く必要はないのです。

>納得いただけない点は多数あるかと思いますが、一般人の中では比較的医師に理解がある側に属すると思われる、私の率直な感覚です。

 これが理解のある一般の方のご意見というところに、日本でマスコミがいかに医療従事者を不当にバッシングしているかがよくわかります。現役行政官さんということは高いインテリジェンスと社会への関心をお持ちでしょう。でもこういう意見なのですね。
 そうなんでしょうね。これが一般の意見なのでしょうね。やはり医療崩壊して国民が痛みを持って学ぶしかないのでしょう。


>No.117 元ライダー.開業医さん
>「僻地行け」→「やだよ」
>「産科やれ」→「やだよ」
>「救急やれ」→「やだよ」
>「夜もやれ」→「やだよ」

非常に分かり易い。下手な言葉より分かり易いです。人は強要されれば反発するもの。古人は人の使い方について、いろいろ言葉を残しているのですけどね・・。

>医療提供側の責任じゃないという態度を続けるなら、保険医療の縮小、自由診療の拡大やむなし。
>「それは国民が困る」というのは誤り。日本人は「お金がないと十分な治療が受けられない」という状況になっても、それなりに納得する。

現役行政官様は、まさか厚生労働省の人じゃないですよね?

自由診療ということは、高額医療費の助成もなく、医者に行けば10割負担。
他人事なら良いかもしれませんが、果たして自分の家族がガンに罹ったときにお金がないからと諦められるでしょうか?国民は十分困りますよ。世の中、現役行政官様のように、自由診療でも構わない、お金持ちばかりではありません。

医療者に意趣返しをするために、そういった方策を考えるというのは、ちょっといかがなものかと・・・。

とりあえず、財源を湯水のように浪費する老人医療を何とかする方が先決のような気がします。そしてそれは医者が何とかすることではなく、行政官さんたちや政治家さんたちのお仕事ではないかと思いますが。

No.113 現役行政官さん>診療対象の高齢化、医療の高度化に伴い医療費総額の増加(自然増)が不可避であることは理解している。この「対策」を考え、国民に提案する責任は、政治や行政だけでなく、医療提供側にもあると思う。

提案は可能だと思います(素人考えですが)。ただ、誰がそれを求めるのでしょう。今の世論(マスコミ?)を見ていると、それを望んでいるようには見えません。医療側に提案を求める前提として、医療水準(コスト、アクセス、クオリティ)の一部を落としてでも医療費を押される必要があるとの国民同意を得る必要があるのでは? それを行うのは医療側の責任とは思えません。政治の仕事と考えます。

米作を休んで休耕田にすると一定の保証金が出る制度がありますが、割り当てられる農家にも出資者である市民にも評判が悪い制度です。
以前にとある番組で都市部市民が「働いてもいないのにお金がもらえるのは納得できない」と言っていましたが、農家からすれば「俺らは働きたいんだから働かせろ」と言う話でしょう。

「健康保険制度があることで、医療提供側の収入総額がかさ上げされている」などという声が上がるところをみると、何か似た構図なのだろうなと言う気がしてきます。
マスコミの好きな(苦笑)保健医療制度のないアメリカでの医療費総額と医療従事者の收入を日本のそれと見比べてみれば、ごくシンプルに結論が出る話だと思いますが。

今や国民こそが主体となって「費用」「かかりやすさ」「質」のどれを医療に望むのか、はっきり選択していかなければならない時期だと思います。
しかしその前提としてやはり正しい情報が不可欠であって、政府やマスコミにその提供を要求する義務があると考えます。

政府やマスコミが音頭を取って捏造や曲解をいくらしようと事実を並べて比較検討していけば相矛盾する部分は出てくるものです。
ネットの時代さがせば一次データも現場の生の声も幾らでも転がっていますし、誰でも知り考えることは出来る時代になっています。
目を瞑り耳を塞いで漫然と時を過ごしていながら「誰も教えてくれなかった」というのは通用しません。

>No.122 一般人さん
>提案は可能だと思います(素人考えですが)。

提案はあります。
内容が妥当か否かはともかくとして、とりあえず提案はあるという意味で示しました。過去にも種々の提案をしていますが、一般の皆さんの目に留まっていないのであれば、マスコミがスルーしているということでしょう。

なぜマスコミがスルーしているかというと、サラっと読んでもよくわからないからではないでしょうか。マスコミによく読んでもらうように動機付けするには「大変な事になっている」という事態を引き起こす必要がありそうです。で、実際にその方向に事態は進行しています。

「産科医療のこれから」にこんなのありました。
http://blog.m3.com/OB_Gyne/20070604/1

年ごとの「医療事故」に関する新聞記事の件数と「医療不信」の相談件数が強い相関関係にあった そうです。

>hama内科医さん

ここ数年は医療事故に関する記事が減り続け、同様に「医療不信」の相談も減っている。

この辺りは重要な指摘でしょうね。

 私は元々皆保険制度が崩れることに絶対反対の立場でした。何故なら国民の1/7もが無保険でまともな医療を受けられない、貧乏人の受ける医療は金持ちのイヌ以下の国のアメリカを見たからです。

 でもいまその信念が揺らいでいます。なぜならば「皆保険だからこそ国民は医療のありがたさを実感していないのではないか」と感じるからです。日本の方が平均的医療はアメリカよりも格段にいいのに、アメリカの方が医療の満足度が高いそうです。それはなぜかというと格差があるから自分よりひどい人を見て自分はましだと思うからだそうです。非常に安い価格で受けられるからこそありがたみを感じない、不平不満要求は天上知らずになる、そして医療従事者に暴言や暴力(最近医師や看護師が刺されることが近畿地方で頻発していますね)をしてもいいのだということになるのだと思います。

 皆保険制度で得するのは医師ではなく国民です。アメリカでは休みなどきちんと確保され(というか事故を起こさないように長時間連続労働が禁止されている)、レジデントを終えれば年収は日本の2〜3倍以上です。
 そして医療費のGNP比に対する割合は日本の2倍以上です。でも国民の1/7の無保険者、そして無保険でなくてもよい保険を持たないものは十分な医療を受けられないのです。

 医療従事者でなくても、アメリカに住んだことのある一般の方は「日本の医療がいかによいか」を自覚されます。

 緩和医療の先進国としてもてはやされるイギリスも、もともと手術待ちの間に手遅れになる人が続出したから緩和医療が発達したという話を聞いたことがあります。

 毎日新聞を中心とした日本のマスコミの報道は、非常に不公平で事実を歪曲したものです。そしてそんな情報を真に受けている国民は本当に不幸だと思います。

 WHOに認められた世界一の医療が崩壊しようとしているのに、いまだに医師を中心とした医療従事者の努力が足らないという意識を抜けることができないのですから。

 その対価は国民が支払うのです。それは遠い未来の話ではありません。もう目前に迫っています。

 それでも、マスコミの報道を鵜呑みにしますか?国民の命を懸けた実験に加担するのですか。目を覚ましてください。

 日本のマスコミの医療報道は歪曲・捏造・恣意的なミスリードに満ちていて、真実ではありません。

No.121 じじい(患)

>とりあえず、財源を湯水のように浪費する老人医療を何とかする方が先決のような気がします。

誤解がありそうなので簡単に書いておきます。以下は社会保険庁の「医療給付受給者状況報告」からデータを引用しています。
医療費のうち、高額医療費上位1%の患者さんへの医療費は、全医療費の26%、上位10%の患者さんには64%の医療費が使われています。
上位1%の患者さんというのは、主に、若くして重篤な疾患になった方で、医療機関は、徹底的に濃厚な治療を施し、何としても救命しようと奮闘します。医療費を多く費やしている患者さんというのは、悪い結果になったとしても、ご家族が「もうええ年やから」と、納得される患者さんではないのです。

社会的入院と槍玉に挙げられている療養病床に入院中の高齢者への医療費を削減しても、医療費削減には効果的でなく、むしろ、療養病棟を追い出された患者さんの介護に家族が動員されることとなり、社会全体の労働効率の低下、コストの浪費が懸念される結果となります。老人医療・介護費用の削減は、公的な(表向きの)社会保障費を表に出ない家計に押し付けるだけだと思います。

No.121 じじい(患)様

>とりあえず、財源を湯水のように浪費する老人医療を何とかする方が先決のような気がします。

誤解がありそうなので簡単に書いておきます。以下は社会保険庁の「医療給付受給者状況報告」からデータを引用しています。
医療費のうち、高額医療費上位1%の患者さんへの医療費は、全医療費の26%、上位10%の患者さんには64%の医療費が使われています。
上位1%の患者さんというのは、主に、若くして重篤な疾患になった方で、医療機関は、徹底的に濃厚な治療を施し、何としても救命しようと奮闘します。医療費を多く費やしている患者さんというのは、悪い結果になったとしても、ご家族が「もうええ年やから」と、納得される患者さんではないのです。

社会的入院と槍玉に挙げられている療養病床に入院中の高齢者への医療費を削減しても、医療費削減には効果的でなく、むしろ、療養病棟を追い出された患者さんの介護に家族が動員されることとなり、社会全体の労働効率の低下、コストの浪費が懸念される結果となります。老人医療・介護費用の削減は、公的な(表向きの)社会保障費を表に出ない家計に押し付けるだけだと思います。

No.113 現役行政官さんのコメント

>健康保険制度があることで、医療提供側の収入総額がかさ上げされている

「かさ上げ」というより「下支え」くらいが適当かと。現在の診療報酬は、医療
従事者の生活が崩壊しない最低限度の給与を保障するくらいのラインに設定され
ているようですから。むしろ、「最低限度を下回っている」という悲鳴もしばし
ば聞かれる昨今です。

最低限の収入を保障してもらっているだけの立場の医療者が、医療費抑制策を
提案する義務があるという主張は、あまり説得力がありません。

エントリ本題に戻り、報道人の意識について。

団藤保晴氏(プロフィールには「工学部出身、全国紙記者」と記されています)
のブログで、こんなやりとりを読みました。

http://dando.exblog.jp/i12

−−以下、引用(かなり省略があります)−−

団藤氏記(2006年12月22日):

6月に書いた「医療崩壊が産科から始まってしまった」が急速に形として見えるよ
うになってきていると思えます。深刻ですね。転がり始めたら加速するばかりです。
止めようとするなら、とんでもなく大きな力、つまり政策の大転換が要りますが、
政府にその気力があるとは思えません。

中間管理職氏記:

私自身僻地医療をやっておりますが、すでにこの国の医療は終わった、というのが
第一線の医師の意見です。

なおって当たり前、何かあったら全部医者のせい、という風潮ですが、人は傷を負
い、病に倒れ、死ぬものなのです。そのすべてを医師のせいにする「減点法」で
我々は評価されており、疲弊しています。

医師と患者さんが手を取って、国、厚労省とたたかうのが本来の姿だと思っており
ます。

団藤氏記:

>医師と患者さんが手を取って、国、厚労省とたたかうのが本来の姿
>だと思っております

そういう事柄を考える場所を、マスメディアの中に作っていきたいものと個人的に
は考えています。試みが始まったばかりですが、各社の「記者ブログ」などがその
機能を果たせるようになれば、大淀病院報道のような失敗を防げるようになると思
います。

暇人28号氏記:

>各社の「記者ブログ」などがその機能を果たせるようになれば、大淀病院報道の
>ような失敗を防げるようになると思います。

まあ、無理でしょうね。

自己の「失敗」を「失敗」と認めて社会に謝罪して、今後の改善策を提示できれば
いいのですが、残念ながらそのようではないですしね。

人には偉そうに「反省しろ・謝罪しろ」なんて言うくせに、自分のことは棚に上げ
る。そんな偽善はもうたくさんです。本当に腹が立ちますね。

基本的には、性根を入れなおさなければ、マスコミは将来にわたって信頼されず
徐々に衰退していくものと思っています。

−−引用おわり−−

やりとりは、ここで終ります。暇人28号氏への団藤氏のコメントは無しです。

団藤氏は自然科学的思考を理解でき、かつ「医療崩壊を止めるには政策の大転換が
必要」という認識を持ち、報道側の問題について「大淀病院報道は失敗だった」と
まで踏み込んだ指摘をするジャーナリストです。その団藤氏が、昨年暮れの時点で
提示した報道人の役割が「議論の場の提供」でした。
NHKニュースの常套句「この問題を解決するため、○○の人々が活動をはじめて
います。この取り組みを取材しました。」−(取材VTR)−「この取り組みが今
後どれだけの広がりをもつのか。注意深く見守りたいと思います」とよく似た立場
ですね。

「報道人は、議論が議論としてかみ合うようなら議論の場を提供します。議論が盛
り上がったら、『こういう動きがある』とメディアに載せてあげないでもないです
よ」−−こんなスタンスでしょうか。

私がまえに書いたように、報道人には「患者=弱者、医療人=強者」という先入観
があるようですから、強者が弱者を一方的に論難しているように見える間は「有意
義な議論がおこなわれている」とは認めないでしょう。

具体的には、ここのエントリのNo.98 Med_Lawさんのコメント のような言説が支配
的である限り、報道人は医療関係者の意見を聞かないでしょう。

Med_Lawさんのコメントと同列に扱うつもりは毛頭ありませんが、「論難」や「論破」
とはもはや言い難い言論もあります。
↓このスレッドの410-419などで見られますが、一部の医療系2ちゃんねらーが、
メディアの報道を素朴に鵜呑みにした一般人のブログの記述を見つけてはコメント
攻勢をかける行為がおこなわれています。

http://society6.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1180100555/
(レスがいっぱいになれば、下記の過去ログ倉庫に入ります。)
http://medical.twincle.net/zetsumetsushi/zetsumetsushi-main.html

時すでに遅しで医療崩壊は止められないのでしょうが、止める方向へマス・メディ
アを動員するには、少なくとも一般市民と医療者が対話し協力して解決法を探って
いる「取り組み」の存在をアピールするほかありません。

そのためには、ネット掲示板やブログへのコメントで見られる攻撃的な言い回しは
百害あって一利なしです。
「論拠を示せないなら、論理矛盾を指摘されて反論できないなら、全面的にこちら
の意見に従え」という、学問の世界では至極まっとうな論法でさえ、反発を買うこ
とが多いと覚悟すべきでしょう。

「時すでに遅し」と書いたとおり、そういう「取り組み」があったとしても、現実
の医療行為として結実するには、時間も金(予算的裏づけ)も不足しています。ど
うせ崩壊するのだから今のうちに歯に衣着せず言いたいことを言ってしまいたい、
ということで確信犯的にやっているかたがたを止める論拠を私は持ち合わせてい
ないのですが。

現役行政官さん(No.113) こんにちは

マスメディアの方が登場されないので、マスメディアから情報を得た素人の私から、医療の世界がどう見えているかを述べてみます。
率直にお話しいただきありがとうございます。

でも、医療ミスの削減、患者への適切な説明といった面では、改善の余地があると思う。その改善のためにお金が必要なら、払う。でも、多少の人件費で済みそうだし、保険料の大幅(1割以上?)アップが必要になるほどのお金は必要ないと感じる。

どうでしょうか。下記引用は、昨年の読売新聞の記事、「医療の限界」しみじみ痛感からです。乳ガンの再発が見つかった記者の方が書かれています。
医療は万能ではない、ということは、前から知っているつもりだった。(中略)
 きっかけは、最初の手術から半年で見つかった局所再発だった。「取り残しとか、医療ミスじゃないの」と友人に言われ、不安になって、主治医以外の医師の診察を受けたうえ、取材先の医師にも意見を聞いて回った。彼らは、乳房全摘でもすべてのがん細胞を取り切れない場合もあること、がん細胞が増殖して大きくならないと検査でも発見できないこと、標準治療がすべての人に効くかどうかは分からないこと――など、人間の身体の複雑さや医療の難しさを、とことん説明してくれた。

 延べ10時間は超える対話を通して、「現代医療も不完全で分からないことだらけ」ということを認識できた。同時に、自分の乳がん治療にも100%はないということを、つらいけれど受け入れざるを得なかった。

もとより、最初の主治医に時間があればこの説明をした方がよいと思います。ではこの説明にいくらお支払いいただけるでしょうか?
働き盛りの乳ガン専門医が、ばたばたした立ち話ではなく、落ち着いてプライバシーの保てる個室で、他の仕事をせず、ポケベルで呼ばれず、その人への説明に10時間さくのが望ましいと考えます。
働き盛りの乳ガン専門医ですから、やはり、年収としては、現役行政官さんが尊敬できる上司の人と同じぐらいの生涯年収を保証してあげてください。マスコミの方も、尊敬できるテレビ局プロデューサーか、新聞社編集委員の年収でお考えいただければ幸いです。
一般に、企業サイドは雇い人に年収の三倍は稼いでもらわないと帳尻が合わないと聞きました。ということで、その時間給の三倍分を一時間当たりの相談費とさせていただければ幸いです。おいくらになりましたでしょうか? 「健康保険制度があることで、医療提供側の収入総額がかさ上げされているから」、えーと無料です。かさあげしていただきありがとうございました。

もちろん立会、いた方がよいですよね。立ち会いの研修医、もちろん乳ガン患者のケアにあたる看護師でいかがでしょう。その時給も計算していただければ幸いです。

地方から出てきたご親戚、納得いくまで説明致しますので、同様に相談費お支払いいただければ幸いです。土日夜間は、残業同様割増料金で計算をお願いします。ちなみに今は何度でも無料でさせていただいてます。

以上の費用で、もう一人雇えば病院の多忙をぼやく輩は少なくなると思いますので私としてはお勧めです。ちなみに、「説明代いただいて、雇用を増やした」条件で、これで医師の給料は増えていませんし、仕事も楽にもなっていないことに(前のまま)ご留意いただければ幸いです。

こちらは出典忘れましたが、昔気質の産科医のぼやきです。
「昔は、エコー、説明無しで、5分でやって「はい、大丈夫」でOKだった。今は一人に三十分かかる」
今の方が医療のクオリティ、上がっていると思います。ただし、私の計算では、本質的には同じエコーで昔の5倍はお代を頂かないとペイしないな、と思ってしまいます。行政官さんには、このエコー代、元の1.1倍ぐらいが適正でしょうか?

>現役行政官 さま (No.113)

>医療提供側の責任じゃないという態度を続けるなら、
>保険医療の縮小、自由診療の拡大やむなし。
>「それは国民が困る」というのは誤り。日本人は「お金
>がないと十分な治療が受けられない」という状況になっ
>ても、それなりに納得する。困るのは、制度的な収入の
>かさ上げを失い、家計の中の他の支出項目との競争に
>さらされる医療提供側だと思う。

こんにちは。

涅槃を過ぎた私のようなものから見ますと、本当に現役行政官さまがお気の毒で仕方ありません。確かに今現在現役行政官さまは国民皆保険制度に保護された状態ですので、上記のようなことを考える余裕もあるでしょう。このような邪気のない一般市民の方が、今後自由診療の嵐に放り込まれたらどんなにショックを受けられるのかと思うと「何を言うのも自由だけれど、本当に知らないということは気の毒なことなのだな・・」というのが私の率直な気持ちです。

もう、今となっては「真実をぜひ理解・・・」とか「アメリカやニュージーランドやイギリスが・・・」とか「マスコミに洗脳されているのです。洗脳を解きましょう・・・」とかいう段階も既に過ぎました。

ただ、私が疑問なのは、もしハンドルネームどおり現役の行政官をされておられるのだとしたら、そのような立場の方がこれほどの無知であるという状態についてです。一般の方なら別によいのです、どんな目に逢おうと情報がマスコミからしか得られないのですから、同情いたします。ただ、情報のアクセスに一般の方よりも何らかのメリットがある、また情報収集の能力も長けているはずの方がつく職(単なる私の想像ですが)の方にしては、いささか現状把握能力に問題がありませんか。

ひとつ上げるとすれば、「制度的な収入のかさ上げを外して完全に家計の中の他の支出項目との競争にさらされる医療提供側だと思う。」というところでしょうか。

医療が完全に営利企業になったらどうなるとお思いですか。
重症患者・ハイリスク科目を手段を選ばず徹底して排除し、治療をケチり、健康な会員を囲い込むことで営利は達成されます。そこに慈悲はありません。
「困るのは医者だ」という言葉がいかにむなしいかまだお分かりになりませんか。

もっと勉強してください。というか勉強しなさい。
普通の方には私もこんなことは言いません。
ただ、批判をするのであれば批判が帰ってくるのは当然です。
これほどの記載をするのであれば情報をある程度得ていることが前提です。
当該記載はあまりにも無邪気すぎます。お幸せすぎです。

 皆保険制度は医療費をかさ上げしているというのはまたずいぶん懐かしい時代の話ですね。武見氏がはなやかなりしころでしょうか。これは医療にアクセスできなかった人々がアクセスできるようになったため、結果として医療費が増加したという現象です。おなじようなことが80年代の老人医療費無料化のときにもいわれていました。アクセスを容易にすれば医療費が増加するのは自明ですので、そういう意味ではおっしゃることは正しいと思います。
 では皆保険制度は医療費をかさ上げするからいけない、自由診療にしようという場合どうなるでしょうか。医師にとって競争的なこの制度であれば、医療費は削減されるでしょうか。結果は某国において明らかですが、なぜそうなるかといえば自由診療とは一言で言うならば、命を盾に医師が患者さんを脅迫できる制度だからです。虫垂炎でうなっているときに請求書の金額を見ている余裕がありますか?全然競争的でもなんでもないんです。自由診療とは結局そういうことです。当然患者側もシビアですから医療紛争も多発します。その防衛コストも負荷され、結果として全体のコストが高騰します。費用を出せる人間にとっては全室個室当たり前のすばらしい医療ですが、アクセスできない人間にとっては冷たい医療です。

「悪役」整形Aさんの挑発にのせられて、富士見産婦人科事件について、病理医の立場でコメントさせていただきます。

No.71 整形A(そのまんま)さんのコメントによると手術件数が2年間で1152件、そのうち警察が押収した臓器が40個、大半が正常、とのことですが、残り1112件の病理診断に私は興味があります。どこにも触れられていませんから。
そもそも手術後に病理診断がなされていたのかどうか。
なぜかというと、リンクされている文章,剖い違和感をおぼえたからです。この部分です。

>子宮摘出手術全例の臓器保存と手術全症例のビデオ撮影記録であった。
>これは症例報告などの学会発表に備える為のものだったが、院長の普段からの
>こうした学究的活動が、事例解明のキメ手をなす最も重要な「動かぬ証拠」と
>なったのである。

臓器をすべて保存していた、すなわち問題が明るみになるまで臨床診断のみで、病理学的(顕微鏡的)診断をしていなかった、という疑いを持ちたくなる文章です。

摘出臓器の一部を病理に出して残りを保存して「全例の臓器保存」、ということも考えられなくはないですが、通常、病理診断目的には最も「目立つ」病変を提出するでしょう。
病変部が残っていないことも考えられます。
臓器の一部保存でしかなかったのならば『事例解明のキメ手をなす最も重要な「動かぬ証拠」』というのは言いすぎのような。

もし完全な形で臓器保存されていたのならば、臨床診断の病理学的裏づけをとろうとしない(病理医からすると信じられないくらい怠慢、もしくは病理診断に出したくない「特別な」理由がある、疑惑の)婦人科医であるという「動かぬ証拠」ということになります。

整形外科医が「骨折」という臨床診断で病理診断に検体を出さないのなら現役病理医の私でもまぁ許容できます(それでもできれば出して欲しいです)。
しかし、産婦人科医が「子宮筋腫」「子宮癌」という臨床診断で手術をして、病理診断による裏付けを取らずにおくのが当時、普通のことだったのでしょうか。
百歩譲ってそうだったとしても、これはどういう「学究的活動」なのでしょうか。

以上です。

現役行政官さんの仰る医療費というのは政府支出の医療費であり、対して医師の皆様の仰る医療費が総医療費であるところに、話が噛み合わない原因の一つなんでしょうね。

政府が出せる額には当然限界があると思います。つまり、国民皆保険にも上限があると思います。それをふまえた上で、上限を超えた分は誰がどのように負担するかという話なのかなと思っています。

混合診療を導入するか、健康保険料を大幅に値上げするかという話になってくるのだとは思いますが

岡山の内科医先生、ご指摘ありがとうございます。

私が見ていたデータは、厚生労働省の医療費のデータで、その中では、
平成17年度の70歳以上の高齢者の医療費の総額は、13兆3444億円です。
同じ17年度の70歳未満の医療費の総額は、17兆2383億円です。
同年の人口比では、1,800万人対11,000万人で、全体の14パーセントに過ぎない人たちが医療費総額の約44パーセントを使用していることになると思われます。(素人目ですので、違ってたらごめんなさい)

http://www.mhlw.go.jp/topics/medias/s-med/2006/12/1.html

また、実際に病院に行くと、多くの病院では普通の人は夕方から夜の時間帯だけで、午前中〜夕方までの時間帯は高齢者が占領している状態です。われわれなどは、どんな重病でも待合室の椅子に座ることは困難です。

以前住んでた家の近所の開業医(整形外科)では、真冬の最中でも、診療開始1時間以上も前から毎日20人近い高齢者が病院の前にたむろし、元気にお茶飲み話に花を咲かせておられました。風邪で熱を出しながらも通勤していた私は、このお年寄りたちを横目で見ながら、寒中に1時間も元気に立ってられるなら、病院に行く必要がどこにあるのかと思いました。

医師の方々の方が良くご存知だと思うのですが、毎日病院に「通勤」するお年寄りたちの中に、本当に毎日「治療」が必要な人がどれほどいるのでしょうか?

>社会的入院と槍玉に挙げられている療養病床に入院中の高齢者への医療費を削減しても、医療費削減には効果的でなく、むしろ、療養病棟を追い出された患者さんの介護に家族が動員されることとなり、社会全体の労働効率の低下、コストの浪費が懸念される結果となります。老人医療・介護費用の削減は、公的な(表向きの)社会保障費を表に出ない家計に押し付けるだけだと思います。

まさに、先生がご指摘されている点なんです。医療費総額抑制を言うなら、本来税金なり受益者負担なりで負担すべき福祉コストまでが、医療費で整理されていること自体が問題なのではないかと。本来、福祉施設が負うべき仕事を、福祉施設には金がかかるから、病院に肩代わりさせている。老人の生きがいづくりもそうですが。

そして、それに甘える国は、一方で「男女共同参画社会の実現」「女性が働きやすい環境づくり」を謳いながら、もう一方では「お年寄りは住み慣れた自宅で在宅介護」などと訳の分からない寝言をほざくのです。

病院が福祉の肩代わりをしている現状が続く限り、医療費削減など夢のまた夢です。
確かに、社会的入院など、現状すぐに医療が福祉の肩代わりをやめてしまうと、溢れたお年寄りの受け皿がありません。

ですから、私は、これは医師ではなく、行政官と政治家の仕事だと指摘をしました。
本当に必要な福祉は何なのか、医療と福祉の境目はどこで切るのか、受け皿作りはどうするのか。そしてそれらのコストを負担するスキームはどうあるべきか、そうした問題を先送りせず、必要な対処をしていくべきなのは、彼らしかいないから。


↑すみません。よくよく考えると、随分、エントリーからそれてしまいました。この件は、また別の機会にでも、させていただきます。岡山の内科医先生ありがとうございました。

いろいろ御意見いただきました。
私は不勉強ですので、個々の論点については、医師のみなさまの方が正しい可能性が高いと思います。
これ以上、制度の内容については述べません。述べる能力もないですし。

まず、自由診療という言葉を使ったのはまずかったですね。撤回します。
ちょっと乱暴に書きすぎました。すいません。
「医療費がこれだけ大きくなると、医療者集団は医療費が日本の経済・財政に与える影響に無責任ではいられませんよ。無責任の振りを続けると、しっぺ返しが来ますよ」と言いたかったのです。
それで、医師へのしっぺ返しって具体的には何かなと考えて、何となく「自由診療」を例示しましたが、間違いのようですね。

国民に対して医療制度の選択肢(経済・財政への悪影響の低減も考慮した上での)を提示するのは、政治や行政の責任で、医師には責任はないという意見が多いですね。
政治や行政に、最大かつ最終的な責任があることには同意します。
でも、医師集団には、教科書的な意味での「責任」はないかもしれないけど、実質的な影響力があるので、それなりの役割を果たしてほしいと思っています。

あと、国民に意見が伝わらないのを「マスコミのせいだ」と言いたい気持ちは分かります。
でも、報道姿勢を変えさせるには、マスコミは間違ってるという批判や、正邪を確定できない学術的見解の主張だけではなく、「問題点が改善された」と報道したくなる取組を進めることが有効だと思います。
どの業界でも、「マスコミけしからん」と言いたい気持ちをこらえ、自らの問題点を改良し、結果として世の中が良い方向に動き、マスコミも好意的に報道するようになる、そういう循環なのだと思います。
マスコミと対峙する場合、生真面目に戦うだけでなく、悪どく丸め込んで味方にできるなら(できるかが問題だけど)、その方が良策だと思います。

ここにおられる医師の方の思いは、それなりには理解したつもりです。
全面的に賛成する気にはなれないですけど、思いを理解した上で、どうすればいいか一国民として考え続けるつもりです。

>現役行政官さま

反応をいただきありがとうございます。
非常に素直にうれしく思います。
スタートラインに立っていただいた、という印象を持ちます。

「医療費の高騰の最大の要因は高齢化ではなくて医療技術の進歩である」という研究結果があります。日本の医療費の伸びとしてよくテレビで実費のグラフが提示されますが、GDP比で比較したデータも参照しなければなりません。OECD加盟国中での日本の総医療費支出の対GDP比は30か国中21位という報告(2004年)があるそうです。一人当たり医師数についても30か国中27位(2003年)という噂があるようです。

これらはメディアには出ませんが、net上には漂っているようです。ご自分で私の提示した情報がウソか本当か、検索し、自分の目でデータを検証することをお勧めします。ただ、実際に現役行政官さまが勉強されたころには、おそらくもう日本の医療は一旦死にます。それは避けようがありません。

また、医師はしっぺ返しは既に十分受けていると私は感じています。応召義務で患者さんを拒否できず、労働条件は放置され、仲間は次々過労死しています。説明義務と注意義務を果たすため、一人の患者さんあたり昔の10倍以上時間と労力が必要ですが医師は増えません。看護師も足りません。医師でなくてもできる仕事もせねばならず大きな無駄です。常に民事訴訟と刑事訴訟のリスクを念頭に仕事をしています。この状態に加えたしっぺ返しなど考えられません。いまが地獄だからです。

私は、おそらく現役行政官さまの言われる改善策とは、「ダメな医者を排斥する努力」ではないかと思います。自律する方がないと感じておられるのでしょう(本当は医道審議会がございますが)。しかしこれは非常に難しい問題です。「おきうる合併症」をすべて有責にしては医師はいなくなります。一方「必要最低限のレベルを満たさない処置」を認定しなければ申立人の不満が出るでしょう。しかしその調整はいずれは必要だとは思います。そういう時代です。おそらく今後あらゆる職種で「自浄努力」を可視化させることが求められるでしょう。医師に限ったことではなくなるでしょう。医道審議会を充実させればよいのですが。

その前に医師集団の基本的人権を回復する必要があります。
労働基準法に基づいた時間外労働の協定も必要ですし大学病院など賃金不払いのまま働かされている大量の医師の問題も明らかにしなければなりません。医師以外の職種の増員が大変重要です。

医師集団に対する現役行政官さまへの要求が「自分たち集団による改善努力」であるならば、私はそれは「医師の人権回復である」と応えます。それが最も問題解決に対する近道です。日本の医療が焦土になることは確定していますが、その後どうなるかは医師のみならず国民の皆様の意思に大きく依存します。是非その時のためによく考え、十分情報を吟味し、判断のときに備えていただければ幸いです。

>元内科医さん

OECD加盟国中での日本の総医療費支出の対GDP比は30か国中21位という報告(2004年)があるそうです。

・総医療費支出を増額するべきなのか抑制するべきか
・上げるべきだとして、政府支出を増額するべきか、家計支出を増額するべきか
・医療費支出を増額するために、混合診療の導入は認められるべきか

と言う議論が必要になってきそうですね

しま さま

しまさまが挙げられた問題については、正しい答えはないと思います。
国民の皆様の希望がかなえられるのが民主主義です。しかし何も考えないのと考えて選択するのとは大きな違いがあります。

私としては、「混合診療であろうと自由診療であろうと完全に皆保険であろうと医師集団にかける費用が増えればそれでよい」などという浅薄な意見を言うつもりは全くありません。とにかく、どれを選択したらどうなるのか、イメージを持っていただくのが先決だとおもいます。私でも明確な答えなどできるほどの知識持もっていませんので、諸外国の例などを検索して個々人に考えていただくことを私は求めたいと思います。

このスレッドに関連付けて言うとすれば
「判断のためにマス・メディアのみを参考にするのはもう止めたほうがいいのではないでしょうか」ともいえると思います。

マス・メディアには事実を取材するための資金と人材がありますが、事実を述べていただく以上の価値はもうないのではないかと思います。記事に付帯する偏向・煽り・無知のしみついた意見と思考停止のお約束の締めのコメントなどもう要りません。無視すればよいだけの話ですが。

それよりももっと賢く情報を探る時代になったのではないかと思います。
あらゆる層の人にそういう考えが広まってほしいものですし、既にそうなりつつあると思います。

>現役行政官様

「医療費がこれだけ大きくなると、医療者集団は医療費が日本の経済・財政に与える影響に無責任ではいられませんよ。無責任の振りを続けると、しっぺ返しが来ますよ」と言いたかったのです。

 これは全くご指摘の通りだと思います。そして、医療界側からはすでに提言の端緒が出ております。それが先に私が挙げた近藤克則先生の「医療費抑制の時代を超えて」です。

 タイトルだけ読むと「医療費をどんどんあげよ」という主張に思えますが、内容は「医療費をただ制限しようとしても、結局は医療の質の低下と逆に医療費の増大を招く。医療政策を経済学的に評価し、何故その政策を行うのかの「評価と説明責任の時代」が「単なる医療費抑制の時代」の次に来るべきである」という論文です。つまり、医療のどこに金をかけ、どの部分を抑制すれば総合的に国民健康度、満足感をアップ又は維持できるかという政策評価をすべきだと言うことです。まだお読みでなければ是非お読み下さい。ちなみに近藤先生は千葉大医学部卒(現日本福祉大学 社会福祉学部教授)で、元々はリハビリテーション医学を専攻されていたれっきとした医師です。

 提言はなされました。近藤先生は国会でも同様の発言をされています。次は政治とマスコミの番であると思います。

医療事故:医師ら見つめる「ライブ手術」で患者死亡 愛知
うわっ、珍しく「事故」なんて言葉使ってる。
この新聞社には、「過誤」って言葉しかないのかと思ってた。

放火では、放火しようとしてマッチを擦り火が独立物に燃え移った段階で既遂ですよね(家が実際に燃えてしまわなくても)
現住建造物等放火罪の法定刑は死刑、無期懲役、5年以上の有期懲役と規定されており、現行法上殺人罪(刑法第199条)と全く同等の法定刑を有する重罪(by ウィキペディア)

マスコミは医療に放火して、日本の医療を殺してしまったのと同じ罪に問われるべきでしょう。
実際、奈良大淀病院へ毎日新聞が付けたマッチの火は、奈良県南部の焼け野原を作ってしまいました。
後で火消しをしても手遅れでした
民間病院であれば、廃業。法人への殺人行為と同じです。

放火をしても、自分達はマッチに火を付けただけだという
マスゴミの報道姿勢、責任の取り方というのは、低次元です

> No.144 PINE さん
マスコミも少しは成長したけど、実際には合併症なのか、事故なのか、微妙ですね。

No.142 元内科医さんのコメント

>マス・メディアには事実を取材するための資金と人材がありますが、事実を
>述べていただく以上の価値はもうないのではないかと思います。

事実の選択、それが事実かどうか確認する作業、確認できたとして事実をどう
記述するか・・・すべての段階でバイアスがかかりミスが起きます。

そして皮肉なことに、「事実を検証する目」を曇らせる感情的バイアス−−義憤、
同情等々−−がかかった記事ほど、一気呵成に書きあげやすく、読者の受け
も良いようです。

100のまともな判決の中に紛れ込んだ1つのトンデモ判決が医療を崩壊させ
るのと同じように、100の冷静な事実報道の中に紛れ込んだ1つの感情的な
トンデモ報道がその影響力ゆえに医療崩壊を推進します。

司法関係者が「ほとんどはまともな裁判をしているのに、なぜ医療者は1つの
判決だけとりあげて『司法は医療崩壊を推進している』などと言うのだろう?」
と疑問に思うように、案外マス・メディア関係者も「ほとんどはちゃんと取材して
中立的に報道しているのに、なぜ医療者は1つの事件の報道だけとりあげて
『マスコミが医療崩壊を煽っている』と批判するのだろう?」と感じているのかも
しれません。

No.145 Med_Law さんのコメント

>マスコミは医療に放火して、日本の医療を殺してしまったのと同じ罪に問わ
>れるべきでしょう。

>放火をしても、自分達はマッチに火を付けただけだという
>マスゴミの報道姿勢、責任の取り方というのは、低次元です

は、言いえて妙だと思います。

No.125 hama内科医さんのコメント

>年ごとの「医療事故」に関する新聞記事の件数と「医療不信」の相談件数が
>強い相関関係にあった そうです。

いま、医療者がマス・メディアに望むことは、「政治面で政府の医療政策につい
て報じるのは止めないが、社会面で医療現場のことは一切報道しないでくれ」
ではないでしょうか。

−−などと下っ端の私がまとめても意味がないので、先輩諸氏の「いま、報道
人、医療関連報道に望むこと」をお聞かせいただけませんか?

「ちゃんと事実を確認しろ」「わからないことは専門家にきいてから書け」「利害
対立があるときは双方の意見をきいてから書け」・・・こういったことはほうぼう
のブログで書き尽くされていますので、なにか違った切り口でのご意見をうか
がえれば幸いです。

初めまして。地方で司法担当記者をしています。

医療記事に関わることは訴訟以外はほとんどありませんが、みなさんの「現場」の意見は、大変勉強になります。

No.147 太郎冠者さんの
>いま、医療者がマス・メディアに望むことは、「政治面で政府の医療政策につい
>て報じるのは止めないが、社会面で医療現場のことは一切報道しないでくれ」
>ではないでしょうか。

という意見は多数派なのでしょうか? 弊紙でも現在、「地方から医師がいなくなる」という内容の記事を随時掲載しています。医療者以外の人たちに、医療崩壊の現状を伝えるのは、メディアとしては極めて重要だと考えますが。

医療訴訟に関して。こちらが「病院側の主張を知りたいので、答弁書や準備書面を頂きたいのですが」とお願いしても、断られるケースが多いです。やむを得ず、口頭で主な内容を聞くことになります。訴訟という性質上、裁判所に提出した以上の情報をメディアに出すのが難しいことは理解しますが、このような対応では「正確な」報道をするのは難しいと感じています。

このブログを読んでから、提訴段階では医療訴訟記事を書くのをやめました。医療現場の方からすれば、「判決すら書いてくれるな」と思われるのかもしれませんが。

>現役行政官さん
率直なご意見、ありがとうございました。
医療者側からの提言は、近藤克則氏、本田宏氏、兪炳匡氏、鈴木厚氏らが数年前から行っており、医師会も声を上げ始めていますが、マスメディアでは無視されているのだと思います。

>新聞記者Aさん
ご登場、歓迎いたしします。

私は医療関連報道、とくに社会面での報道に対して、「医療の質はまだまだ不満、医療提供側の努力が足りない。だけど医療費は増やせないよ。政府もそう言ってるじゃないか。受益者負担の増額なんてとんでもない。医療費を増やせばますます医者が儲けるのだろう。」というスタンスから一刻も早く脱却してほしいと願っています。
しかし、毎日新聞の「医療クライシス」シリーズはそれなりに評価しています(その後のお抱えコメンテーターによる紙面批評は噴飯ものでしたが)。それと週刊東洋経済も。

>新聞記者Aさん
私もご登場、歓迎いたしします。
ところで、病院から取材を断られるとのことですが、これは医療機関だけでなく、法曹の方々との意見交換が必要と思っています。
現状では多くの医師が「普通に診療しただけなのに訴えられ、マスコミがアンフェアに報道する」と思っているからです。
医療機関だけではなく、マスコミも法曹も、そして日本国民全員もが反省することだと私は思います。
真実を語ることは重要なことです。しかし、それが自分の存在を危うくするのであれば真実を語らない方が良い、と思うのはご自然なことなのです。
今後は私個人はマスコミと医療が対立する時代ではないと思っていますが、正直申しますと私自身もマスコミを信用していません。実際に自分たちの病院で起きたことについて、マスコミが虚偽を報道し、おまけに国民がそれを信じているという事実があるからです。
その解決策を模索できたらと常々思っています。今後もよろしくお願いいたします。

>PINEさん
毎日新聞でも、医療事故という言い方は決して珍しくないみたいですね。

No.148 新聞記者A様

 はじめまして。東京で弁護士をしているnukiと申します。

 このブログのコメント欄をみて頂ければわかりますように、皆さん「マスコミの人に話を聞きたい」という思いがとても強く(もちろん私もその中の一人です)、いろいろ質問をすることもあるかと思いますが、あまり負担にならない限度で、いろいろマスコミの中の話をお伺いできれば、有益な議論ができるとおもいますので、よろしくお願い致します(常連の皆様、新参者でありながら、差し出がましく申し訳ありませんm(_ _)m)

 早速ですが、話のとっかかりとして質問させて下さい(無理にお答えにならなくても結構です)。
 司法担当であるなら、ご存じかと思いますが、新聞などのマスコミは、法律上の正式名称(例:被告人、勾留)を、何故かわざわざ紙面等で変えますが(被告、拘置)、どうしてなんでしょうか?校正部で用語を統一させているということはわかるのですが、警察、検察、裁判所の広報では法律上の正式名称で発表しているはずなのに、わざわざ誤った言葉に言い換える趣旨がよくわからないのです。

>新聞記者Aさん

マスコミ関係の方の投稿、非常にうれしく思います。
私自身、医者になろうと思う前は新聞記者になりたいと思っていたくらい、新聞は好きでした。

しかし、医者になったからというもの、医療報道を読むと事実と報道の差、記者の方の無勉強さに腹がたつことが多くなり、だんだんと新聞から遠ざかってきております(これは新聞記者Aさんに対しての言葉ではありませんので、誤解無きよう)。

きちんと裏づけがとれた記事を、平等な視点で報道していただけるならば、医療報道(訴訟も含む)を行うことに対しては医師も文句を言わないと思うのですが・・・。

とはいえ、記者のかたの考え方には非常に興味をもっています。今後ともよろしくお願いします。

No.148 新聞記者A さん、こんばんは。
皆さん、待望のマスコミ関係者と言うことで、さっそく集中砲火を浴びているようですが、
あまり気になさりませんように。

さて、「医療機関側が情報を出したがらないので正確な報道ができない(要旨)」との
事ですが、実際の新聞記事を見ますと、用語の間違いやら、それこそ、見た事も
聞いたことも無い新作専門用語(?)が使われていたりとか、つじつまの合わない
記述があったりとかで、何も直接の関係者でなくとも多少なりとも医学の知識があれば
おかしいと気づくような初歩的な間違いがいくらでもあります。
この辺りを正すだけでも報道は、かなりましになるかなと思います。

それと、質問なんですが、大淀病院の報道に関して、毎日新聞の奈良支局長 
井上朗氏が次のような文章を書いています。
「何度足を運んでもミスや責任を認めるコメントは取れませんでした。」
(毎日新聞 2006年10月22日 「支局長からの手紙:遺族と医師の間で/奈良」
 からの引用です)
このように、取材対象をはなっから犯人扱いするような姿勢での取材した事を
自慢げに書いていたわけなんですが、そういう感性と言うのは、マスコミの人に
とっては普通のことなんでしょうか?

 皆さん、気持ちは分かりますが、新聞記者さんは忙しいから気長に待ちましょうね(^^)

 新聞記者Aさん、議論に参加してくださり、本当にありがとうございます。

>yamaさん

>現状では多くの医師が「普通に診療しただけなのに訴えられ、マスコミがアンフェアに報道する」と思っているからです。

気持ちは理解できます。しかし、語らなければ「アンフェア」度は増してしまうのではないでしょうか? それとも「話せば内容を歪曲される。それなら黙っていた方がいい」というような考えなのでしょうか? 「普通に−」の考え方の具体例があれば教えてください。

>nukiさん

紙面では「常用漢字を使う」というルールがあり、「勾留」の「勾」が常用漢字ではないため「拘置」と言い換えていると思います。「被告」は明確な理由は分かりませんが、呼称として最後に「人」がつくのはおかしいということでしょうか?「●●代理人」や「●●弁護人」とも使いませんし。答えになっておらずすみません。

>まるべさん

>医療報道を読むと事実と報道の差、記者の方の無勉強さに腹がたつことが多くなり

医療に限らず、専門性を持った職業の方から同じ趣旨の批判を受けます。

私は記者歴約10年です。現在の司法担当は希望して配属されましたが、これまでは特定の分野を2年以上担当したことがありません。全国紙の本社勤務の記者ならば、数年間同じ担当を持つこともありますが、地方では極めてまれです。1つのテーマに絞って取材することは、ルーティンを持たない「編集委員」(おおよそ入社20年以上)のような肩書きを持っている記者しかできません。

記事の信頼性低下の要因として
 紙面が増えるのに記者は減少の一方→仕事量の増加→専門性を持つ暇なし→その場しのぎの記事増加
 という悪循環があります。新聞社も、専門性を持った記者が必要だとは感じながらも、ゼネラリスト(広く浅く知識がある記者)を重宝しているように思います。どこに配属しても、取り敢えずは使えるからです。

医療記事は不勉強の際たる分野なのかもしれません。医学部出身や元医師の記者は聞いたことがありませんし。それゆえに、医療現場の方と直接対話することは記者にとって重要です。報道側の勉強、努力が必要なことは言うまでもありませんが、医療者のみなさんも口を閉ざすのではなく、対話を通じてマスコミを改善していってほしいと思います。

No.148 新聞記者Aさん いらっしゃい。

ご覧のとおり噛み合わない議論も続いており、医療者側の理解不足も多々あり、つむじを曲げた弁護士の方もいますが、医療問題に関しては秀逸なブログです。
マスコミ関係者はどの分野でもネットでは集中砲火を浴びると思いますが、非建設的な発言はスルーしてどしどし発言ください。

>創価板日報係さん

>初歩的な間違いがいくらでもあります。
>この辺りを正すだけでも報道は、かなりましになるかなと思います。

肝に銘じておきます。

毎日支局長の「感性」ですが、普通ではないと思います。よくあるのは、逆のケース(現場の記者が暴走)です。普通は、熱くなっている現場記者の話を冷静に判断し、助言するのが上司(デスクや支局長)の役割だと思います。

私は取材対象者と初めて会う際、例外なく疑いながら話を聞いています。医療訴訟の原告に対しても、です。

あくまでも一記者としての考えですので、ほかのマスコミの方からも意見を寄せていただけたらと思います。

半日前に提出したところ、ブログ主さま預かりになったコメントです。多分、リンクが多すぎたんだと思います。リンクを減らして提出します。

現役行政官さん こんにちは
先のコメントでは、口調、礼を失しておりました。申し訳ございません。
ぜひ、ここで医師が言っている点でご賛同できるもの有れば、周りに広めていただければ幸いです。ご参考になるデータとして、社会実情データ図録というサイトがあります。いろいろな統計データを図録で載せてくださっているので癖になります。

OECD加盟各国の医療費の対GDP比率(~honkawa/1890.htmlでお願いします)が載っています。日本より、支出割合が少ないのは、ハンガリー、スペイン、英国(英国は支出増加策に転じていますからまもなく抜かれるはず)、オーストリア、チェコ、フィンランド、アイルランド、トルコ、メキシコ、ルクセンブルグ、ポーランド、スロバキア、韓国のようです。

高齢化の程度で補正したデータが、高齢化率と医療費GDP割合(~honkawa/1900.html)です。数カ国分しか有りませんが、高齢化率一番のわりには、低いと思います。

高齢化率の長期推移自体はこちら(~honkawa/1157.html)です。

そして有名なパチンコホールの売上げと医療費(~honkawa/5670.html)です。日本国民は、パチンコに使う金はあっても医療には回したくないと解釈するのは当を失しているでしょうか? もちろんパチンコ屋さんの純益ではないですけれどね。それを言えば医療費ももちろん純益ではありません。病院の医療費の利益率は、5%以下だったと思います。

でもこういうデータもあることはご紹介しないとフェアではないかと思うのでだしますが、
高額納税者の職業分布(~honkawa/4657.html)、「経営者及び医師が富裕層の2大職種。東京では資産家の高額納税者、地方では医師が富裕層として目立っている。」そうです、納得いかないんですけれど。

一方で別のブログですが、新小児科医のつぶやき 診療所は儲かっているかと言うデータもありますし。みるかぎり、どうやっても、普通の一人でやってる開業医が、保険診療で、高額納税者(所得税3000万円以上→およそ所得一億円以上)になるのは困難だと思うんですけれど。
私の勝手な類推では、
1 個人病院で、法人化していない、あるいは開業医でも他の医師を雇って手広く行っている これは私には、感覚的には医師と言うより企業家に近いです。
2 美容整形などの自由診療を大規模に行っているか、非常に高額の単価でやっている(たしか、誘拐事件で話題になった際、時給100万円ていうのがあったような) これは、確かに「医師」ですが、この例が多いのであれば、通例「医師が高所得」と言ったときに一般の方が思い浮かべるのは「保険診療やってる医師が高所得」ですから、そうとう明確にこれは保険診療の医師ではない旨注記していただかないと、誤解を招くためにわざと注釈抜きで記事にしていると感じてしまいます。いかがでしょう、マスコミの方。
等しか思い浮かびません。

No.158 新聞記者A さん、コメントありがとうございます。
先は、果てしなく長いので、マターリ行きましょう。

>ほかのマスコミの方からも意見を寄せていただけたらと思います。
わたしも、禿同です。

新聞記者Aさん、よろしくお願いいたします。

No.148 新聞記者Aさんのコメント

>No.147 太郎冠者さんの
>>いま、医療者がマス・メディアに望むことは、「政治面で政府の医療政策につい
>>て報じるのは止めないが、社会面で医療現場のことは一切報道しないでくれ」
>>ではないでしょうか。

>という意見は多数派なのでしょうか? 

私への問いではありませんが、書いた当人として一応コメントさせていただきます。

以前ここのブログで医師の一人が、「司法関係者は医療のことを理解していないのだから、医事訴訟を扱う資格はない」という趣旨の発言をなさいました。私は、医師のなかには、報道人に対しても同様な感想を抱いているかたが多いと思っています。そこで、上記のように乱暴にまとめてみました。半ば、先輩諸氏への挑発として書いた文章です(ネット用語でいう「煽り」です)。

私自身は、マス・メディアが医療現場のさまざまな問題をとりあげることに反対はしません。しかし、とりあげる以上は、医療というすばらしい真剣勝負の場を、そこにいる人々と同じくらい真剣な目で取材してほしいのです。
突飛な例えに思われるかもしれませんが、スポーツ紙の記者がアスリートを見るような目で医療者を見、サポーターを見るような目で患者さんを見てほしいと感じています。ファインプレーには惜しみない賞賛をおくってほしいわけです。普段のこの賞賛があってはじめて、時には「それでもプロかよ」という叱責がアスリートの耳にとどくのだと思います。

> No.156 新聞記者Aさん
早速のご返事ありがとうございます。
実は、ある病院のことで報道された内容があまりにもいい加減でした。しかも、手術風景が映像で出たのですが、映像内容と会話がめちゃくちゃ(具体的には「心臓に穴あけちゃったよ、アハハハ。」みたいな悪意で編集された会話が映像と共に流れました)。テレビ局は当然皆さんもよく知っている大手です。
このときはこちらの知らない間に遺族から警察に告発され、マスコミにリークされ、電撃的に報道が行われたのです。取材は全くありません。寝耳に水とはこのことです。
このときは私も患者さんからたくさんのご批判を頂きました(ノーコメントを貫きましたが)。ちなみにこのときその病院は報道後にちゃんと声明を出し、記者会見も行っております。ついでに言うと警察に告発はされたけど、単なる合併症として処理され、刑事事件にもなりませんでしたが、我々の精神的苦痛ははかりしれません。はなっから犯人扱いされ、殺人者呼ばわりされたわけですからその精神的負担は想像に難くないでしょう。
要するにテレビ局の報道内容は遺族の一方的な内容をロクに裏付けもとらず最初から殺人者として我々を批判し、報道したのです。このとき、私はマスコミは信用できないと思いました。
具体的にどの事件かはお話しできませんが(身元がばれてしまうため)、実際にあった話です。
また、医療を斬る番組が一時はやりました。あれなど、医師たちをゲストに呼んでいましたが、彼らは言いたいことが言えず、一方的に番組の内容が決まっていて口出しできなかったと言います。平気で「医師が余っているのになんていい加減なんでしょう」と言っていましたが、おそらくあそこにいた医師たちは「そんなことは無い、医師は足りない」と言いたかったでしょう。でもそれはできていませんでした。

また、真実を語ることは重要ですが、それによって周りからつぶされることがあるのが日本の実情です。真実を語るのは勇気がいると思います。だから少しずつ良くしていかなければこの国はダメになってしまいます。それには、日本国民の世論に影響のある、国家権力とマスコミの良心が必要です。我々がいくら言っても国民は聞いてくれないと言うことは私の周りでは実証済みです。具体的な例として、テレビの健康番組やみのもんたは信じるけど、医者は信用されないなどです。こういう方は大体主婦の方々か、クレーマーであり、常識的には影響は少ないのですが、その方々が噂を作り、さらに噂が噂を呼び、開業医ではかなりの打撃を被ると聞いておりますし、その精神的打撃も大きいのです。我々はこのことを身をもって知っています。

正しいことを報道する、それこそ第四の権力としてのマスコミの使命ではないでしょうか?
要するに協力関係になればよいのです。ただ、金銭的な面で(おそらく法律的な面でも)医療機関はスポンサーになれませんのであしからず。

「普通に」というのは説明するのに多くの時間を要するので、ゆっくり語り合っていきましょう。要は通常の医療行為で、という意味に捉えていただいて結構です。通常の医療行為で患者が命を落とすことは日常茶飯事です。過誤とは限らず、事故や合併症で命を落とします。そしてその判断が難しいのです。しかし、今までマスコミは「医療ミス」という一言で片づけていました。今や「医療ミス」なんて定義の無い言葉を使うのは非常に誤解を招くし、そもそも国語として正しくありません。ミスというのは本来「過誤」の意味です。実際には合併症や過誤ではない事故にも使っています。つまり、言葉を正しく使って欲しいのです。

まだいろいろありますが、今日はこの辺で。

今週、フジテレビの朝ワイドショー「とくダネ」で、医療特集をやっています。
興味を持って見守って(録画して。念のため)いたのですが、医師の方も納得できる内容ではないかと思いました。
もう木曜日なので残り1日しかないですが、録画視聴をお勧めします。

例えば、昨日の水曜日は「ハイリスク出産」がテーマ。
産科医不足の中で生じた悲劇として、大淀病院の事案を紹介。
大淀病院での医療の妥当性に関する言及は一切なく、病状急変後に移送先を探すが多くの病院に断られたことのみ説明してました。

その後、よい取組の例として、胎児の死亡率を大幅に改善した宮崎県の取組を紹介。
妊婦ごとのリスクに応じて1次・2次・3次の病院で分担し、高次の病院への集中を避けるというものでした。
その後、ゲストから「低リスクの妊婦が高次の病院に集中すると、結果として全体の死亡率が悪くなるので、妊婦も協力してほしい」とコメント。

また、産科医の不足と過酷な勤務を再三強調してました。
言葉では伝わりにくいですが、医師への批判的な発言は一切なく、制度・システムの問題のみを伝えており、医師全体に好意的な内容と感じました。
報道の流れは、変わりつつあるのかも知れません。

ただ、問題の解決のために健康保険料アップ(又は税金投入の拡大)をすべきという論調になるには、もう一つ壁があるでしょうけど。

まああまり現場の人間を責め立ててもいかんですからクールダウンしながらということで…

自分としてはせっかくなので昨今話題の事件、たとえば奈良・大淀病院事件と毎日新聞の一連の報道姿勢の問題について同業界の方々に評価をうかがってみたく思っていますが如何でしょうか?

蛇足ながら(苦笑)。

>No.163 現役行政官さんのコメント

録画されたのでしたらメインキャスター氏の発言についてはどう思われました?
番組の顔による発言こそが番組の意図を代弁するものと普通の視聴者は感じるのではないかと思いますが。

No.165 老人の医者さん

>録画されたのでしたらメインキャスター氏の発言についてはどう思われました?
番組の顔による発言こそが番組の意図を代弁するものと普通の視聴者は感じるのではないかと思いますが。

確かに、小倉氏の発言には、首をひねるものが散見されました。
でも、これまでの報道姿勢に比べれば全体として非常に大きな進歩を感じたので、言及しませんでした。
それに、首をひねる発言は、映像・ナレーションのトーンからだいぶ浮いていたので、影響力は著しく低いと感じました。

落第点の報道ばっかの中、何とか及第点の報道があったら、ほめてあげたいです。
それとも、あれでも全然ダメなんでしょうか。

>現役行政官様

Dr.I先生のブログとそこのコメントを読めばあの番組に対する大方の医師の反応が読み取れると思います。

>No.166 現役行政官さんのコメント

さて、最終的に見た人間の判断するところだと思いますが。

個人的に思うのは、この種の番組というのは番組表から「今日のこの特集面白そうだな」と選んで見るという視聴者はむしろ少数派なんじゃないかなということです。
いつも見ている常連視聴者が何をもって選ぶかと言えば、結局メーンキャスターと感性その他が「合う」かどうかといったところなんじゃないかと思うんですよね。

その意味では小倉氏の番組を見ている常連視聴者にとっては氏の発言はもともと受け入れやすい、あるいは「難しいことは判らないが小倉がこう言ってたからそうなんだろう」と受け取る可能性が高いんじゃないかなと推測しています。

これも全くの推測ですが、昨今の医療従事者は気持ちよく見られる番組が少なくて難渋しているんじゃないでしょうか(苦笑)。

今日第一報が出た訴訟事案です。

私が最初に見たのはm3ですが、m3から外部へコピーしてはいけないようなので、
bamboo先生のHPからコピーします。

http://plaza.rakuten.co.jp/tinyant/

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息子の死因はCT検査の怠り 草津総合病院相手に母親提訴

記事:毎日新聞社【2007年6月7日】

損賠訴訟:息子の死因はCT検査の怠り 草津総合病院相手に母親提訴 /滋賀

 草津市の「草津総合病院」で今年1月、男性(当時33歳)が死亡したのは「CTスキャン検査を怠ったためだ」などとして、母親が「医療法人誠光会」(水野光邦理事長)を相手取り、慰謝料など総額約7500万円を求める損害賠償請求訴訟を大津地裁に起こした。

 訴状によると、男性は同月8日、首の痛みを訴え、同病院は頸椎(けいつい)症と診断。その後、他院でCTを受け、「脳が腫れている」と診断され、同病院に戻り、「脳動脈瘤(りゅう)」の手術を数回受けたが、脳循環不全に陥り、2月4日に死亡した。

 原告側はCTのほか、白血球が異常な高数値を示した▽手術法を具体的に説明せず、血管内手術の選択機会を奪った--などと主張。被告の病院側は「訴状を精査して今後の対応を検討する」としている。【豊田将志】

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この第一報と、今後出るであろう続報を追いながら、医療事故報道の問題点を検証し、医師が報道人に求めるものを明らかにしていく、というのはどうでしょうか?

続報が出ないなら、問題点検証も立ち消えですが。

とりあえず私が思いつくのは、

No.148 新聞記者Aさんのコメント

>このブログを読んでから、提訴段階では医療訴訟記事を書くのをやめました。

というご発言もありましたが、この記事を出した毎日新聞は、提訴段階で記事にすることの是非をまじめに検討していないらしいこと。

つぎに、厳しい字数制限のもとで記事を書く苦労は察しますが、

>原告側はCTのほか、白血球が異常な高数値を示した▽手術法を具体的に
>説明せず、血管内手術の選択機会を奪った--などと主張。

という部分が、原告のどのような主張を伝えたいのか不明瞭な文章であること。
記者がこの事案をどう理解しているのか、本当は何を伝えたいのかわかりません。

もうひとつ。原告は、大淀病院関連の報道になんらかの影響を受けて、「息子は早くCTをとっていれば助かったのではないか」とお考えになったのではないかということ。
もしそうだとしたら、提訴段階で(大淀病院については提訴前からですが)一方的に原告寄りの報道をすることで、メディアは同じような提訴を再生産していることになります。

No.96でしま(その他)さまが紹介されている慶応の教授は、こんなのも書いてますね。
(既出だったらごめんなさい)

http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/korunakare48.pdf

また、上記でしま(その他)さまが紹介されている文の続きもありまして、なかなかに面白いです。

http://www.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/index_jp.htm

それを読んでからテレビを見ますと、年金と健康保険の区別もつかないキャスターやコメンテーターの単純な怒りコメントが微笑ましく感じたりしてしまいます。

>No.169 太郎冠者(臨床研修難民)さん

脳神経外科医です。

このケースは椎骨動脈解離によるくも膜下出血の症例ではないでしょうか。記事はそのように理解すると大略納得できるように思います。

>>原告側はCTのほか、白血球が異常な高数値を示した▽手術法を具体的に
>>説明せず、血管内手術の選択機会を奪った--などと主張。

というのは
(1)CT所見のみならず、白血球増多を示しているところからも、くも膜下出血の診断は可能 
(2)椎骨動脈解離の標準的治療は血管内手術による塞栓術である という事を主張したいのだと思います。(いわゆる後付の理屈ではありますが、正論です)

確かにこの記事は表現が「素朴」であるだけに、一見奇怪なように見えますが、少なくとも明らかにつじつまのあわないところはないようです。そういう意味では案外、裏で医学的な確認をとっているのかも知れないなどと思ってしまいます。

遺族が提訴したということを記事にしたわけですから、遺族側の主張が記事の中心となるのは止むを得ないのではないですか。病院側のコメントもとっており、記事自体はすべて検証可能な要素から構成されていると思います。

結果としてそれでは原告側に与している報道になるのでそれがいけない、というなら、判決が確定するまで医療を含めたすべての係争案件を報道するなということになり、それではとんでもない社会になるように思います。

自分が被告の立場に立たされればどう思うかと問われれば、「Oh.my god!」と言うしかないでしょう。

こんな報道が横行するから、リスクの高い医療現場への医者の参入が減るのだと言われれば、それでいいじゃないですか。

>No.171 yanyan さん

専門医のお立場からレスをいただき、感謝しております。
このエントリがメインページから「落ちて」いたので、いただいたレスに気がつくのが
遅れ、申し訳ありません。

>原告側はCTのほか、白血球が異常な高数値を示した

の部分は、次のように読み取れるわけですね。

「原告によれば、他院で撮ったCTでは脳浮腫という異常が見つかったのみならず、
他院で施行された髄液検査で白血球が異常高値を示した。これらより、草津総合
病院を受診した時点でも、同院においてCTを撮影し、髄液検査をすれば同じ病状
(くも膜下出血)を把握できたはずだ。」

そして、

>手術法を具体的に説明せず、血管内手術の選択機会を奪った

という部分は、次のように読み取れると。

「草津総合病院に転院した後、同院では家族に術式の選択肢を提示せずに開頭
術による動脈瘤治療をおこなった。これは、同院に戻された後においてもなお適応
可能であった血管内手術という選択肢を提示せずに、医師が独断で開頭術を選択
したものであり、開頭術よりも侵襲性の低い血管内治療という選択肢を選ぶ機会
を患者から奪う行為であった。」

私も、記事を読んでたぶんそういうスジの提訴なのだろうとは思いました。でも、
「もっと早くCTを撮っていれば診断できたかも」「脳外科医は開頭術を選択した
けれど、最新の血管内治療なら救命できたかも」などの憶測の積み重ねで、本当
に提訴なんてことになるんだろうか?−−と疑問に思ったわけです。こういう分か
らないところだらけの話を、記者がちゃんと自分なりに筋道をつけた上で報道して
いるようには読めませんでした。

しかし、

>一見奇怪なように見えますが、少なくとも明らかにつじつまのあわないところは
>ないようです。そういう意味では案外、裏で医学的な確認をとっているのかも
>知れないなどと思ってしまいます。

というコメントを読み、どうにか腑に落ちました。

あとひとつ、本エントリの重要な論題に関わるコメントもいただきました。

>結果としてそれでは原告側に与している報道になるのでそれがいけない、
>というなら、判決が確定するまで医療を含めたすべての係争案件を報道
>するなということになり、それではとんでもない社会になるように思います。

というコメントは、社会から超越して生きているわけではない医療人のジレンマを
表現していて興味深いです。

>太郎冠者(臨床研修難民)さん

太郎冠者さんのコメントにけちをつけたような形になって申しわけありませんでした。

この事件の具体的な事実関係がどうであったかということは別にしても、事件を報ずるということは原理的に非常に難しい問題をはらんでいるのだなあということを感じました。


一般読者を相手に新聞紙上で過不足のない知識を提供し、事件の本質を理解してもらおうとするのは極めて困難だろうと思います。

事件の社会的報道とは、「真相」を伝えることが主眼ではなく、「検証しうる材料」を読者に提供する、ということしか出来ない、あるいは、それでよいのではないかなあと思ったりもします。

ただ、「遺族が医療機関を訴えた」という事件を記者が取り上げたその時点で、ほとんどの場合、記者は医療機関を批判する立場を自動的に選ぶことになる、そのことの意味も少しは考えてもらった方がいいのではないかと私も思います。


>No.173 yanyan さんのコメント
>ただ、「遺族が医療機関を訴えた」という事件を記者が取り上げたその時点で、
>ほとんどの場合、記者は医療機関を批判する立場を自動的に選ぶことになる、
>そのことの意味も少しは考えてもらった方がいいのではないかと私も思います。

その通りだと思います。そういう「考えた報道」にこそ「社会の木鐸」という機能が生まれるわけで、そうなるためには記者やデスクは記事に関する専門領域の勉強を、記事の質を保証するための業務として研鑽していただきたいと思うものです。

No.172の末尾で「興味深い」とだけ書いて中途半端にしておいた論点をすこし
考えてみました。

「すべての係争案件の報道が禁じられ(あるいは自主規制され)ている社会」より、
「すべての係争案件を、報道人が独自の判断と責任で報道できる社会」のほうが
風通しがいいです。

そういう社会に生きている我々は、社会で起きているさまざまな分野での係争案件に関する情報に触れることができるという利益を享受していると同時に、それらの情報が誤っていることからくる不利益も被っています。

ここで、

A.不利益が利益より大きいからすべての係争案件報道は禁止させる。
B.不利益を極小化し利益を最大化するため、報道の正確さと倫理を高めるよう
  報道人に働きかける。

という2つの方向性があります。A.はおそらく不可能なので、実現可能なB.の線で考えてみます。

やり方は3つあるでしょう。

1.報道の受け手という一般的な立場から、報道人に対して一般的に「報道の正確
  さ」「報道の倫理」を要求し、改善が見られなければ、可能な法的手段をとる。
2.自分個人にかかわる報道に誤りや倫理的問題がある場合、個別の報道に対し
  て  当事者として抗議し、訂正や是正が得られなければ提訴する。
3.自分の職業や関心分野に関わる報道に誤りや倫理的問題がある場合、専門家
  や事情通という立場から訂正を求め、情報を提供する。訂正が行われず提供し
  た情報が無視されれば可能な法的手段をとる。

座位先生が
http://zainomusou.blogspot.com/2007/06/blog-post_08.html
にお書きの文で呼びかけていらっしゃるのは3.の立場です。「2.に対する支援」も視野に入れておいでかもしれません。下に引用しておきます。

----------------------------------------------------------------
放送法の第三条には放送番組について、『報道は事実をまげないですること、意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。』が明示されている。
 現在の医療事故時のNHKを含めた商業報道の多くは、この条項を無視した、違反報道となっている。
 もはやBROや新聞協会に期待は出来ない。我々は、医療事故に於けるこのような報道にたいして、抗議、訂正要求、公開質問状といった対抗行動を取るべきではないか? 商業報道による、医師への犯罪人視報道は、明らかに私刑であり、リンチである。 本来ならば、その罪を身を以て(反訴により裁判で)、教え込まなければならない性質のものである。
----------------------------------------------------------------

さて、1〜3を実行する上で共通して必要となるのは、

イ.「どこが不正確か」「どこが倫理的に問題か」をはっきりさせるための確たる
  情報源
ロ.訂正要求や抗議をするためのチャンネル
ハ.「可能な法的手段」をとることになった場合に協力してくれる法律専門家

の3つです。

まず2.の場合について。

自分にかかわることですから イ.「どこが不正確か」ははっきりしています。しかし、それが客観的に見て不正確な報道かどうか相談する第三者がいればさらに心強いでしょう。
また、自分が既に被告人の立場であれば、ロ.抗議のチャネル ハ.法的手段をとる場合の協力者 としては、担当弁護士が最適です。
被告人としてでなく報道被害を受けた場合には、報道被害者支援ネットワークのような法律家団体に相談することになるでしょう。

大淀病院妊婦死亡事案の場合、この当事者(および法的代理人)の動きがまだ見えてきません。そこが歯がゆいです。
私と同じように歯がゆく感じた医師のかたがたが3.に立ち上がったわけですが、m3掲示板を中心的な場としてイ.の検討に終始していました。そしてロ.とハ.が見出せないうちに、原告側の代理人および支援者の反撃で、この動きはつぶされてしまいました。

おそらく、医療者に必要なのは、3.を継続的に行い、2.の動きがあれば支援し、1.の広い世論とのつながりも強めていくための「医療報道被害救済ネットワーク」のような団体でしょう。
そしてこの団体にとっては、法律専門家の協力が不可欠となります。
(ということで、「医療、報道、司法」という三題噺にこだわり続ける私です。)

すぐ上のメッセージへの自己レスです。

>大淀病院妊婦死亡事案の場合、この当事者(および法的代理人)の動きがまだ
>見えてきません。そこが歯がゆいです。

出ました。

http://www.nhk.or.jp/nara/lnews/01.html

「無断転載・転用を禁じます」と書かれたサイトなので、転載は控えます。お早めに
ご覧になってください(あるいは、どうせほうぼうのブログや掲示板に無断転載され
るでしょうから、そちらでご覧ください。)

この記事に現れた、被告、被告弁護人の断固たる姿勢は、m3や医師ブログでの
議論によって間接的に後押しされたもののように感じられます。

いや、それらの議論をふまえて直接当事者に助言した医師も多くあったと思われ
ます。自然発生的な「医療報道被害救済ネットワーク」がインターネット上にでき
つつあるのを感じます。

はじめて書き込みさせていただきます。大淀病院妊婦死亡事案に関しての意見公開の場としては一番に、冷静なblog.ですね。医療従事者、法曹家、そして新聞記者の方まで含んだ意見交換の場としても上手に機能しているような気がいたします。もう少し報道従事の方の意見が得られるとなお良いとは思いますが《新聞記者A さん》のコメントが人柄のせいなのか非常にうれしく感じます。必ずしも一方に擦り寄った発言を期待しているわけではないと思いますので思うがままの意見をいただければ皆さんそれぞれの立場で咀嚼して吸収できるものと思います。裁判を起こす側と受けて立つ側が、そして、その後ろ盾になることを生業とする人もいるわけです。お互い相容れないのは仕方ないとしても何かやるせなさを感じます。世の中変わったんだね・・・。老兵は黙って見つめるているしかないのか?

大淀病院妊婦死亡事案については、新しいエントリが立ちましたので、
↓こちらへ書き込みたいと思います。

http://www.yabelab.net/blog/medical/2007/06/26-175701.php

P R

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