エントリ

 ニュースをいくつか見てみますと福島地検が何らかの形で不控訴を発表したようです。

 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008082900661

 不控訴ということになりますと、上級審の判断を受けることなく地裁判決が確定することになります。
 
 こういう事件では、やはり福島地検がきちんと記者会見を行って、現時点における検察の考え方というものをはっきりさせたほうがいいと思います。
 医療行為に関する裁判所の過失についての考え方を尊重するというのか、起訴時点の検察の考え方は間違ってはいないが、証拠収集上の問題により控訴を断念するかというのかでは、今後の医療現場や安全調に関する議論にも影響するように思います。
 本件の起訴について、少しでも検察に反省があるのなら、起訴によって生じたマイナス効果を最小限にする責任が検察にはあると思います。
 ただし、反省してるとしてもあんまり踏み込んだコメントは期待できませんけどね。

追記(8/30)
 福島地検次席検事のコメントをネットで探してみましたが、あまり詳しいものは見当たりませんでした。
 検察が控訴しないと一審で確定してしまうのですから、地検は結果として最終判断権者の立場に立ちますので、そのコメントはかなり重要だと思うのですが、マスコミにはそのようには認識されていないかも知れません。
 
 比較的詳細だと思えたものが次のふたつです。

 NHKニュース

福島地方検察庁では「起訴した当時の検察側の判断がまちがっていたとは思わない」としながらも「医療行為に刑罰を科すケースについて裁判所が示した判断を覆すのは難しい」として控訴しないことを決めました。

 産経ニュース

福島地検の村上満男次席検事の話 控訴しても裁判所の判断を覆すことは困難と判断した。逮捕、拘置したことは当時の判断として正当だったと思う。今回の裁判所の判断を受け、今後はより慎重かつ妥当に捜査したい。遺族に対しては、あらためて「お悔やみを申し上げます」と言うしかない。

 この次席検事のコメントをどう読むかですが、私は「医療行為に関する裁判所の過失についての考え方を尊重する」と読んで差し支えないのではないかと思っています。

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コメント(49)

もし、何らかの見解が福島地検から発表されたら、それは福島地検独自の見解ではなく、検察全体の見解であると理解してよいのですね。

 そうとは言い切れません。
 コメントを読んでから考えます。
 

う〜ん、福島地検が記者会見をする場合は、「証拠収集上の問題により控訴断念」しかありえないと思います。

「医療行為に関する裁判所の過失についての考え方を尊重する」ということが言えるのは、検事総長の定例会見(なんてものがあるかどうかわかりませんが)での記者の質問で答える場合しかないと思います(判決後に警察庁長官が本判決についてコメントを出した形で)。

今後の捜査に与える影響が大きいですから。

モトケン先生
nukiさま

検察のコメントが待ちどおしいです。コメント出ればいいなあ。

大野病院事件、地検が控訴断念 産科医の無罪確定へ 共同通信

福島県大熊町の県立大野病院で04年、帝王切開で出産した女性が手術中に死亡した事件で、業務上過失致死などの罪に問われた産婦人科医加藤克彦医師(40)を無罪とした福島地裁判決について、福島地検は29日、控訴断念を決めた。無罪が確定する。医療界の猛反発を招いた異例の事件は1審で終結することになった。福島地検の村上満男次席検事は「裁判所の判断を覆すのは困難と判断した」と説明。

http://www.excite.co.jp/News/society/20080829/Kyodo_OT_CO2008082901000449.html


地検からのコメントが出ておりました。
個人的にはぜひとも前職の次席検事の談話も聞きたいです。
そこまでガッツのあるジャーナリストは、果たして存在するのでしょうか。

NHKは少し詳しいです。

http://www3.nhk.or.jp/news/k10013792681000.html#

>4年前、福島県立大野病院で行われた帝王切開手術で女性を死亡させたとして業務上過失致死などの罪に問われ、無罪判決を受けた産婦人科の医師について、検察側は「裁判所が示した判断を覆すのは難しい」として控訴をしないことを決めました。

>福島県大熊町にある福島県立大野病院の加藤克彦医師(40)は、4年前の平成16年12月に当時29歳の女性に帝王切開手術を行った際、胎盤を無理にはがし、大量出血で女性を死亡させたとして、業務上過失致死などの罪に問われていました。今月20日、福島地方裁判所は「医療行為について刑罰を科すのは一般的な医学基準に反した場合に限られる」という判断を示したうえで、手術について「多くの医師が用いる標準的な処置だった」として、無罪の判決を言い渡していました。これについて、福島地方検察庁では「起訴した当時の検察側の判断がまちがっていたとは思わない」としながらも「医療行為に刑罰を科すケースについて裁判所が示した判断を覆すのは難しい」として控訴しないことを決めました。これについて、死亡した女性の父親の渡辺好男さんは「判決のことは別として、医療の現場でリスクの高い患者が安心できるよう事故を起こさないための仕組み作りを急いでほしい」と話しています。

>福島地検の村上満男次席検事

この方が貧乏くじだというのは、ここでの解説なんかを拝読して理解するに至りました。

結審した時点で、冷却期間をおいて警察・当時の検事、T教授以外の周産期医学の権威を一ヶ所に集めて、再検討するような前向きな会合はできないものでしょうか。

なるほど。やっぱりここは物凄く勉強になるですね。

感謝感謝。

なるほど。やっぱりここは物凄く勉強になるですね。

感謝感謝。

>前職の次席検事の談話
うーん、あんまり意味がないような気がします。
職制上、次席が地検の意思決定プロセスにおいて決定的な決裁権限を持っていたのであれば別ですが・・・

ところで今回の決定に関して保岡法相が、遠まわしながらも「謙抑的であるべきだ」というようなコメントをしているようですね。これは非常に重要なサインだと思います。

検察の不勉強は問題にならないのでしょうか。

私の友人の弁護士は「検察は問題提起のつもりでやったんだろうが不勉強で負けた、弁護士に起訴することができれば勝てたかもしれない」といっていました。また、「検察官は『起訴業務』を独占しているので、起訴すべきでないものをすることや、起訴すべきものをしないことや(この場合は検察審査会があるが)、もっと有能な人間が担当するべきものでも限られた地検の人員で起訴することが後を絶えない」ともいっていました。「一事不再理で、負けが決まってしまった遺族は残念だろう」。

「判断は間違っていないとふんぞり返れば、能力不足も努力不足も責められないのが、検察という仕事もいいところだ」ともいっていました。

 「負けが決まってしまった遺族」と言う表現はおかしい。患者は病死であり、被害者ではないと言うことが確定したのだから、勝ち負けではなくなったと言えるのではないでしょうか。
 もともと、病死であった所、県の何らかの意図によるでっち上げ事故報告書で医療ミスだと言われ、警察、検察の捜査の過程で被害者とされ、裁判で容疑者が無罪が決まったらやはり病死でした。では遺族としてはやりきれないと思われます。さてこういう事になった原因は、と言えばやはり件の事故報告書であると考えられます。それに乗った警察や、検察もえらい迷惑であったでしょう。
 ところで無罪貰うと担当検事左遷というのは都市伝説ですか。トピズレですみません。

>職制上、次席が地検の意思決定プロセスにおいて決定的な決裁権限を持っていたのであれば別ですが・・・

上記引用に補足デス
次席検事というのは、地検の広報担当官がお役目です。
一次決済官の地位ではありますが、起訴不起訴を最終的に決済するのは検事正です。
(以上は個人的知合いの弁護士から直に聞いた話)


>保岡法相が、遠まわしながらも「謙抑的であるべきだ」というようなコメントをしている

ホントですか? とすれば、先に「出過ぎることは宜しくない」と発言した警察庁長官に引続き、警察検察の行政組織としてトップの発言ですから、今後の医療事件について現場相当ナーバスにならざるを得ませんね。


あ〜、今日は惰眠様の後追いコメントばかりだ〜 (独り言です)

マスコミの不勉強は?

医療の現場でリスクの高い患者が安心できるよう事故を起こさないための仕組み作りを急いでほしい
これが確信を持って論理的に読み解ける方は居られますか?

リスクの高い患者は、本来疾患で死亡の危険⇒患者がリスクを忘れなければ安心できない。
事故の起きそうな医療行為を避ける⇒疾患に拠るリスクは増加が有れども減少しない。

結局、事故リスク低減に効果は有れども、事故を起こさないことは安心の理由にはならない。
しかも今回の件は事故ではなく、疾患の治療が間に合わなかった結果、との判決。

事故との印象操作で記事を締めくくるNHK
は?
日本崩壊協会?

連投失礼
>「負けが決まってしまった遺族」と言う表現はおかしい。
その通りと思います。
刑事裁判という枠組で考えれば、亡くなった患者の遺族は単なる傍聴人の立場です。敗訴したのは検察であって遺族ではない。

>ところで無罪貰うと担当検事左遷というのは都市伝説ですか
2年半前に起訴した検事は、普通なら無罪判決が出る前にどっかに転勤しているはずです。8月20日の判決公判の法廷に立ち会っていた検事は、2年半前には福島地検には居なかった後から転勤してきた検事の筈です。

ただし、地検内部の大勢が起訴を疑問視する事案を、渋る部下の尻をひっぱたくようにして決済官が半ば無理矢理起訴させたような場合は、その決済官は将来的な出世のゴールデンルートから外されるでしょうね。幾ら独立性が高いといっても、検察庁も行政組織の一つですから、組織の評価を高めた者は出世するし、組織に批判を集めた者はお茶を引くのは、ごくありふれたことだとは思いますが。

久々にコメントします。

控訴するかどうかの判子を最終的に押すのが地検検事正という限度では正しいです。
ただ,控訴審での訴訟活動を担うのは高検の検察官たちですので,高検のGOサインが出ないと実際上控訴するのは難しい。
この辺の控訴審議の実情をモトケン先生に教えていただけるとありがたいなーと独り言を言ってみる。

もう一つ。
次席検事は地検のNo2ですが,決裁担当者であるとともに広報の任を担っています。記者会見で述べた次席検事のコメントは,その地検の公式見解と受け取るべきものです。
具体的事件について検事正がコメントするのはほとんど例がないのではなかろうか。

>No.11 謙虚に! さん
>検察の不勉強は問題にならないのでしょうか。

当然問題にはなるでしょうね。個人的には有能な弁護士なら裁判に勝たずに不起訴にすると思っていますけど。

>判断は間違っていないとふんぞり返れば、能力不足も努力不足も責められないのが、検察という仕事もいいところだ

そんなに楽なところだとは思いませんが、検察が能力不足も努力不足も責められないのだとしたら、検察以上に弁護士たちは能力不足で努力不足なのでしょうね。

>No.12 元外科医 さん
>「負けが決まってしまった遺族」と言う表現はおかしい。患者は病死であり、被害者ではないと言うことが確定したのだから、勝ち負けではなくなったと言えるのではないでしょうか。

というか刑事裁判は検察vs被告人であって遺族vs被告人ではないのでそもそも最初から勝ち負けではないと思います。

>No.14 MultiSync さん
なんか過去に議論があった記憶があるのですがWikipediaによると

医療事故(いりょうじこ、英 Medical accident)とは、医療に関わる場所で、医療の全過程において発生するすべての事故をいう。よって、医療従事者に過失がある場合だけでなく、予測不能や回避不可能であった事例や、患者だけでなく医療従事者に不利益を被った事例も含む。それに対し、医療過誤(医療ミス)は、医療従事者に過失がある場合のみを指す言葉であり、該当記事に詳しく記すものとする。

ということなので「事故」と言う表現は必ずしも間違いではないと思うのですが・・・

ある意味言葉尻の話ではありますが、「事故」ではなく「重要インシデント」だとか「アクシデント」くらいにしたほうが受け容れやすいかもしれませんね。

たしか、原発事故の時に担当者がしきりに「事象」という言葉を使ってマスコミから「事故じゃねえのかよ! 言い回しでごまかすな!」と叩かれていた記憶があります。
いちおう、技術用語として事故と事象には違いがあるので、それに則って使っていたようですが逆効果だったわけですね。

その件を念頭において書きましたが、専門用語(のうち、日常一般の語彙と被ったり概念がオーバーラップするもの)は、語義用法の説明もあわせて行わないと、かえって理解を妨げたり傷を広げたりすることになりかねませんね。
過失致死被疑事案における「“犯罪”結果」とか(笑)

 追記しました。

>ところで無罪貰うと担当検事左遷というのは都市伝説ですか。

 原則として都市伝説です。

今だから言えるのですが、刑事裁判をマスコミが仇討ちのように盛り上げ、家族がK医師に厳罰を求めるとか、K医師に墓前で土下座させたというニュースが流れ、それに釣られた医師達がネットに書き込みをする。そんな構図だけが世間で独り歩きした。結局、事故もなければ、被害者もいなかった。
事件性だけを高めて、現実や事実の分析を蔑ろにするマスコミ報道と言うのは問題があると今更ながらに思います。

検察不控訴を予測して、控訴断念を要請する(人気取りのために)自民党、民主党の国会議員もまた似たり寄ったりですが。

 法律的には、地検の平検事の一存で控訴することができますが、
 現実的には、高検がOKしなければできないと認識しています。

>具体的事件について検事正がコメントするのはほとんど例がないのではなかろうか。

 すごく大きな事件で東京地検の検事正が記者会見したというおぼろげな記憶があるのですが、普通は次席ですね。
 検事正が口を滑らせちゃったら大事になる場合がありますからね。

追記の次席検事の言葉(記者に要約されていなければですが笑)ですが、
>逮捕、拘置したことは当時の判断として正当だったと思う。
>今回の裁判所の判断を受け、今後はより慎重かつ妥当に捜査したい。

ええと、後半で今後は「『より』慎重かつ妥当に捜査したい」と言ったということは、今回の捜査は慎重さに欠けた不当なものであったと認めていることになります。
そうすると前半で述べた内容をみずから否定していることになりますが、次席検事は本当にこの順序で話したのでしょうか?

どうも新聞記者が書いた記事を日本語で普通に読むといつも、なにがなんだか全く訳がわからなくなります。

ご教示有難うございました。

確かに法律上は平検事でも控訴可能ですね,失念していました。

 知り合いの検事と呑んできましたが、「今回の福井地検の次席は貧乏くじ引いたと心の中では思っているだろうね。福井地検にしろ、富山地検(強姦冤罪)にしろ、鹿児島地検(踏み絵事件無罪)にしろ、判決が出たときの次席が頭を下げる宿命だから。きっと、『俺が決裁してたらこんな馬鹿な決裁はしない!』と内心思っているよ。口が裂けても言えないが…。」だそうです。
 実は他の公務員業界でも同じです。現在なら厚生労働大臣(歴代なら厚生大臣)が、薬害スモン事件〜薬害AIDS事件で謝罪したり、旧環境省の大臣が水俣病〜手島事件で悲痛なコメント出したりしたときも、同様の話は漏れ伝わってきました。
 どこの組織も同じですが、組織の長や広報担当は、先輩のチョンボに無条件で頭を下げる「結果責任」が職責だと思います(ある意味カワイソだけど給料のウチ)。

加藤先生には、本当にお疲れ様と申し上げたいです。

今回の逮捕では、その理由が「遺体がない(当たり前)」だの「口裏合わせの防止」だの、「正直に話してもらう」程度のものだったという報道も見ましたが、えっ、そんな理由で逮捕できるなら誰でも逮捕できるじゃん、と感じた記憶があります。
「遺体があ」ろうがなかろうが逮捕と関係あるとは思えないし、「口裏合わせの防止」といっても任意聴取を続けた後ですので意味はそれほどないでしょう、「正直に話してもらう」に至っては・・・。

実際には、もうちょっとマシな理由をこじつけてるのでしょうが、逮捕する必要性があるようには思えない案件でも、逮捕状を出しちゃう裁判官、というか逮捕状発行システムの方により大きな問題があるような気もします。

それとどーでもいい話ですが、今回の判決確定を受けて、「あの報告書」で保険金を払ったであろう保険会社は、県に対して何かアクションを起こすんでしょうかね。

もちろん、民事と刑事は直接結びつきませんし、最終判断したのは保険会社ですけど、過失があったという内容は、本人だけでなく産科の権威、裁判官にも否定されちゃってますので、「いい加減なもの掴ませやがって」と怒ってそうな気もします(^^;

控訴断念ということは検察は組織としては冷静に謙抑的に動いていると言うことを証明できたわけですね。

最初から、不起訴か起訴猶予にしておけば良かったのに。(ボソ)

この福島地検が医師起訴に用いた過失論が厚労省第三次試案事故調でそのまま用いられることになればどういうことになるでしょう。

まあいま時点では検察の論告に関してもくい止める会の傍聴記の聞き書きと新聞記者の要約した判決要旨しかないので、正確を期そうとすれば裁判所が公開する判決全文を見てから論じるべきと思いますが(笑)。

>それとどーでもいい話ですが、今回の判決確定を受けて、「あの報告書」で保険金を払ったであろう保険会社は、県に対して何かアクションを起こすんでしょうかね。

民間の損害保険会社はもっとシビアです。最初から県の報告書の内容に疑念がある可能性を苦慮して、保険金支払を刑事裁判の判決まで保留して支払っていません。

Yosyan先生の「新小児科医のつぶやき」の2008-08-23エントリ「重箱の隅が気になる」に下記の情報があります。http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20080823
コメント投稿:Yosyan 2008/08/23 17:15 より

(県の保険金請求の手続決定について:引用者注釈)
決定はあったようです。しかし野村麻実先生によれば、
 >それが。突然の(ご遺族も頼んでいない)
 >警察の介入によって保険金支払いは
 >裁判の最終結果が出るまで延期になってしまいました。

今回の無罪判決の確定は、保険金請求の根拠として保険契約者(福島県病院局)が、保険会社に提出した「事故報告書」の内容を否定することに繋がりますので、保険会社は保留にしていた保険金支払を行なわない最終決定をするものと推測されます。

事故レス

最初から県の報告書の内容に疑念がある可能性を苦慮して:×
                       ↓
最初から県の報告書の内容に疑念がある可能性を考慮して:○

ウィキの記述する事故は、隠れて有ったかも判りませんが別の話かと。

私の知った範囲では、この裁判の訴因は「医療が疾患に負けた結果」に対してで、「事故」は含まれて居ません。

法務業の末席 さん からの情報でも保険会社は「対象外」の判断とか。(苦慮に半分納得で笑)
契約内容がはっきりしませんが「事故」に対する保険は過失が問題に成るのが普通。

大野病院裁判は マスコミが公正なら?
訴追対象は 「敗北」「災難」
司法の介入が「事件」です。

いや、ここは「苦慮」の方が正しいような気が・・・

警察が逮捕したこと、検察が起訴したこと、その当時の詳細についてなにか隠してないか「真実が知りたい」。あ、独り言です。。。

 まとめエントリをアップしました。
 「保岡法務大臣発言のモトケン流読み方

>民間の損害保険会社はもっとシビアです。最初から県の報告書の内容に疑念がある可能性を苦慮して、保険金支払を刑事裁判の判決まで保留して支払っていません。

法務業の末席様、お手数をおかけしましたm(_ _)m

やっぱ保険会社は厳しいですね〜。

内分泌科医様

「損害保険会社」は「苦慮」はしてないでしょう。報告書どおりなら保険金を支払わなければなりませんが、「過失なし」なら支払わなくてよくなるのですから、むしろ無罪判決を期待していたのでは。

『「負けが決まってしまった遺族」と言う表現はおかしい。』というコメントがあります。反論です。

まさに、ろくろくびさんがおっしゃるように、有能な弁護士なら、起訴しない事件です。そんな件を起訴し、家族には医療事故「事件」であったかというような気を起こさせてしまったことの罪を検察は認識すべきです。意志が犯罪者とみなされたコスト、産婦人科が激減したコストも検察は謝罪すべきです。

あるいは、有能な弁護士なら、もっと綿密に調査してから起訴したはずです。競争市場の弁護士は緻密な調査をするが、競争のない検察はしないのです。法律の暗記はできるのかもしれませんが、調査能力が低いのです。

機械的に、形式用件を満たせば起訴するという考えが一つ(判断は裁判官がし、無罪判定が多くても問題なしという考え)。もう一つは、きっちり調査し尽くして有罪になるものをきちんと起訴する考え。現実の日本の検察はどちらでもありません。

要は、弁護士がいっていたことは、もって勉強・調査をちゃんとすれば、不起訴かあるいは有罪のどちらかをとれたはず、という意見でした。あるいは、形式用件を満たせば起訴というスタンプ押し機関に検察は成り下がればよい、という意見。実際は、検察は後者に実際なっているので、無罪率を非難すべきでないし、スタンプ押し機関の検察の起訴をもって有罪と考えるのはおかしいのです。

『「負けが決まってしまった遺族」と言う表現はおかしい。』とコメント(15)した1人としてお答えします。

まず、No.17 ろくろくび さんが言われたのは次の通りです。

個人的には有能な弁護士なら裁判に勝たずに不起訴にすると思っていますけど。
このコメントの意味するところは、有能な弁護士が逮捕直後から被告人の医師の弁護にあたれば、起訴前弁護の段階で医療行為に過失が無いことを強力に主張し、その結果として検察を起訴断念(不起訴の判断)勝ち取れるであろう、このように私は読みました。有能な弁護士は裁判の開始前から検察と闘って不起訴にさせると言っているのであって、検察官に代わって起訴不起訴の判断をすればどうなるか、という意味でのコメントとは違うと思いますけど…。

また第2パラグラフでの『あるいは、有能な弁護士なら、もっと綿密に調査してから起訴…』以下のご主張は、刑事裁判の制度や検察制度に対するご認識が私とは大きく異なっているようですね。論理の筋道が私には充分に理解できないご意見ですので、反論やコメントは差し控えさせてください。

>有能な弁護士なら、起訴しない事件です。

>あるいは、有能な弁護士なら、もっと綿密に調査してから起訴したはずです。

おっしゃる通りです。
でもこれって、
「ブラックジャック先生だったら助けられたはずだ」
「スーパードクターK先生だったらなんとかなったはずだ」と同工のロジックのような気がします。


>競争市場の弁護士は緻密な調査をするが、競争のない検察はしないのです。

これなどは
「日本の医者はアメリカの医者に比べてレベルが低い」
という意見に通底する一般化ではないでしょうか。


福島に間抜けな検事がいた、そしてその間抜けな誰かさんのおかげで医者も検察も、そして何よりも患者さんがものすごい迷惑をこうむった、というのが私の意見ですが、「検察そのもの」がgdgdであるということは、ないと思いますよ。
nはあまり大きくはありませんが、私の知っている限りでは、検察官(というか検事さん)という種族は、総体として真面目で、勉強家で、「正義を守る」という、一般人にしてみればフィクションのような志を真剣に持ち続けている人々です。また、やはり総体で見れば、優秀な人が多いとも感じます。
というか人格的にもオツム的にもアレな人は、弁護士の方が目立つよなあ(実例を挙げてはいけませんよ、みなさん)。

印象ついでで言うと、弁護士は開業医、検事は基幹病院の勤務医(スタッフ)みたいなもんかなあ。で、判事は大学教授。頭がよくてドイツ語の論文とか読んじゃって、少し浮世離れしてる、ちょっとおっかない恐い昔のプロフェッサー。

閑話休題。
謙虚に! さんの憤懣を忖度するのはたやすいのですが、論じて益のある言い条ではないように思いました。

>刑事裁判の制度や検察制度に対するご認識が私とは大きく異なっているようですね。論理の筋道が私には充分に理解できないご意見ですので、反論やコメントは差し控えさせてください。

あー、私のは、
「(一時期の古代ギリシャのように刑事訴追も弁護士が行うような制度であったと仮定して)有能な弁護士なら(やらない、またはもっとうまくやる)」と理解しました。

No.17 ろくろくび さまの

個人的には有能な弁護士なら裁判に勝たずに不起訴にすると思っていますけど。

これは、
「弁護士が訴追する側で(だったとして)、不起訴の判断をする」
ではなく、
「弁護人として、起訴前弁護活動で検察に対して無罪や起訴猶予相当を基礎付ける証拠をガンガン提出し、検察を不起訴に仕向ける、不起訴を勝ち取る」
の意味だと解釈しました。

つまり、No.39 法務業の末席 さまと同じです。

>謙虚に!さん
>検察批判さん
>モトケンさんに忠告さん

 「名前(必須。ハンドル可)」欄は、コメントのタイトルを書く場所ではありません。
 「名前(必須。ハンドル可)」を書く欄です。
 このブログでは、ダブハン禁止です。

>「弁護人として、起訴前弁護活動で検察に対して無罪や起訴猶予相当を基礎付ける証拠をガンガン提出し、検察を不起訴に仕向ける、不起訴を勝ち取る」

 そういう医療側弁護団のナショナルセンターが早くできることを切望します。m(_ _)m
 不起訴に持ち込むことは、医療者(ドク・ナス・コメ)を刑事手続きの負担(弁護費用に加えて強度の心理的重圧や起訴休職)から解放する個人的法益保護に止まらず、検察と裁判の不要な手間ヒマと財政支出を節約するという公益にも資すると思うからです。
 それに、「臍帯」を「ジンタイ」と誤読するとかで検事さんに恥をかかせなくて済みますしw

長いROMでしたが、はじめてコメントさせていただきます。
furi_furiです( fuka_fuka さんの親戚ではありません(笑))
みなさまの熱い議論からいろいろ勉強させていただいております。今後ともよろしくお願い申し上げます。


「弁護人として、起訴前弁護活動で検察に対して無罪や起訴猶予相当を基礎付ける証拠をガンガン提出し、検察を不起訴に仕向ける、不起訴を勝ち取る」

問題は、
1.起訴前弁護活動のシンクタンク
2. 検察側のシンクタンク
の構成をどうするか だと思っています。

各専門学会が主導権を握ると良いと思われますが、「医療の透明性」が声高に叫ばれる現状では、どちらのシンクタンクにおいても、どのような構成をとるのが良いか難しいと考えています。

産科医の無罪確定=大野病院帝王切開死 河北新聞社

福島県立大野病院(大熊町)で2004年、帝王切開中に子宮に癒着した胎盤の剥離(はくり)を続けた判断の誤りから女性患者=当時(29)=を失血死させたとして、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われた産婦人科の加藤克彦医師(40)を無罪とした福島地裁判決が4日午前零時、確定した。

 福島地検は裁判所の判断を覆すのは困難として、控訴断念を決めていた。無罪確定に伴い、地方公務員法の規定で休職となっていた加藤医師は復職扱いとなる。県病院局は減給処分の取り消しを検討する。今後については加藤医師と相談して決める。

4日午前0時をもちまして、無罪確定です。

ということで、〆ておきます。m(_)m

この無罪確定に従って、県では事故報告書の内容の再検討を考えているようですね。そして減給処分の取り消しも予定しているようです。

無罪が確定して名誉が回復することは嬉しいのですが、この「報告書の見直し」って変じゃないですか? 専門家が集まって事故の詳細を検討した報告書ですから、刑事的に無罪だろうが有罪だろうが、医療として不十分な点を指摘するのであれば、あらためて内容を書き換える必要はないはずです。

もし、報告書の内容に不適切な記載があるのであれば、そんないい加減な報告書を作成した責任はどこに問えばいいのでしょう?

「保険金をだすために、とりあえず医師個人のせいにしておきましょう」という当時の県の考えが良くわかります。

同じように考える方がいましたので、紹介します。
「福島県立大野病院事件、なし崩し的に減給を取り消すべきではないのではないか。」
http://blog.livedoor.jp/kenposzk/archives/51440838.html

福島県が過去に犯した不適切な事象を、ピンポイントでえぐり出し責任追及するべきと考えることは当然です。

ですがその過去を追求するエネルギーを、「専門家が集まって事故の詳細を検討」する新しい組織を実現させるために振り向けることも、また大事なのではないかと愚考します。私としては過去の追求よりも、将来の「医療者が安心する制度」実現に目が向きます。

「専門家が集まって事故の詳細を検討」する新しい組織を実現
の方を小生も採りたいと思います。確かに反省は必要でしょうけど、反省、謝罪、復讐、応報、、、、いつまでも後ろ向きのことは、してないほうが精神的にもいいです。

P R

ブログタイムズ